「雪に願うこと」、相米さんを思い出す

5/20からロードショーが始まる映画のご案内。
根岸吉太郎監督、出演は伊勢谷友介、佐藤浩一、小泉今日子、椎名桔平・・・ほかの方々です。ばんえい競馬をめぐる北海道の物語で、第18回東京国際映画祭グランプリ・監督賞・最優秀男優賞、観客賞を受賞した作品です。
私は東京じゃないんで、当分は見られませんが、よかったらぜひ映画館にゴー! してください。
なんで映画の宣伝なんかしてるのか? といいますと、今日帰宅すると知人から案内状が届いていたからです。知人は、元・相米慎二監督の秘書でした(今は根岸監督の組にいるのかな、たぶんそうですね)。
もう10年ほども前になりますか、相米監督がチベット映画を作りたくなり、いろんなチベット関係者に話を聞きながら構想を練っていたとき、私にも声がかかってお会いしました。「もう一度会おう」と連絡が来たときは不思議でした。聞き逃したことが何かあったのかな、と思いながら指定された場所に行くと、ちょいとまたチベットの話をした後で、「おい、お前が書けよ」と。ただ単にチベット体験を話す役目だった私が、台本の元になるモノを書くことになりまして、いやはや悪戦苦闘しました。いい経験させてもらいました。
台本ができて、ロケハンに行くことになりました。私はロケハンまでは自分が案内していくんだろうと思いましたが、本番のときはどうなんだろうと思い、「私も行けますか、撮影のときも」って聞いたら、「お前が行かなくてどうするんだよ、バカじゃねぇかオマエ!」と一喝されましたな。
結局、ぎりぎりまで待ってもお金が集まらなくて(ひー)、キャンセルになっちゃったんですけどね。残念だったなー。実際、ワタシ、機材背負ってでもいいから行きたかったな。この時の私はまだ、自分が20キロ背負って歩けると信じてましたもんね。
この映画はダメになっちゃったけど、それでもいつか何らかの形で、この人はチベットを映画にするんだろうなーと思っていたのに、早すぎる死に驚いたのは、もう何年前なんだろう・・・。
最後にお会いしたとき、ちゃんこをご馳走してくれたんですが、私の取り皿に女将がおそろしいほど七味唐辛子を入れてくれ、そのお陰で超特急くだり号になってしまい、なんだかバタバタとお別れしたのを、今でもときどき思い出してはちょっぴり後悔しています。
あー、またチベット行きたくなっちゃった・・・。
あ、相米監督がどんな人だかわからない? そうですか?
「セーラー服と機関銃」の監督ですよ。私あれ、映画館で見ちゃいました。ご本人は「2度と俺の前でその話をするな」とおっしゃってましたが。あとは「魚影の群れ」とか、「お引越し」「風花」などの作品を撮っていらっしゃいました。
さて、本日は援農のため店を休み、車で1時間ほどの友人の畑を耕運機でトコトコ、トコトコと耕してきました。250坪分くらいは耕したかなー。まだ部品が来てなくて畝が立てられないため、今日は耕しただけです。今月中にできればジャガイモだけでも植えたいけど、天気と休みが合うかな?
明日は管理別荘の春の庭掃除です。あーいそがしいー。では。

5件のコメント

  1. こんにちは。
    10年前、そんなことがあったのですね…。
    映画化が実現していたら、やまね嬢の今も、
    変わっていたのかもしれませんね。

  2. うーん、ホントですねー。
    今ごろ超売れっ子のシナリオライターになっていたかも、ですね。
    あるいはワイドショーのコメンテーターとか?
    ありえないか、そこまでは・・・。
    野菜作ってる今がじゅうぶん幸せなので、
    いいんですけどね。
    でももう一花くらい咲かせてもいいかなぁ?

  3. こんにちは(^^)/
    相米 慎二さんの作品では「ションベン・ライダー」(1983年)
    「光る女」(1987年)がくり返し見るほど好きでした。
    楽しみにしていた監督でしたから亡くなった時は残念に思いました。
    根岸吉太郎監督は「遠雷」(1981)「キャバレー日記」(1982)
    「俺っちのウエディング」(1983)が好きです。
    新作楽しみに待ちましょう。

  4. トドさん、こんばんは!
    トドさんはほんとに映画をよく見ていらっしゃるんですね、尊敬。
    「遠雷」はもしかして立松和平原作でしょうか。本は読みましたが・・・。
    相米さんの作品はあまりレンタルショップでは
    見かけないんですよね。衛星映画劇場でもまったく取り上げませんし・・・。
    新作ご覧になったら、ぜし感想を!

  5. 長谷川和彦以降の邦画ファンクラブでして‥‥。
    「遠雷」は立松和平さんの原作でした。原作は
    読んでないのですが、
    映画では永島敏行、ジョニー大倉、石田えりが
    三人とも最も輝いた瞬間だったと思います。
    都市近郊型農業(ハウストマト)の話でしたね。
    この時代の映画をビデオにダビングして、ひと山
    持っていますが、捨てられないゴミとして
    家人のヒンシュクをかっています。

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