寒い寒い

最低がマイナス7.4度、最高が4.4度と、とにかく軽井沢は冷え冷えでした。風も強かったようです。
松本も寒いのなんの、最高気温は7度そこそこだったらしい。この寒さに人々も出歩くのをやめたのか、人通りはいまひとつでした。
でも、足を止めていただいた方もあり、お買い上げいただいた方もありで、ほっといたしました。みなさまありがとうございました。土日もよろしくお願いします。
明日はなんとか気温も戻りそうですね。追分も土日は店を開けます。
この間蒔いたジニア・サンブレロが、先に蒔いたサルビアなんかを追い抜いて、発芽が始まりました。この寒さでは、発芽したトレイを晴れても外に出すわけにいかず、なんとなーく徒長が始まっている気がします。御代田あたりの畑では、もうレタスの植え付けが始まっています。ウチはいつ出せるかな。
ではー。

明日から松本展示会です

今日も最高気温が4度そこそこという、寒い一日でした。真冬のような、とは言えないんですけどね、真冬は最高気温も氷点下だから・・・。
明日から松本で展示会です。今年最初の展示会なので、気合十分かと思いきや、まだ実感がないかも。
商品は十分積みましたし、必要な用具類も積み込んで、準備万端。
ただ、明日は松本も最高気温6度の予報で、とてもじゃありませんが人なんか歩いてるのか? という感じです。土曜日からは気温が戻るらしいけど、どうでしょう、この時期の松本ってどんな感じなんだろう?
とまれ、よろしくお願いします。
明日は追分を閉めますが、土日は営業します。では。

エニイ・ギブンズ・サンデー

衛星放送でやってました。またまたアル・パチーノ主演。
アメリカン・フットボールを舞台にした娯楽大作。2時間半!
すっかり老けてしまったアル・パチーノが、熱く人生を語ってくれます。
「1インチを積み重ねろ、1プレイを積み重ねろ、人生もフットボールも同じだ、チャンスはいつも目の前にある、勝つ奴は地面を爪でひっかいてでも前に進もうとする奴だ、行け! 勝って来い!」
いやー、いいですね、単純明快でしびれますわ(笑)。
最後、古巣に最後っ屁をくわせるところが、何度見ても最高です。
キャメロン・ディアスもがんばってます。
こういう映画もいいですよね。
次回の衛星映画劇場は「メジャー・リーグ」だそうで、こりゃまた見逃せません。
おっと、今映画のタイトルを確認しようと番組表を見たら、3日(月)からはER11が始まるではありませんか。楽しみですー。

吹雪

うー、寒い1日でした。よこなぐりの強風が吹き、ときどきそれに雪が乗って舞うこと、舞うこと。時折日も射すのですが、なにしろ寒い。
包装用品をまとめて発注。紙袋やらレジ袋やらシールやら提げ札やら、いろいろ。カタログを見るのはけっこう楽しいですネ。うちは環境問題に敏感なので(笑)、簡易包装につとめています。そろそろなんでもかんでも袋に入れてもらうのが当たり前、という考えから抜け出さねばと思う今日この頃。ウチはとりあえず、ダブル包装は完全にやめようという方向です。ほとんどの場合、自宅に帰って開けた瞬間にゴミ箱直行ですからねぇ。とはいえ自分がそうであっても、お客様がそうであるとは限らないのが、難しいトコですが。
夕方、auショップに出かけ、携帯電話を購入。
前々から、持ってるだけで使わないボーダフォンのケータイを何とかしたいと思っていたんですが(ボーダフォンはわが家で圏外になる)、ちょうどauがプリペイド携帯のキャンペーン中で、事務手数料とやらがタダになるというので、ついに決断しました。ウチのようなほとんど使わない人間には、auのプリカ10000円コースがいちばん安いと思います。
前に話を聞きにいったときは、電話機が17000円ちょっとして、その高さがネックだなぁと思ったのと、たまたま在庫がなかったのでやめたんですよね。で、昨日は電話機が高いのはもうしょうがない、ランニングコストが安いから翌年にはプラスに転じると計算して、お店に行ったんですけど、なんと、電話機が3980円だった! このお姉ちゃんが間違えてるのかもと思い、「安くなりましたねぇ」とかは言わなかったけど(笑)。
いやぁ、1万円札3枚持っていったけど、ぜんぜんいらなかったですよ。電話機選べないし、多分まぁなんというかダサいやつだけど、今までのよりはずっと小さく軽くなりましたんで、よしとします。
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こうして見るとやはりデカい、東京デジタルフォン時代のケータイ電話
とりあえずもらったものは付けてみるという、ビンボー人根性むき出しの、auのストラップ・・・
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こうして見るとやはりブ厚い、骨董的価値が出るまで待つか

いいパン焼けました

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昨夜こねて一次醗酵させておいたパン生地を、今日のお昼前に二次醗酵、午後焼きました。
ずーっと継ぎ足していたりんご酵母が、だんだんすっぱくなってきたので、最初から作り直して二度目のパン焼きでした。
今日は午後から雨になり、あすの最高気温はなんと! 2度の予報。ご勘弁くださいまし、お代官さまー。
明日は一日、屋内仕事になりそうです。
本日、レタス2回目と余ってたリムナンテスの種まき。すっごいテキトーな、クリームチーズの空き容器に蒔いてしまいました。チーズはお嫌いかしら。
では。

バスジャック

『バスジャック』 三崎亜記
読まずに返す公算が大きかったこの本、読めたのは腰痛のおかげ・・・・・・。怪我の功名ってものでしょうか。
いいもの読ませていただきました。
正直なところ、はずれだろうと覚悟して読み始めたのでした。このところ、純文学はいささか敬遠気味でして。
でも、そんな予想を裏切って、凌駕して余りある、すばらしい才能と出会ってしまいました。いやぁ、人生ってわかりませんね(ちがうか)。
短編集です。それぞれが、この世ではありえないSFチックな話です。そういえば最近SFって言葉をあまり聞きませんね。星新一の世界に近いかな、特にあの透明感は通じるものがあると思いました。
たいへん美しい、わかりやすい日本語で書かれた文章です。奇をてらうことのひとつもなく、淡々と簡潔な言葉をつらね、その結果としてありえないものをありえるものとして読者に納得させる。たいへんな筆力です。
個人的には、冒頭にあったので最初に読んだ「二階扉をつけてください」が、衝撃的で印象に残りました。どんな作品だったかは、読む楽しみをみなさんから奪ってしまうので、書きません。表題作である「バスジャック」も楽しめました。ラストに配された「送りの夏」は、涙なしでは読めませんでした。純文学で泣かせるってすごいです。
このひとの作品、なんで芥川賞とってないの? 作風が違うのかな。これがすばる系だってことはわかりますが、でも、昨今の芥川賞受賞作品をアタマに思い浮かべるに、ひとつとしてこれより上のものは見当たらんのですが。まあいいんですけど、読者はいい作家にしかつきませんからね、結局。
読み終わった後、澱のようなものが残る小説はたくさんあります。その澱こそがいつまでもその作品を記憶し続けるよすがになることもあるんだけど。この短編たちは、見事にその澱が残らない。すっと読んで、すとんと胸に落ちて、そして忘れる。忘れるんだけど、そこにあった空気感のようなものは、忘れない。
うまく言えませんが、私にはそんなふうに感じられる作家さんでした。
★★★★★ 星5つ マイナス要素が見当たらない
デビュー作『となり町戦争』を読まねば

種まきモード

そろそろ全開になってきました、種まきモード。
まだ腰がダメなので、畑を起こしたり、ガーデンの手入れなんかはできないんですけど、種まきくらいならなんとか。室内で蒔くので、全部とうふパックとか、種まきトレーなんかにちょこまかとやってます。
今のところ、レタスがぶっちぎりの1位で(蒔いたのも早かった)、本葉が2枚ほど展開しています。その次を走るのがポピー群。おっきいのとちっちゃいのを一緒に蒔いたら、見事にわかんなくなってるし・・・(笑)。3番手はキャベツかな、今年は新しく「みさき」という品種を蒔いてみました。
発芽しかけているグループには、アレナリア・モンタナと、サルビアの白、それにインパチエンスの混合ってやつ。
そのほか、昨日、今日と蒔いたのは、サルビアの青、けいとうの紫(大きくなるやつ)、ジニアのソンブレロ、黄花千日紅。そろそろレタスの2回目を蒔くべきかな。あと、ニチニチソウもそろそろ蒔かないと。
種まき用土には、バークをふるいにかけたものと、園芸用土を混ぜて使っています。容器の下半分くらいは、大きい目のふるいにかけたものを使い、その上には細かい目のふるいにかけたバークと土の混合を使ってます。土は買うので、バークで量を増やしてるって感じです。それと、バークは湿度も保ってくれそうなので・・・。
今日はあったかーい一日でした。明日は気温は今日ほどには上がりませんが、日中はお天気もちそうなので、また蒔こうかな。
では。

お知らせ

別アドレスで動かしていた旅部門の「ヒマラヤ時間」を、こちらの本体に戻しました。
冬の間せっせとスキャンした写真を、ちょっとだけアップしています。
88年当時の中国など、今見ると「ひょえーっ」って感じの風景もあるかな。
お暇のときにどうぞごらんください。
トップページの右サイドにリンクがあります。
ここからも飛べるようにしときまーす。
ここでーす

シロハラ?

どうも、いつどこでやっちまったのかわからないギックリ腰で動けない私です。この状態、もしかすると非常にマズいのではないかと思いつつ。やっと椅子に座れるようになりました。
私の知人が去年だったかやはりぎっくり腰になりました。その知人はフリーの編集者さんなのですが、何がすごいって、寝たままノートパソコンを胸の上に乗せて仕事をしたんだそうです。「案外できるもんですねぇ」って、あなた、すごすぎる! もっとも、私はノートパソコン持ってないし、モニターは未だにブラウン管のやつで、おまけに19インチというバカデカサイズ。これ乗っけたら死にますわ。
昨日の軽井沢はよく晴れて気温も上がり、春の到来をしみじみと感じられる一日になりました。動けないので、情けなかったですが。
そんな一日も暮れかけた午後4時過ぎ。デッキに日光浴のため出していた鉢物を取り込もうとすると、なにやら東の林でガサガサと音がします。それもちょっとやそっとの音ではありません。山菜取りが10人くらい入ってるか。でも、まだちょっと時期が早すぎる。ってことは、イノシシがファミリーで襲来しているのか? こんな明るい時間に? で、何でテツとウメが吠えないのか?
???だらけでしたが、林のガサゴソ音は消えるどころか、今度は北側に移っていくのです。私はいったん家に入り、北側の洗面所の窓を開けました。と、そこにいたのは、イノシシの群れ!
だったらおもしろかったんだけど、違って、なんと鳥の群れでした。
ものすごい数の鳥が、林の中の落ち葉をガサゴソやって、虫か何かを探していたのです。物音に気づいて飛び立っていく鳥をよく見ようとしましたが、何だか動きが速くて、茶色い鳥だとしかわかりません。
その後、テツたちを散歩に連れて行って戻ってくると、また東の林に大群が来ていました。たぶん100とか200の大群です。
図鑑で調べたら、シロハラという鳥がいちばん近そうでした。「地面から飛び立つ後姿を見ることが多い」という解説文もあったし。いやぁ、びっくりしました。
鳥たちのさえずりや動きを見ていると、だんだん春が近づいてるって感じがします。早く庭仕事ができるように復活したい。では。

邂逅の森

『邂逅の森』 熊谷達也
すばらしい小説でした。山本周五郎賞受賞作。
これが直木賞を取ってないのはおかしい、選考組織は目ん玉が腐ってるんじゃないかと憤慨しそうになりましたが、いま調べたら取ってました。ダブル受賞だったんですね、失礼しました。
マタギが熊と闘う話。
だと思ってました。多分、賞をとって話題になったとき、おおまかなあらすじを見聞したんでしょう。
で、それは間違いじゃないんです。
ただ、「マタギが熊と闘う話」だと思って読み進めると、見事に裏切られる。
それだけじゃないんです。
主人公だって、ずっとマタギだけやってるわけじゃない。別の職業にも就くんです。大正時代の東北地方が舞台ですが、山村の困窮ぶりも実によく物語られています。村落共同体のなかで生きていくしかないという社会の不条理も、胸に響きます。
なんと言っても、主人公が実に魅力的です。骨太の、一本筋が通ったいい男です。昔はこんな男もいっぱいいたんだろうか。(何でダメになったんだ、戦争に負けたからか?)
主人公の女房になる女も、これまたいい。それと、主人公の弟分になる男も、しょうもないやつだけどいい味出してます。
山の恐ろしさ、雪、風、寒気の非情さ。その中で狩りをするマタギの一挙手一投足。これらが実に細かに、また正確に、描写されているのにも驚きました。このリアリティは何なんだ。これを一つ一つ刻んで、積み重ねていけるこの作家はすごい。少なくともこれを書いたときには、神が宿っていたに違いありません。
★★★★★ 星5つ・文句なし
生まれ変わるならぜったい男だな