啓蟄。で、畑のパンジーを掘ってみる

東京では春一番だったとか。軽井沢は曇って気温も10度いかなかったです。そんなにあったかいとは思わなかったけど、びっくりすることに、朝の気温はプラスだったらしい。うん、やっぱり啓蟄なんですね。
そんなわけで、畑のバーク山に埋めておいたパンジーの苗を掘り出しました。
例年だと雪の下で春を迎えるのですが、今年は雪が消えてしまったので、仕方なくバークで埋めました。
掘り出してみると、かなり傷んでいます。仕方ないですね。バークじゃあまりにも乱暴だし光は遮るし、だいたい気温の低下をそれほどは防げなかったんじゃないかと思います。
とりあえず掘り出しただけで、今日は終わり。小雨がぱらついてきたので。
明日、小さなポットに植え替えてやろうかと思いますが、土も凍っているしどうしよう・・・・・・。明日の様子を見てから考えます。
そうそう、とうとう我慢できなくて、昨日、レタスとダールベルクデージーとハナビシソウの種を蒔いてしまいました。もちろん室内です。サカタノタネに注文した種も、今週中には届くでしょうから、そしたらまた蒔かないと。そうしないと、初夏に間に合わないんですよね、寒冷地だから。
でも、久しぶりの土いじりですっかりご機嫌になりました。早く発芽しないかなー。

博士の愛した数式 小川洋子

映画化もされて話題になっていたところに、タイミングよく友人から貸してもらって読みました。ちょっと前なんだけど、忘れてしまうのでメモだけ。
うん、おもしろかったです。
映画のキャスティングもいいんじゃないでしょうか。読んだ後で考えると、そう思います。
小川洋子さんは、たしか芥川賞をとった『妊娠カレンダー』だけ読んだことがありました。
文化果つる町の、新しく作られた町民文化センターの、誰も行かない図書室で、担当者が何を購入していいかわからずとりあえず過去10年の芥川賞と直木賞作品と、話題の新刊本を揃えてみましたっ! って感じの場所で、これを借りて読みました。考えてみると高村薫の『マークスの山』も、篠田節子の『女たちのジハード』も、桐野夏生の『OUT』も、みんなここで読んだのでした。誰も読んでいないまっさらの状態で。それだけは幸せだったなぁ。
でまぁ、『妊娠カレンダー』ですが、正直なところ、つまらなかったという以外、何も覚えていません。それ以来、小川洋子さんの小説は、一度も読んでいないと思います。けっこう好き嫌いが激しいのかな、私は。一度だめだと思うと、なかなかもう一度がない。
でもこの小説は、よかったですよ。しみじみとあったかいです。
いい小説です。
★★★★☆ 星4つ
作家の重ねた年月に。