今年ももうすぐ終わる。昨年ほどではなかったにせよ、コロナとの縁は切れなかった1年だった。今も新しい変異株が流行し始めており、嫌な感じも少しする。だが、少しだ。帰省客で新幹線の乗車率が130%を越えたりもしているそうだ。それでいいのではないか。今以上に出来ることなどないだろうし。
玄関を開ける時にはマスクをしていなければならない、こんな生活が早く終わればいいなと心待ちにしている。みんなそうだよね。海外にも自由に行きたいし。来年の夏を過ぎれば、少しずつ変わっていかないかと期待している。夏というのに根拠は別にないけど(^^;
四半期決算もやらないと。そして来月半ばを過ぎたら確定申告の諸々が待っている。今年はそこそこ頑張れた1年だった。来年はどんな風が吹くのだろう。
そんな今日、海に近い神奈川県の町でも小雪が舞って驚いた。風が強かったから、山の方から雪雲が飛ばされてきたのだろう。
一昨日に買い物に行ったところ、帰り道で急に股関節が痛くて歩けなくなった。自分の股関節が弱いことは知っていたがこんなことは初めてで驚いた。今日はおそるおそる行ってみたところ、前回より距離を短くしたせいか戻って来られた。
過去旅しごと。3本新しいのがあるので、1本だけ。そこから次へ次へとたどれまする。
カンランパへ~1989.10-12中国旅行の5
本当にこの頃の中国は面白かったし、物価がびっくりするくらい安くて旅行者にはありがたかった。
『星落ちて、なお』 澤田瞳子
今年上半期の直木賞受賞作。この人の作品を読むのはおそらく初めて。
時代物で、明治から大正にかけての画家の話だった。格調高い文章に時々ページが進まなくなるほどだった(^^;
☆4 淡々とした小説だった
『インドクリスタル』 篠田節子
借りようかどうしようか迷ったのは今どき珍しい上下二段組だから。ぱらっとページをめくったら「ブバネーシュワル」という地名が目に入り、借りてみようかなと。ブバはインドのオリッサ州の州都で、このすぐ隣の街に寄ったことがある。話はとても長い、鉱石を探す日本人と行く手に現れる食わせ物のインド人たち、の話。男尊女卑やカーストや先住民族や政治やNGOやいろいろ盛沢山。インドを知っていても知らなくても楽しめそう。ちょっと船戸与一を想起させる。でも主人公は死なないからご安心を。
☆4 それにしても長いっす
ロレックスをはめたNGO野郎が出てきて面白い。私はNGOとか基本的に信用してなくて、フェアトレードなんかはまるっきり信用していない。今はどうか知らないが、20年くらい前のこれらはほんと酷かった。バングラのダッカなんて、リキシャ蹴散らしてすっげぇランクルが来た! と思うとまず間違いなくNGOの看板を背負ってる。NGOのくせにそこらの貧民にめちゃくちゃ見下した態度を取ってる。フェアトレードですと謳っている商品の仕入れ先は私のよく知るただの土産物屋の店主で彼はそのへんのものをただ送っているだけ。最近ではコーヒー豆を普通の市場でめちゃくちゃぶっ叩いて買い付けてる奴が後で調べるとフェアトレードを謳ってネット通販してたとか、そういうことがたくさんあった。貧しい村に学校を建てる詐欺とかもあったなぁ…。
自分が見聞きしたものしか信じない。ちょいと狭量に思われるかもしれないが、ネットにあらゆる種類の情報が氾濫する今、他人の言うことなんか信じない、という姿勢も生き延びるために肝要ではないかと思ったりする。
などという話の後で何だけど、
2022年が皆さまにとりよい年になることをお祈りしています
ではまた来年
『小説8050』 林真理子
『ひそやかな花園』 角田光代
『カケラ』 湊かなえ
『ひとたびはポプラに臥す』1と2 宮本輝
『テティスの逆鱗』唯川恵
『架空の球を追う』 森絵都
『渡良瀬』 佐伯一麦
『ばにらさま』 山本文緒
『夜の谷を行く』 桐野夏生
『六月の雪』 乃南アサ
『パチンコ』 ミン・ジン・リー
『いそぶえ』谷村志穂
『星ちりばめたる旗』 小手鞠るい
『鮪立の海』 熊谷達也
『わたしが消える』 佐野広美
『傲慢と善良』 辻村深月