ほんとかしら

誰にもわからないと思うけど、ミルク32♪ 

オンラインショップへのご注文が重なり、ちょと忙しい本日でした。開店の準備をしているので、在庫があっちこっちに散らばっていて、探すのが一苦労だったりして・・・。新着商品はもうアイロンをかけて出ているのでいいのですが、夏物だったりすると、まだ箱の中で、しかもどこにあるの~! 状態。なんとか探し出しました。

春ですねw
ご注文いただいた方々、ありがとうございます♪
到着まで今しばらくお待ちくださいませ。

で、タイトルの意味なんですけどね。
店やってるのは自分なのに、ご注文メールが入ってくると、「?」と思っちゃうんです、未だに。もう、ぜんぜん慣れません。「?」と思った後に、心臓がバックンといいます。不整脈が出るんです。在庫がちゃんとネットと連動してるか、心配で心配で・・・。

『刻まれない明日』 三崎亜記
『失われた街』の10年後の話。ある日消えちゃった街とそこにいた人を巡る話。三崎ワールドですね~。私は好きだな。今あるこの世界のほんの5cm先に、ほんのわずか時間軸がずれた、ほんのわずかに違う世界がある、的な。そこはかとない悲しみがよく描かれていたと思う。ありえない話のように思えるんだけど、今回の大震災を経験した後だと、人はどんなありえない喪失も、受け入れて静かに生きていく(内面はどんなに激しく荒れていたとしても、他人から見たら静かに淡々と、と見えているのかもしれない、のだけど)のだな、と深く思わされました。★3.5と4の間(うーん?)

『博士の本棚』 小川洋子
書評を集めた本。相変わらずこの人の文章は思慮深いなと思わされました。評価逆転してから、うなぎ上り中w
雑誌「ニューヨーカー」の名物編集長ウィリアム・ショーンの話が面白かった。この人は名だたる作家たちに、「あなた以外にこれを書ける人はいないんですよ」と言い続けたんだそうで、作家たちは何度でもこの言葉を聞きたがったのだとか。名だたる作家でも、そういうものなんですね。人って面白いな。★は普段はこの手の本にはつけないのだけど、まぁ、3.5にしときますか。

あなたにしか書けない、か。
海より深いな。

明日は13度くらいと暖かくなりそうです。開店準備をすすめます。ではまた

生地をアップしてみたりしました

最高にご自慢の布をアップしましたよぉ~♪
北タイの山奥の小さな村で、植物染め&手織りで作ってもらっている布です。
これはマンゴーの木の皮で染めた、と聞きました。聞き間違いがあったらゴメンだけど・・・。

ほかにも黒檀の実で染めた渋い茶グレーの生地や、藍、生葉藍などで染めた生地があります。

村の織り手グループは全部で今は5人です。
中でもいちばん織ってくれるのは、ジェーさん。たしか56歳。孫を大学にやっているので、お金が必要だとかで、ほかの人もジェーさんに仕事を多く割り振ってる気がします。なんで孫の学費をばあちゃんが? と聞くと、娘夫婦(孫の両親)がエイズで二人とも死んでしまったんだそうです。
タイは、残念ながらエイズ蔓延国です。
売春が意外と浸透していて、気軽に男が買ってしまう、そして奥さんにうつしてしまうことが多いと聞きます。今はエイズは死病ではないんだけど、薬が高いとかあるんだろうと思います。
ほかにも、箒工場に行っていたんだけど、年齢が理由でクビになった人とか。
農業が忙しいので工場には働きに行けないけど、現金収入は欲しい人とか。
いろんな事情を抱えた人たちです。どこも一緒ですね。

ずっとこの人たちに生地を発注したいのですが、去年から木綿相場が高騰しまして、えらいことになってしまいました。糸も布も倍かそれ以上になっているそうです。たしかにチェンマイで生地を仕入れたら、去年の1.6倍くらいになってたかな。仕立てた服も、今までの相場の5割り増し以上の感じです。いつも仕立を頼むゾウ村のお姉さんに聞いたら、「去年まで100バーツだった生地が200バーツ出しても買えない、もうこの仕事は出来ないかも」と言ってました。生地が倍になったからといって、今まで200で売っていた服を400で買ってくれるかというと、それは難しいんですよね。タイの人たちの所得が倍増しているわけではないから。

あちこち難しい問題を抱えております。
村の先生(この人が女性自立支援プロジェクトのメンバーで、仲立ちをしてくれてます)にお金を預けて、相場が落ち着いたら糸を買ってくれるように頼んできましたが、さてどうなりますか。

今日の軽井沢は晴れましたがえらく冷えました。日中も最高気温は7度行かないくらい。寒い。
チマサンチュの芽が出始めました。一番乗り。ほかはまだ気配もないです。毎年こんなもんです。
このまま脱線しなければ完璧だ。たまには、このまま〆ますか。ではまた

まだ寒いですね・・・

暖かかったのは昨日までで、今日なんかは寒いですね。気温はまだ低め傾向らしいです。毎年そう言っているような気もします。
毎晩の天気予報でも全県に霜注意報。当たり前ではないかと思ってしまうのですがw 少なくとも当分は、氷点下がデフォルトなので、霜注意報は要らないような。

あまりいい写真じゃないけど、今年の新商品など。撮影はしまくっているのですが、それを加工するのがなかなか手間取ってしまって、進みません。
今年は今まで殆ど手がけなかった和柄ものや、いったん品切れになっていたオールドシルクものなどを入れました。左が和柄もの、右が古いシルクものです。自分の作品は、まだ作っていません・・・・・・。

そういえば、タイでは先月、大きな地震があったんですよ。タイというかミャンマーが震源で被害もそちらが酷かったようですが。タイの最北端と言っていいようなエリアで、親しい知人がその近くに住んでいるのでびっくり。メールしたら「大丈夫」と返事が来ました。バンコクでも揺れたらしいです。
タイは今年、たいへんな冷害に襲われているそうで、特に北タイでは家畜が死んだり、農作物が枯れたり、しているらしいです。異様に寒いと、これまた知人からメールが来ていました。
タイのこの時期は、例年だと酷暑期直前で、すごく暑いのですけど、それが「寒い」んだから大変です。織りグループのみんなの稲は大丈夫かな。

タイからの支援物資の米は、もしかすると日本政府が断ったんですかね。私はタイ米大好きなんですけど(って、被災者じゃないから関係ないけど)、たしかに日本人の口には合わないのかも。ちょっと前の米騒動のときも、タイ米はさんざん酷評されてましたっけ。カオニャオ(もち米)、食べたいな。
発電機だか発電所だかも、どーんと貸してくれるって。アピちゃんありがとう。
台湾からの義援金がなんと100億円を突破したとか。目を疑う数字です。台湾の人にもほんとうに感謝しなくっちゃ。中国への配慮からあまりテレビでは報じられませんが、この額は突出しているはずですよ、しかもあの小さな島国(国際法的には国ではないけど)で。
私は、いちばん危ないといわれ続けているけど、台湾の中華航空に、これからも乗り続けますわ。

これまた少し前のニュースなんですが、中国四川省のチベットエリア・アバで、小競り合いがあって、現在封鎖されている模様です。3月は毎年チベットでは何かが起きるので、中国当局も厳重に警戒しているのですが、今年も起きてしまいましたね。
アバは、2000年にこの近辺をバスで走り回ったときに、行こうとしたんですが、バスであと1日のマルカムで3日粘っても許可証が出なかった。許可証がなければバスのチケットも買えず、結局あきらめた場所です。時々、突然、封鎖されてしまうのは今も変わらないようです。

それではまた

13.9度まで

上がりました。朝はマイナス7度ですけどw
思わずバケツとかスコップとか持ちたくなって、腐葉土置き場で下の方のよく分解されているのをあさり、畑土をちょっと混ぜて、肥料はオール8しかなかったので考えた末やめて、プラのトレイにレタスやキャベツの種を蒔きました。第一回目の種まきが、いちばん心躍る。
畑に種が蒔けるようになるのはまだ先なのがつまりませんね。って、まだ畑に鍬もほとんど入れてないけど。腐葉土も投入してないし。春になってくると、色々とやることも出てきてありがたいな、早くちゃんとした春にならないかな。
もちろん蒔いたトレイは家の中です。

店開けないのと言われそうですが、今週末はまだ開けません。
まだねぇ、大震災の余波で、動く人も少ないだろうし、ウチも準備が整いませんで、もう一週延ばします。

「歌暦」のテープ、聴いた。何年も、いや、20年前後放置していたのにちゃんと聴けてびっくりしました。
あー、いやー、濃かったわ・・・w
表現のしようがないけれど、若かりし私が、これを遠ざけた理由はわかったような気がしました。
今なら聴けるけど、とっても好きかと問われたらわかんない。多分この時期、私はみーさまと同時代を生きていなかったんだろうな、と思いました。

同時代といえば、今日たまたま読んだ本の巻末に新刊本の広告が載っていて、川本三郎さんの新刊が。あらまだ書いてるんだ、懐かしいなぁと思ってよく見たら、亡妻について書かれた感涙の一冊らしくて、何だかズドーンと時の流れを感じてしまった。映画評や書評をよく書く人で、温かみのある文章が好きだった。いちばん覚えているのは『同時代を生きる気分』という評論集、何度も読みました。何だかしんみりしてしまった。

『竜が最後に帰る場所』 恒川光太郎
当たりです。
連作集ではなく独立した短編集。最初の2編は「あれ、新しい世界へ移動しようとしているのかな」と思わされましたが(&ちょっとピンとこなかった)、最後2編が大変たいへんよかったであります。特にこの表題作がいい。悲しいことなんかひとつもない(なくはないが)、そして人間の話でもないのに、なぜかしみじみと泣きそうになる。
ジャンルにするとしたら、幻想奇譚かな。★4  表題作だけだったら★5 です
この発想と、物語る力量には、毎度のことながら感服じゃ。

地震と津波だけですさまじい大災害だったのに、原発が加わって、もう、とんでもない事態になりつつありますね。ほんとに、震災だけで未曾有の国難だったのに。そのうえ原発事故、電力不足、本当に乗り越えられるのか、何だか弱気になってきてしまう。
技術立国、技術大国だと、自分の国を誇ってた。
色んなことでは他国に抜かれていっても、先進技術に関してはまだまだだと思ってた。
それなのに、原発用のロボットは、整備不良で動かない。 
緊急用の電源は全部ぶっこわれて役に立たない。 
露出した燃料棒に消防車が海水をぶっかけるというシュールなアナログっぷり。
アメリカやフランスやらが、ロボットや薬剤や技術を貸してくれるという。ありがたい、本当にありがたいが、正直言って、まさかそんな情けない状況に日本が追い込まれるとは、想像もしていなかった。

ソフバンの孫さんは個人的に好きじゃないんだけど、
日本の失敗はいつも、too little, too late
だっつう言葉には、素直に「ほんまですな」と言うしかない。
とにかく収束してほしいですね。

ではまた