いろんなことが

起きている8月。どこの国でも、どんな季節でも、いろんなことは起きているのだけど。


すもも畑で落ちた実を拾っていてふと上を見ると、カブトムシがかなり必死に食らいついておりました。カメラなんか気にしない。ただただ、この贈り物を夢中でむさぼっておりましたです。カブトは許す。

軽井沢、日中は曇りでしたが、午後4時過ぎから夕立になりました。屋根に水をやらなくていいのは非常に助かるのですが、ちょっと降り過ぎなんだな。
8月に入っての金曜日ということで、今日は来国者も多く、いそがしい一日でした。

のりピー。
どこへ行ってしまったのかと心配していたのだけど。
バカなダンナに当たっちまった不運を嘆いているのかと思えば、一転、今日は「容疑者」になっていたので驚きました。自身も覚醒剤を使っていた、疑いがあるのだそうで。あくまで疑い、今のところ。
覚醒剤を本当に使用していたとして、の話だけど、思慮が浅く足りないとは思うけれど、それを理由に悪人とは言えないよ。
ともかく生きて出てきてくれればなぁ、と、私はこの人のファンでもなんでもないけれど、思いますです。

他方、「すこし愛して、ながーく愛して」で知られる女優の大原麗子さんの訃報。62歳。早すぎる。
しかも驚いたことに、死後2週間前後たっている可能性があるのだそう。
あれだけの人が、このような最期を迎えるなどとは、まるで信じられない。
ギラン・バレーという難病を患い、その状態でご自身の母親を介護されていたそうだ、少なくとも昨年までは。2週間連絡が取れないと警察に通報したのは実の弟で、警察官が自宅に行くと鍵がかかっていて入れない、そこから遺体発見までさらに数日、弟が「仕事が忙しく」行けなかったからだという。難病により誰の目にも明らかなほど弱っていたという実の姉が、非常に危険な状況にあるであろうと容易に想像がつくのに、「仕事が忙しい」・・・・・・。兄弟が何人あったか、どのような確執があったのか知らないが、なんともやりきれない話だ。
それにしても、これほどの人に、誰も側に付く人がいないとは、どういうことなのか。マネージャーとか事務所の人とか、そういう人もいないのか。完全に仕事とは切れてしまっていたのだろうか。容態が悪いということは、関係者は知っていたのだろう。誰も様子を見に行くとか、しなかったのか。
芸能界の人間たちは、この人の死について、何も語るな。知っていて何もしなかったのだから、せめて黙ってろ。
と、思うのです。
大原麗子さん、好きな女優さんだったし、最近見ないのはこの人にふさわしい仕事など今の日本にないからなのかな、と思ってた。バラエティ番組に出ておちゃらけの一つも言える人しか生き残らない、くだらない国になった。こんな大女優にこんな死に方をさせるなんて・・・・・・。
訃報を伝えるニュースを見ながら、胸に浮かんだ歌をさいごに。

♪人が1人で生まれて来ることは 1人きりで生きてゆくためなのよ
1人きりで生まれて来たのだから 1人でいるのが当たり前なのよ
2人でなければ半人前だと 責める人も世の中にはいるけれど
ジャスミン もう帰りましょう もとの1人に すべて諦めて
ジャスミン もう帰りましょう もとの1人に すべて諦めて

1人で働いて自分を養う一生
THAT’S ALL それで終わり けっこうなことじゃないの
誰とも関わらなければ 誰も傷つけない
THE END それで終わり とても正しいことじゃないの
ジャスミン淋しくないわ もとの1人に戻るだけだもの
ジャスミン淋しくないわ もとの1人に戻るだけだもの♪

前略中略後略で、中島みゆき「1人で生まれて来たのだから」 残念ながら動画はありませんでした。DVDは持ってるのですが、アップとかどうするのか知らないから・・・。
ではまた

27.5度、蒸し暑い

雲の多い晴れで、蒸し暑くなりました。


落下スモモが溜まっていくので、ジャムにしました。


ブルーベリーも溜まり続けるので、えいやっと、煮ました。


出来上がり。づかれた・・・。

今日は縫製はなしで、店の商品の補充やら、ちょっとだけ畑仕事やらをしていました。腰の具合が非常におもわしくなく、ここしばらくいやな感じです。これからどうなっていくのか、ぜんぜんわからないからね・・・。腰椎の問題だけではなく、骨盤も股関節も絡んだ問題になって進行している、という自覚はあるのですが、さて誰ならそれを治せるのか、自分で調子を維持するにはどうすればいいのか、よくわからない。

読んだ本
『幽談』 京極夏彦
もしかしたら、初めて読んだかもしれない。京極夏彦。
この人の本はどれも長大、なような気がしていて、敬遠することが多かった。太って緩んだ金田一耕助みたいなお姿は、別に嫌いじゃないのですが。
で、これは、怪談の短編集。面白いのと面白くないのがあった。いや、好きなのと好きじゃないのがあった、と書くべきかな。言葉遣いが面白くて、この人、ちょっと読んでみたくなりました。☆3つ半

『待ってる』 あさのあつこ
時代ものです。あさのあつこさんの時代ものは、これで3作目(たしか)。今までの作品よりは抑えた筆致でしたが、それでもやっぱりね、書きすぎじゃありませんか・・・、と思う場面もいくつか。
これは思うに、私が池波正太郎や藤沢周平あたりを多読していて、時代物=抑制された語り口、というふうに、標準形を作り上げてしまっていることが理由なのかもしれません。あえて語らない、あえて書かない、そのことによって読者の想像力を喚起し、より深く鮮明に伝えたいことを伝える。往年の小説の書き手は、思えばみな、抑える人であったのかもしれません。
昨今はそれでは足りないのかな。劇画だのマンガだのが優勢になり、一を聞いて十を知る、的なことは流行らず、懇切丁寧に説明しきらないとわからない読者が多い、ということなのかなぁ。
でも、いい小説でした。☆4つ

『ジバク』 山田宗樹
転落ものです。年収2000万のファンドマネージャーがホームレスになったりヒモになったりの転落ものです。
なんという軽さか・・・・・・。
転落というか、堕落を描きつづけた高橋和巳にぞっこんだった私としては、この軽さにはノーコメントですわ。
☆2つ

夜になって雨が降り出した軽井沢。明日は日中はもつんじゃないかと思います。夕方はまた雨? まぁ、植物にはありがたいですけど。ではまた

ひと安心


ご依頼を受けていたスカートができました。こうして見るとどこが苦労したんだか・・・・・・、ただのゴムスカートじゃないか! と思いますよねぇ。
ま、いろいろとこう、細部で苦労があったわけです。

それにしても、いつもは自分の布を使って自分のいいように作っていて、それを気に入る人がいればそれでいいと、そういう方式でやっているのですが、今回初めて注文を受けて、いつもとは違う新鮮な気持ちで作ることができました。自分なら絶対にやらない丸ポケットとかも勉強になりました。
この布は、去年私がタイで買ったもの。気に入って3枚色違いで買ったのはいいけれど、どうやって売るのだ・・・、と、いささか頭を悩ませていたところでした。買うにも勇気がいりそうな布であることは確かなんですよね。でもひとつひとつ手刺繍でほんとにきれい。いい布がこうして形を変えて出て行くって、いいなぁ。

先月の結婚式のために作ってもらった、タッサーシルクのロングドレス。ほんとにシンプルな形です。見えていないけど胸もごく普通のラウンドネックです。
シルクは縫製が難しいのです。加えて、せっかく作るのならば自分のサイズで作りたいではないですか。今の私には、自分のサイズから型紙を起こすのはまだ無理です。裏地も付けたかったし。そんなわけで、プロの仕立て屋さんにお願いしたのでした。正解だったと思います。無理に自分でやろうとしていたら、かなりストレスが発生したと思われます・・・・・・。

きゅうりとマッチャンに、ウドンコ病とべと病が発生。なすに、もしかすると、萎縮病が出始めたかも。長雨の影響はまだ続きます。
昨年より早く、すもも「彩の姫」の落下が始まりました。今日で4日目くらいです。いま落ちているのは、ほとんどが理由あって落ちるもの。虫が食っていたり、割れていたり。木の上にも割れた実がたくさん。今年は無傷で収穫できるものはうんと少ないかもしれません。これも雨の影響だと思います。それとハチ。どうやって防げばいいんだろうか、去年はこんなにハチで悩みはしなかったのだけど。

夜、時々行くラーメン屋さんで親父さんとまた山の話。昨日登った巻機山の9合目に、地図上で記されている水がなかったんだそうで、おかげで死にそうでしたと言ってました。その地図がカウンターにぴらっと載っていて、思わず「ヤマケイっすか?」とチェックしてしまった・・・(笑)。違ったけど(私、昔、ヤマケイで山の雑誌作りの手伝いをしていたことがあるんです)。9合目の水となると、沢の源頭ってことになるのだろうか、それがなかったというのは枯れていたのか、源頭自体が下がっちゃったとか、そういうことなのかな。ちとよくわかりませんでしたが。

ではまたです

なす・いんげん・ぴーまん

なす・いんげん・ぴーまん
なす・いんげん・ぴーまん
なす・いんけん・ぴーまん

ほかにはなにもない~

日によってもちろん違いはあるのですが、このところ、なすとピーマンといんげんが食卓にのぼらない日はありません。来る日も来る日も食べ続けています。きのう来た友人に押し付けようと思ったら、「うちも主食になるほど食ってます」と言われてしまいました。
そうなのです。
待ち望んだ収穫期とはいえ、あたり一面東信一円、どこの畑でも同じように同じものが大量にとれているのです。
収穫期は重なる。
自家消費するしかありません。
誰かに送ろうにも、なんというんだろう、喜ばれるような箱にはならんのですよ。つまり、なすといんげんとピーマンしかないのでね・・・・・・(笑)。たとえばトマトやとうもろこし、じゃがいもなどが一緒に入れられれば、きっともらってくれる人はいると思うのだけど、収穫期が違うのですよ・・・・・・。トマトはダメになっちゃったしね。今年はジャガイモ作ってないしね。
そろそろ糠漬け、始めようかと思います。床はもう準備して、今日ナスを入れてみました。きゅうりの子どもがたくさんいるのを今日発見したので、数日後にきゅうりラッシュが来るのじゃないかと・・・。

平均して、こう、ぽつりぽつり、長く長く、とれるといいんだけどね。うまくはいきませんね。

昨夜のウメ。DVDを見ている私の足元で爆睡中。カメラやプリンターが無造作に床に放置してある部屋ですみません。


オーダーのスカート作り。ポケットがうまくいかず、自分でどうにも気に入らなかったのでやり直し。まだできません。
これはやり直す前のバージョン。こういう風に刺繍模様がある布で、しかも刺繍部分でポケットを、さらに丸ポケットを、というご依頼だったので、たいそう苦労してここまで来て、本体に縫い付けるところまで行ったのですが、やっぱりどうにも気に入らん! ので、ほどいて、ポケットからやり直しました。

先日記事にした中島みゆきさん「夜会」の「線路の外の風景」ですが、あの歌を聴いて「自分にもそういう時期があった、自分もそういう風に思っていた考えていた、これはまるで自分を歌っているかのような歌だ」と思う人は結構多いのじゃないかと思うんですね。
ただ、その「結構多い」人びとの中で、いま現在、趣味ではなくてミシンを踏んでいる人の数は、こりゃまたびっくりするほど少ないだろうな、と、それがおかしかったんですわ。
で、その後わたくし、DVDを購入したわけなのですが、「サヨナラ・コンニチハ」のみゆきさんは、もしかして、メーテルなんですかね? メーテルってわかります? 銀河鉄道999の、哲朗と一緒に旅をする謎の美女ですわ。懐かしいなぁ・・・、ゴダイゴ。

今日はそこそこ晴れましたが、明日はまた曇りの予報。夏らしくカラッとしてほしい、ほんとに。ではまた

久々の晴れ間

青空がのぞき、日中は晴れました。ほんとに久しぶりのような気がします。
急いで昨日洗った洗濯物を外に干し直したりしました。

昨夜、発酵未熟ながら無理やり焼いたパン。
今朝、食べてみて、発酵しなかった原因がわかりました。
砂糖と塩を間違えました・・・・・・。
わたくし、やはり、疲れていたのでしょうかw
塩たくさん、砂糖ほんのちょっと。これでは発酵するわけがありません。塩は発酵の阻害物、というのは常識ですよね。いやぁ参った参った。

午前中、ETC車載器を取り付けてもらいに、自動車工場へ。これで私の車(ってことはないのですが)にもこいつが付きました。キャンペーンで、取り付けは補助金です。6000円弱だったかな、機械が。
先日、夫が初ETC挑戦で高速道路の入り口に差し掛かったところ、バーが上がらなかったのだそうです。で、夫は「カードが違うんじゃないか」と言うのですが、たしかETCはどの車にカードを差しても使えたはず。おかしいなぁ、何で認識しなかったんだろうね、と言っていたのですが、今日、工場の人に聞いて原因判明。なんと、カードが裏表逆! だったのでした。

午後は友人が訪ねてくれて犬の話などを。
明日の軽井沢、日中雨になる時間帯があるかもしれないそうです。やれやれ。ではまた

どんより

今日も朝からどんよりした空模様。小雨が降り続きました。この日照不足と多雨には、農作物は大打撃ですね。わが家でも、すももがどんどん割れてそこから腐っていくという、ありがたくない現象が目立ちます。去年はこんなにひどくはなかったと思います。割れたところにスズメバチやらが食い入っていきますからね・・・。トマトは壊滅状態ですし、きゅうりや韓国かぼちゃなども、雄花は咲くけれど実のある雌花は咲かない感じです。
軽井沢はもうずっと最高気温が20度台前半をうろうろしています。今日など21度ですよ。こんな気温で夏野菜にガンバレと言ってみたところでね、始まりませんね。

午前中、昨夜思いついたデザインで服を作り始めましたが、どうもいまいち、イメージと違う・・・・・・。
がっくり、と思っていたところに、仕立ての注文が。
初めて。
私はプロフェッショナルではないので、仕立てを受けるなんてことは普通ないのですが、ウチの生地だし、仕立てとしてそんなに難しいものではないと判断したので、受けさせてもらいました。
センスが問われる。
それが私の最大のウィークポイントなのだがw
いや、笑ってないで、がんばります。

昨日、パンの本についてああだこうだと講釈を垂れたバチが当たったのか、夕方こねたパン生地の発酵がうまくいきません・・・。呪われているかのようです。イースト使ったのに。
そのこねていた時間帯から胃の辺りが重苦しく痛く、そんなことも影響したのかもしれません。天候がこんな調子だし、持病はよくないし、ここしばらく服作りすぎかも(笑)。私たちをあっという間に追い抜いていった同業の友人によれば、私たちの数少ない労働日の実労働時間は3時間、と看破されているのですが、それから考えたら最近の私は働きすぎで過労でございましたww

二日で小説を二冊読みましたが(結局借りてるし読んでる!)、その感想などはまたあらためて。
明日は太陽が望めそうです。でも期待するとダメだったりするから・・・。ではまた

本の話など


午前中、青空がのぞく。8月だもんなぁ。しかし午後には曇り、夕方には雷雨。まったくね。

♪ あきらめました、あなたのことは
もう くすりも かけない  ♪

トマト、大部分を処分しました。疫病だと思います。回復の見込みはなさそうだったので、それなら早く処分して次に行くべし、と、覚悟を決めました。
それにしても、トマトはやっぱりダメだなぁ、うちの畑では。雨除けをするスペースが難しいし。来年はプランターで作ろうかな。というか、あきらめる?

さて。
先日いらしたお客さん、といってももうお客さんと店の関係よりは先に進んでいる方ですが、その方に真顔で聞かれました。「読む本をどうやって選んでいるんですか?」と。
前にも書いたことがあるかもしれませんが、私はほとんど新刊本を買って読むことがなく、読書の98%は図書館に頼っています。今は新聞を取っていないので、新刊本の情報もほとんどありません。書評なども読む機会は全くないと言っても過言ではありません。もともと書評はあまり好きではなくて・・・。
そんなわけで、図書館で棚をはっしと睨みつけ、応答のある本を探している、のが現状です。小さな図書館なので蔵書はそれほど多くなく、また、新刊も続々と入るわけではないようです。ですが意外にいい本があったりする。有名な作家に限らず、いい小説にあたることもしばしばです。本はおもしろい。私など濫読の極みですが、それでもいい本は本当にいい。

昨日も図書館で何冊か借りたのですが、さすがに現在は繁忙期でゆっくり小説を読んでいる余裕がないため、実用的なものに目がいきました。その中で、天然酵母パンに関する本を2冊借りてきました。ちょっと面白かったので、そのことについて書いてみます。

2冊の本は両方とも自然の素材から酵母を起こし、パンを作る楽しさを人に知らせるために作られた本です。どちらも著者は女性、自宅でパンの教室を開いているようです。
1冊、仮にAとしましょう、こちらはパルコ出版。
もう1冊、仮にBとしましょう、こちらは自然食通信社。
何となく匂ってきました。私だけか、まだ。
Aは、徹底的にパン作りに焦点を絞り込んでいます。子どもがパンを持っている写真などはカットとして数点挿入されていますが、著者本人は最後の略歴欄に小さいカットがあるだけです。あとはひたすら、パン作りの手元とパンの写真だけ。オーソドックスな作りで、好感が持てます。著者の語り口もごく普通なものです。
さて、面白いと思ったのは、Bです。こちらは表紙からしてすでに著者がばっちり写り込んでいるパン教室の風景です。中身では、パンの写真はカラーです(点数は少ないな)が、そのほかに著者本人または教室風景などの様々なカットがモノクロでばんばん挿入されてきます。なるほど、こちらはパンもさることながら、著者本人を売りにしているのだな、とわかります。

別にこれだけなら、へぇー、と思うだけなのですが、面白いのはこのBの著者の語り口です。ちょっと引用してみますね。

「好きでやっていることに、正しいも健康もあるものかーっ! 好きなものなら正しくなくても、不健康でも、やりたいものだ。好きな男と身体を重ね合わせると嬉しいだろ。それと同じだっ! 尻の穴がこそばゆくなるような質問をするな」

パン作りの本とはとても思えない内容ですね。非常におもしろい。
もう一個所、引用させてください。

「(前略)種はまださほど安定した強い発酵力を具えてはいないでしょうから、時間はかかると思います。(その時間が何時間なのか、などと私に聞かないでください。聞きたければ、あなたのパン生地に聞いてください。私は人間なのであり、あなたに仕込まれたパン生地ではないのですから)

ははは、前半はパンの話だけど、後半は何だかけんか腰に思えませんか? 
私はこの部分ではっきりと違和感を覚え、これ以降を読み進める力をいったん失いました。

私はこの著者を知りません。この人が何者であるか、見たことも聞いたこともない人間にとって、ここまで脱線されると厳しい・・・・・・、と思います。それが本読みとしての私のものさしです。もしかするとこの人はある意味カリスマ的な存在であるのかもしれません。自然食というくくりの中で。だとすれば、そういう人であれば、こういう語り口もまた(おもしろい)(楽しい)(くだけた)(おきゃんな)、というような形容詞で許容されるのかもしれませんね。
でも、このような実用書で、ここまでの脱線を許すというのは、私の常識の範囲ではありえません。

文章を面白くするために、ある程度書きなれた書き手はわざと脱線させたり、通常は使わない言葉を使ったり、下品なことを書いてみたり、するものです。この私も、書きなれたなどと自分で言うのはおこがましいけれど、笑わせようと意図して上記のようなことをすることはよくあります。自虐ネタも好んで使います。
そのときに大切なのは、アクセルとブレーキの按配でしょうね。アクセルを踏んでもいい、踏んでもいいが、その後で確実にブレーキをかけるべきなんです。アクセルで加速した分は確実にブレーキで元に戻さないと、読み手にはどこかしら違和感が残るものです。文章でブレーキがかけられないのなら、アクセルは踏み込んではだめ、せいぜいが制限時速プラス10キロくらいに止めて、ゆるやかにアクセルを戻すべきです。先に引用した2つの文章は、明らかにアクセルの踏みすぎ、と私は思います。

因みに、引用の後者をもし私がリライトするなら、このようにします。

「その時間が何時間なのか、などと私に聞かないでください。それはあなたのパン生地にしかわからないことなのですから」

これだったら、私なら何の違和感も持たないと思います。もちろん、感じ方は人それぞれですから、「いぃや、お前の物言いのほうがムカツクわ」と思う人もいるかもしれませんね。それは、えー・・・・・・、そのときは勉強しなおさせてもらいますw

本というものは、実に実におもしろい。パン作りの本で、こんなに楽しめるとは思いませんでした。
文は人なり、とよく言います。小説ではなく、このBのような著者本人をまるごとまな板に乗っけるような本では、まさに、文は人、なのだとよくわかります。

本日、この記事が、借りてきた猫のそれのようにおとなしいのは、そんなわけなのであり
ます。文は人、文は人、気をつけよう・・・・・・!

本日のこの2冊については、批判めいたことを書いてしまいましたので、正しくは出典を明記すべきところではありましょうが、タイトル、著者名とも伏せておきます。

明日も雷雨の可能性があるらしく、なかなか夏らしい天気にはなりませんね。少し湿度が下がるといいのですが。ではまた

あ、それと、イノシシがまた来襲し、カボチャは完全にダメになってしまいました・・・・・・