カイラスをコルラする

雨で寒いですね。台風なのに寒いとは。

午後、山の畑友人が営業の帰りに寄ってくれて、グーグルマップの話に。
カイラスと入れたら、その近くには行くのだけど、どれがカイラスなのかわからん、と。上からの写真だから山の特定は難しいんじゃないのという話になりました。

あー。
カイラスっていきなり言われてもね、わかりませんわね。
チベットの西の端っこ、ネパール、インドと国境を接するあたりにある聖地です。聖山です。標高は6656m。登頂者はいない、はず。許されてはいません(数年前にたしかスペイン隊に中国が許可を出してモメました、スペインが辞退したはず)。

カイラスは、私が行きたくて行きたくて行きたくて、もう~~~~~、ほんっとに行きたくてですね。1992年に旅を始めて5年かかってようやく行けた場所です。

で、そのカイラス。
友人もそこに行っている。私の翌年に。つまり私たちはカイラス姉妹(何だそれは!)。
今日はパソコンの画面とにらめっこして、カイラスの南西面を確認し、一周したコースも大体確認できました。私も彼女も宿泊した北面のゴンパには、新しい建物が出来ていて、たぶん観光客用の宿舎かな? 苦しんで登ったドルマ・ラも、多分これじゃないのと特定しました。河口慧海師が「三途の逃れ坂」と呼んだ峠です。私もこの峠はほんとにしんどかった。荷物も重かったし(20㎏は軽く持ってた)、下が凍っていて滑ること滑ること。アイゼンも杖もなんも持ってなかったから、怖かったなぁ。

んでもって、一周。画面上で。
バーチャル・コルラ。 コルラは巡礼とかお参りとかそんなような意味。そうそう、チベット仏教では、祈る対象物を右手に見ながら回ることが大切なお参りなんです。だからカイラスの麓を一周することが、すごく重要なことなんですよね。私は4日かけて一周しました。チベットの人は、超早い人は1日で回ります。
因みにこの同じカイラス山を聖地とするボン教という土着宗教は、逆周りするんだよね。
あと、カイラス山はヒンドゥー教徒にとっても聖地です。インドから巡礼が行っています。

それにしても。とんでもない時代になったもんだね、若い人が旅に出ることが少なくなったのもよくわかるよ、と、老バックパッカーは語り合ったのでありました。
だってこんなにきれいに見られるんだもの。
そこに何があるのかわからない、どんな風景が見られるのかわからないから、何を置いてでも行きたい、それが旅だからなぁ。私にとって、だけかもしれないけど。
いいのか悪いのかわからんです。

今日は縫製しかけていたチャイナスタイルのジャケット(シャツかな)を完成させました。洗ってから写真撮りますね。
明日はすこし晴れ間がのぞきそうです。ではまた

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