昨夜、ワインをちょこっと飲んだらあっという間に夫が寝てしまい、まだ寝るには早かったのでお借りしたまま読んでなかった本を1冊読みました。言わずと知れた中島さんの本です。こりゃジャンルとしてはなんだろう、エッセイか、小説か、その中間っぽいが・・・・・・。『泣かないで、女歌』 っつう本ね。1988年5月に出たものです。あ、1988年5月? 私が初めてザック背負って上海に降り立った時だ。一人旅の小娘、びびりまくって足はガクガク震え、自分では見てないけど顔面蒼白だったのでは。時の流れを感じるなぁ。
で、本ですが。
ちくしょ、うまいじゃねぇか、ぐすっ
というのは酔っぱらいの感想で。
あ、いや、これで全部でかまわないか。
最後に入っている「元気です」という短編は、旧・東側のどこかの国に旅した話。中島さんって東側に行ったことがあるんだね。
おそらく、1987年から遡ること3年くらいの間に旅されたんじゃないかと推察するのだけど、いやいやひどい目に遭ってますな。2014年の現在からは想像もできないひどさですな。この頃の中国もひどかったが、中国のほうがほんのすこしマシだったかな・・・。でもま、商品投げつけられる、金投げつけられる、切符投げつけられる、犬猫みたいに追い払われる・・・・・・、のは一緒。いやはや、でもちょっと懐かしい(笑)
中島さんがこんなにたくさんの著作をお持ちだったと、最近までほとんど知らなくて。今回まとめて読ませてもらってとてもよかったです。言葉の力、文章の力、についてたくさん感じるものがありました。文は人なり、とよく言われるけれども。歌や舞台から受け取るものとはまた別のものを、書かれた文章から受け取ったと思います。
どんな作家の作品からもそれは受け取る。中島さんが書かれたものからも受け取ったと、そゆことです。
この発表年の前後、私はたぶん、ノンフィクションにしか手を出していなかったと思い出しました。また、このタイトルは、仮に書店で見かけたとしても、私が裾をからげて全力で逃げていくに十分足るものであったと。無理。買えない。当時の私には。『限りなく透明に近いブルー』に匹敵する(何でだ!)。
あーなんか週末なのでだらだらしちまった。
明日も晴れて真冬日継続の予報です。ではまた