さらさら泣ける

あいも変わらず真冬日の軽井沢です。寒いですね~、雪がないので余計に寒さがダイレクトな感じです。

今朝友人から電話があり、久しぶりにネコに行くことになりました。私のほうが早く到着したので、ヒトカラで新譜から何曲か歌ってみたりしましたです。ヒトカラもなかなかいいですね、何より気兼ねがないのがいいわ。そんなに気を遣ってるわけじゃないけど、やっぱり「歌ってはいけない歌」とかありますもんね~(笑)。
3時間くらい歌いました。友人は非みーにすと(なんじゃそれは)なので、それはそれでお互い気楽です。私もイケメンハイドさんなど眺められるし。ほんとあの人って歌うときにくにゃくにゃするよね、それが何とも言えずかわいい(どうもすみません)。
ラーメンが・・・・・・。
二度と食べません。

珍しく ♪誕生 など歌ったんですけどね。

わかれゆく季節をかぞえながら
わかれゆく命をかぞえながら
祈りながら嘆きながら
とうに愛を知っている

のところで、突然声が詰まりそうになってびっくりしました。今日が監督のお通夜だなと、何となくその前後に考えたりはしていたんだけど、まさかこんな形で来るとは思わなんだ。
愛したわけでもなく、愛されたわけでもない。もちろん最初は相思相愛だったわけなんだけど(そうじゃなきゃ入学したりしない)。特に最後の1年ほどは、体は彼の王国に残しながら、心はもうそこにはなかったから、王は私を嫌って、多分私の存在は「なかったことに」なっていると思う。
彼の王国が最後どうなったのかは実は知らないんだけれども、隆盛を極めた時期の、今も彼を慕い尊敬し続ける人たちに、今日と明日で送られる。私は遠くから合掌。
色々な思いがまだあるんだなと、けっこう複雑なことだったなと、思いながら、♪線路の外の風景 など歌いました。

そして今も、こういう小さな王国が日本中に数多くあり、うまく流れを渡れない小さな魚が急流に呑み込まれてしまうこともあるのだ、ということに、胸ふさがる思いです。
王は、力によって支配するのならば、せめて支配されている者たちの命くらいは守れ。

タイトルはカラオケの話ではなくて、本の話。
『銀二貫』 高田郁
時代小説、庶民人情噺。何もかもが、王道中の王道。そのあまりの王道っぷりにやられまくる。浅田次郎並に泣ける(これ大事)。ただし私にとっては人情噺系時代小説は久しぶりなので、見事にはまった可能性も否定できない。
☆4.5 初めての作家だし期待値込み

ではまた

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