21℃!

今日は全国的に暖かかったようですが、軽井沢は21℃になり、6月半ばの気温だとか。
佐久は3月としての最高気温を叩き出していました。
東京では昨日だったか、桜が満開になったんですよね、春ですね。

  ぶどうの木を移植しました、着くかな・・・

  相当無理矢理で適当な誘引

冬に屋根から落ちた氷が直撃し、ぶどうの簡単な棚が壊れました。今後も同じことが起きる可能性が高いので、どこか移すところがないかと探した結果、家のデッキ前に植えて誘引することに。
ぶどうって、完全に枯れているように見えるのですが、これで芽が出るのかな・・・。
ツルハシで地面を掘っていたら救援隊が来てくれて、後半はやってもらいました。
土が悪いので、畑の土と、庭の隅っこの松が枯れたところの腐葉土を入れました。

  カタクリ。1つだけ毎年咲きます

  開花は昨日でした

 

花粉症が酷くて、夜よく眠れず、朝も早くから起きてしまい、昼間が眠い。薬は飲まずにすませたいと思っていますが、使った方かマシなのかどうなのか。これで今年はそんなに酷くないらしいし、先が思いやられる。

ではまったん (マッサン終わっちゃいましたね)

伐採、畑起こしなどなど

土曜日は晴れて暖かくなりました。暖かいを通り越して、外で作業していると暑いくらい。18℃くらいになったのかな? 4月中~下旬の気温と言ってました。
  前から伐る予定にしていたカラマツ、とうとう伐採
写真真ん中へんまで登っているオット氏。さらに上、地上15メートルほどまで登っててっぺんを落とし、そこからは枝を落としながら下りてきました

  作業中

命綱をダブルでかけているので安心、らしい・・・・・・

  倒した

高さを測ったら18~19メートル。てっぺんのほにゃほにゃした部分も入れればもっと、でした。
何かで倒れると、お向かいを直撃しそうな木だったので、思い切って。周囲に高木がなく、1本だけすいっとある木だったので、心配でした。また、枯れ枝が落っこちてくることが時々あり、お客さんの車を直撃したら大変まずいので・・・。

 

夫はこの作業。
私は店を開けてちょっとずつ品出しをしつつ、畑を耕し、店前ガーデンの落ち葉掃除をし・・・・・・。フル回転。

  カタクリ、そろそろ咲きそうですね

  フキノトウ

  食べ頃はこっち

  スイセンも元気に発芽

畑もガーデンも、ハタネズミの穴だらけになっています。繁殖しているのかな。今は余裕ですが、そのうちに畑が始まると・・・。かわいいんですけどね~。

3月28日
藍を種まき板に蒔いた、1袋
キャベツ、レタスの1回目種まき、発芽するかな?(ちょと古い種)
畑に小松菜、ロケットなど1回目種まき
3月29日
畑一部にかきがら石灰をまいて荒起し

ぶどう救出できなかった、今週やらないと。

外仕事を本格的に始めると、花粉症が酷くなりますね。今日は薬局でマスクを買ってきました。ゴーグルもそのうちネットで買うつもり。今年は少ないんじゃなかったですかね・・・・・?

あ、今カメムシを弾き飛ばしたら、くっさ!!!
手洗ってくる。ではまた

忘れた頃に

やってくるのは、地震、大雪、株の暴落(笑)、魔女の一刺し。

一昨日の夜、背中ぎっくりになりました。
昨日はほとんどまともに動けず、ちょっと動いただけで、背中を魔女がナイフで突き刺す・・・・・・。
久しぶりに、50センチ先の椅子に上がるのに3分とか。
とても情けない1日でした。
今日は何とか最悪の状況は脱し、動けるようになりましたが、久しぶりだったのでびっくりした。
また肋骨が折れたかと思った・・・・・・。

春場所が終わり、「雲霧仁左衛門」が終わり、「マッサン」も明日で終わり。
しかし、プロ野球が始まった。
うれしい。
バラエティ番組や韓ドラはまったく興味が無いのでふだん見もしないけど、そういうのばっかりでねぇ。
野球が始まれば、何かしらどこかでやってるから、メジャーリーグも始まるし。

今日はぎっくり背中ではありましたが、動けたので、バラの剪定を少々。木を伐る予定があるので、現在畑に移動させている株がいくつかあり、それを少し切りました。また動かす時に、大株よりは小さくしといたほうが被害が少ないかなと思います。
明日はトレイに藍を蒔きたいな。
畑にも最初の葉物を蒔かないと。
キャベツやレタスなんかもそろそろやらないと。
雪で壊れたぶどう棚からぶどうを救出しないと。
忙しいな、できるかな。

時々、窓の外の雑木にエナガが来るので、カメラを用意して待っているのですが、いつも数秒で視界から消えてしまうので撮れません。なんと忙しない鳥なんだろう、ま、のんびりしている鳥も少ないけど。

明日は暖かい予報、日曜は雨になるかも、ではまた~

今日も寒かった

マイナス7℃以下まで下がり、日中も5℃くらいと寒い1日でした。風もやっぱり強かったです。
それでも陽射しは日1日と強くなってきているけど。
そういえば今日は、エナガちゃんが巣の材料を探しにデッキに来て、蜘蛛の巣(?)が固まったようなものを取って飛び去っていきました。昼間、パソコンに向かっていたら、こっちの窓にもエナガちゃんが来ていた。
小さくてちょっともっさりしたエナガはほんとにかわいいなぁ。もっと来ればいいのに、ひまわりを食べに来ているのは1度も見たことがありません。カラ類も、それからカワラヒワやシメなんかも来るのに。

 

ぼちぼち今週末から開店しながら開店しようかと、思ってます。荷物出しながら店も開けてみるかな、と、そんな感じ。まだまだ春の連休までは人もいない軽井沢ですから。
大企業のベアは過去最大とかニュースでやっていますが、実際の所景気の感じってどうなんでしょうか。
ベアも一時金も過去最大と見る度に、でもそれってリストラし続けた結果だよねと思ってしまいます。残れた人はいいけど、残れなかった人からすれば、こんなに腹の立つことはないのではないかと・・・・・・。転職して年収が増える人なんて、皆無に近いのでは。
そういう、20年前30年前にはなかった形の人々の怒りや恨みが、相当に溜まっているのではないかと思ったりします。

 

明日も今日と同じくらいの予報、その後は暖かくなると言っているけど   ではまた

寒い・・・

予報どおりに寒い1日でした。午後には雪も舞いましたが、降るというほどではなかった、夜になって見たら星が出ていました。
風も強かったですね、週末はまた暖かくなりそうですが、それまでは寒いらしい。
体調管理、お気をつけて。

東京では桜が開花したんですよね。

 

 ホテルローヤル  桜木紫乃

直木賞受賞作。
北海道のド田舎にあるラブホテルをめぐる短篇集。と言っても、ラブホテル自体が舞台になっているのは2つだけかな? どこかでつながってはいるけど、モロにラブホラブホ、って感じではありません。エロもないです、ほとんど。
桜木紫乃さん、たぶん3作目だけど、正直「これで直木賞?」と思いました。他にふさわしい作品があるのではないのかな、読んでないからわからないけど。まぁ、浅田次郎の直木賞がぽっぽやだから・・・・・・(笑)
☆3.5 悪くはないですよ、でも直木賞と思って読むといささか拍子抜けする

 

知人がブログで紹介していた「ねこあつめ」というアプリ。おもしろそうだったので早速入れてみた。するとすぐに、「ボールを買いましょう、60pointです」と誘導された。
あやしい・・・・・・。
これがいわゆる例の「課金」ってやつですね?
少年少女をだまくらかしてお金を巻き上げる、あれですね?
あとで請求書が来て、そこには「60万円」って書いてあるんですよね?
んで両親に怒られてスマホ取り上げられちゃうんですよね?
いやぁこんなにかわいらしげに誘導されちゃったら、みんな買っちゃうよね、ボール? だってボール買わないとねこが来ないんだもんね?

いったん、アンインストール。
でも、知人のブログには「やばい」ってことは書いてなかったなぁ。と思い直して一応パソコンでぐぐってみたら、どうしてもの時には課金できる(課金してでも欲しいものがあるってこと)けど、それ以外では大丈夫そうだったので、また入れてみた。

かわぇぇ・・・・・・。
ねこ来てるねこ。
知らないうちに来て帰っちゃうねこもいるみたい。
ボールと箱を買って、あと餌も買って(もちろん日本円は使わず)置いてる。
ボールで遊ぶねこかわぇぇ・・・・・・。

ウメも十分かわいいですが。ではまた

クレイジー!

  端布のクレイジーキルト、ギャザースカート

いつものように画像クリックで店に飛びます

  こちらも同じ、更紗ばかりを集めました

  ジグソーパズルみたいで頭膿みそうになった・・・

パーツごとの形が合っているわけではもちろんなくて、できるだけ無駄のないように合わせながら、あとは同じ布が隣に来ないとか、一応は配色とか、そんなことに気を使いながらただただ生地を置いて乗っけて接いでいく作業です。
クレイジーキルトとはよく言ったものだと思いました。

通常のパッチワークは、四角くカットした生地を接ぎ合わせていき、それを何列も連ねて作っていきます。カットする時に幅だけは合わせないと成り立たない。逆に言うと、同幅の生地をたくさん集めないとパッチワークは出来ないのです。
でも、服を作っていて出てくる端布は、どれも四角なんかじゃないし、四角を取ろうとするとまた端布が出る。せっかくこんなにいろんな生地があるのだから、そのまま使ったら面白いと思ったんですが。
うん、面白いは面白いんだけど、大変でした。
端布もだいぶ整理出来ました、と言いたいところだけど、あまり減ってない!(どんだけあるのか、という話)

  これはいたってシンプルな、絣のスカート。別布でウエストを断って、そこんとこでギャザーを入れました。これに関しては、生地を見ろと。生地がいいんですと。そういうスカートです。

  時々作りたくなるヤオパンツ。ベトナムのヤオ族のパンツから型を頂戴したものです

 

海と月の迷路  大沢在昌

吉川英治文学賞を取ってるんですが。
長い。
盛り上がらない。
☆2.8  カタルシスもないので読んだ時間を無駄に感じてしまう・・・

 

ザイショーがカタルシスくれないので、ひっさしぶりに「臨月」と「miss.M」聴きながら作業しました。いいです・・・・・・。
それはそうと、年が明けてから「マッサン」の歌が2番になったのはよいとして、肝心のドラマの方はグデグデてわっけわからん展開になっているのですが、どうしてこうなった・・・・・・。

明日はマイナス7℃で午後から雪の予報です。ではまた

カドマツ・・・

今日も暖かく、あまり暖かいと何かしなければいけない気分になり、庭木に絡みついているツルを切って取ってやったり、増殖中のササをチョキチョキしたり。案の定花粉にやられて午後は引っ込み、やりかけの縫製作業。途中で「やめたい・・・、やめようか」と何度も思いながらなんとか最後までできました。そのうち写真撮ります。

春が来ているなぁと思うのは、プロ野球のオープン戦中継があったりするから、でもありますね。
巨人は今年、先発投手にだいぶ苦労しそうです。今日も杉内が打たれていた。
競馬は阪神11レース(阪神大賞典)。向かう所敵なしのゴールドシップ、圧倒的人気に応えるか? ってのを見ました。
私は競馬に関してはメンクイです。武豊さんが騎乗する馬にしか興味はありません。今日騎乗したのはカドマツ。メイショウカドマツという馬です。そんなに人気はない。そしたらカドマツ、開始と同時にすっとんでっちゃって、おいおいそれじゃ無理すぎるだろ・・・・・・。案の定ブービー賞に終わりました。ゴールドシップ、強いですね、もうダントツ、危なげのない勝ち方でした。天皇賞一番乗り、かな?
そのあと競輪を見て。
相撲を見ました。
最近応援している富士東が十両優勝できてよかった!
相撲はなんつったって突き押し! 突いて押す、それだけっすよ!
だから好きな力士は、往年の突貫小僧富士桜とか、麒麟児とか、やめちゃったけど大至とか、今いる力士だと豪風とかね、好きですわ。豪風は今場所4勝とふるわなかったけど、今日の相撲はよかったですよ。
まぁそれとあれだ、照ノ富士の強いこと。まるで横綱だわ。昨日、白鵬が変化して稀勢の里を瞬殺したのも、かなり照ノ富士からプレッシャーを感じていることの表れじゃないのかな?
今日は横綱戦もよかったですね。日馬富士、もうちょっとだったなぁ。
終わってみればやはり白鵬、がんばれ国産力士。

 

アホー鳥が行く  伊集院静 & サイバラ

懐かしの伊集院静。最近はまったく読んでいないな。伊集院といえば夏目雅子の夫だった人、というのが大半の人の共通認識事項かと思うけど、あと私にとっては、競輪を教えてくれた人。競輪エッセイが好きでよく読んでました。鬼脚イノウエとか、そういう時代のやつ。この本も2001年だから相当に古いけど、もう鬼脚は引退してて、神山雄一郎の全盛期かな。

☆なし、博打エッセイだもん  サイバラ嫌いだけどサイバラの漫画は面白い
あと最近の静先生ったら、なんかダンディ伝授路線突っ走ってんの? 

 

  恋歌  朝井まかて

直木賞受賞作。いつか読みたいと思っていて、ようやく。
幕末から明治を生きた実在の歌人・中島歌子の生涯を描いた意欲作。構成の仕方も面白かったし、知っているようでほとんど知らない幕末時代のこと、特に水戸藩のことを知りました。どこの藩も安泰ではなかったのだろうけど、水戸藩は酷いね・・・・・・。出てくる誰もが歴史に翻弄され、木の葉のように蹂躙されながらも、自ら覚悟を持って生きていたのだなと、もうただそれだけで読む意味があった本でした。最後の方、これは史実なのかフィクションなのかちょっとわからないんだけど、驚きの結末。
☆4.2  武士の妻子たちも立派だし、商家の主である歌子の母がまた立派

 

本を読んでいたので天気予報見るの忘れました、ではまた

クロッカス咲いた

  陽当りの良い場所で今年も咲いた

イノシシに掘り返されて激減したクロッカス、あちこちでなんとか生き残ったものが咲きます。今年も一番に咲いたのはこの黄色。春! という色ですね。

  1株だけあった、紫バージョン

 ふきのとうも出た(陽あたり)

  梅、ほんの少し膨らんできました

ここ数日の暖かさで、なんとなく春モード。そんなわけはないんだけど・・・・・・。

昨日は管理している知人別荘のストーブ着火に。電話をもらった時に、「数日暖かいので、エアコンだけ付けておきましょうか・・・」と逃げ腰だったのですが、煙突への通り道を開閉する秘密の鍵を教えてもらい、やってみたら煙が一切室内に逆流せずに燃えました。わかってみれば何の事はないんだなぁ・・・。

あまりに暖かいので、今日は畑すももの枝を剪定。詳しいわけではないので、いつも適当です。そしてこの2年ほどはクマに食べられてしまったので、さらに適当でいいかと(笑)
それにしても花粉が飛んでいるので、マスクをしていてもくしゃみ連発です。これから2ヶ月ほどはずっとこんな感じかなぁ、やだやだ。

明日も暖かい予報、ではまた

20℃!

驚きの気温。20℃。いやぁびっくり。
おかげで花粉の飛散が本格的に始まり、私にとってはありがたくない季節の始まりでもあります。昨日だったか、佐久へ行った時にはっきりと、ヤツの到来を感じておりました。やだな~。春が来てうれしい反面、もれなく花粉もついてきちゃうから。やれやれです。

それでもまだ畑も3分の1は雪の下。庭にもたっぷりと雪は残っています。このまま春がくるわけがなく、まだまだ氷点下は続く。雪も降る。ここからが長い、軽井沢の早春。
今月下旬くらいには、藍や一部野菜の種まきを始めようかなと予定はしていますが、どうなるかな。

旅の友人からハガキ。お返事しようと思ったら、そうそうこの人は、今時、メールアドレスを持っていない人なのでしたよ。携帯もパソコンも、もしかしたらパソコンは持ってるかもしれないけど、メールはしない。探したらハガキが出てきたので、下手な字でやだなと思いつつ書きました。友人は達筆度マックスの人なので、ほんとに気が引ける。
そういえば私はもう一人、達筆度マックスの人を知ってるけど、どちらも高校の国語の先生だわ・・・・・・。
私はならなくてよかった、板書が下手な国語の先生なんて、恥ずかしいですよね。
それ以前に私、古文や漢文はいまいち得意じゃなかったしな (笑)

この友人との最大の思い出は、何と言っても、中国大陸で、電報の転送をさせちゃったこと。いやぁほんとに、すみませんでした・・・・・・。

チベットのはずれの外国人がいるはずのない場所から、どうしても日本の親元に連絡しなきゃいけなくて、たまたま仕事で中国に赴任していた彼に電報を打ち、それを転送してもらったのでした。
なぜ連絡しなきゃいけなかったかというと、音信不通(消息不明)になって1ヶ月以上が過ぎていたので、捜索願なんか出されたらまずかったので・・・・・・。
手違いで差出人不明の、意味不明の電報を送りつけられた彼が、持ち前の好奇心やら親切心やらを発揮して「どうやらアイツがチベットの端っこで何やらしとるらしい」と推理し、日本に電話してくれたことは、本当にありがたかったです。

ほんの四半世紀前のことだけど、電話がないとか、国内電報しか打てないとか、「今からラサに行くけど車がなくていつになるかわからない」とか、隔世の感がある。

明日もそこそこ暖かい予報。ではまた

晴れて暖かく

なりました。今日の最高気温は12℃。4月半ば以降の気温かな。暖かかったです。

  モモの芽(花になるのも?)

  ボケの蕾(かなぁ?)

 イヌフグリ

日当たりの良い場所でいくつか咲いてました。わが家で今年最初に咲いた花だと思う、小さいけど。

 

 日本を捨てた男たち  水谷竹秀

フィリピンにたくさんいるという、困窮日本人たちを追ったルポ。その殆どは日本での暮らしに飽き飽きしていた時にフィリピンバーに出かけたことがきっかけでのめりこみ、帰国するフィリピーナを追って渡航してしまい、金がなくなりゃ捨てられて、万策尽きてホームレス・・・・・・、ということらしい。そしてまたその殆どが親兄弟にも絶縁されているような不義理者たちであり、大使館に駆け込んでも救済されず、親兄弟からも援助を拒否される。嘘をつき働かず助けられても感謝せずという、同情の余地のない人々なのだが、彼らが生きているのは心優しいフィリピン人たちのおかげであり、また、彼らがそうであるから日本人たちも彼の国に吸い寄せられてしまうのだと・・・・・・。
☆3.5 面白かったけど、「日本を捨てた」のではなく、「人生から逃げた」んじゃないのかな・・・

国に捨てられたわけでもなく、あくまで彼らは、身内にも捨てられるような生き方しかしなかった、ということだと思った。
この中に出てくるしょうもない男、妻子がありながらピーナに入れあげて、早期退職して退職金全部自分がかっちめてフィリピンに渡り、ほぼ全部すり、そして年金は全額自分が受け取るつもりのクズが、奥さんに言ったのが、「お前と結婚して俺はずっと不幸だった」という言葉。
これは、言ってはいけない言葉の上位に入る部類の言葉だね。
こんな言葉で切られたら、傷口を自分で縫うことは一生かかってもできない。
でも記者が会いに行った奥さんは、時々笑顔も見せながら対応したというから、男が目の前から消えたことによって、意外にも乗り越えられたのかもしれないな、それだけが救いのような本だった。

バンコクのカオサンあたりに澱んでいた高齢の邦人男性たちは、物価が上がり、ビザの関係等で居にくくなったタイに、まだいるのだろうか。

 

 ブランケット・キャッツ  重松清

猫エッセイと思って借りてきたら、連作小説だった。全編猫が出てくる。たまに読むには泣ける。しょっちゅうこの人のを読んでいたら、食傷気味になる類かと思う。
☆4.0  猫かわいいし、いろんな意味で愛のある小説だと思う

 

明日はなんと、最高気温が15℃を超えてくる予報。ほんとかな、ではまた