報道によると、中国領チベットから国境を越えてネパール側に入ろうとした難民およそ70人が、中国の国境警備隊に銃撃され、うち40人は無事だったらしいのですが、残る30人の安否は不明。
ということのようです。
ナンパ・ラは、来月私が行こうとしているエベレスト街道の、本線とは違いますが、ナムチェバザールから別れて左へ巻いていくルートの、先。「ラ」というのは峠を指しますので、ナンパ峠ということになります。
私が1996年にこのルートをナムチェから1日行程のターメまで行ったとき、折りしもチベットから国境を越えてきたカムバ・チベタンに出会い、言葉を交わしたことがありました。私はチベット語ができないので、悲しくも中国語でしたが・・・。
この旅のとき、ナムチェ・バザールで週1日開かれる定期市に、チベットからよく国境を越えていろんな品物が持ち込まれてきていて、そのためカトマンズよりも安く中国製品が買えるんだ、という話を聞きました。
この銃撃の模様は、どうやら近くの山を登っていた登山隊のメンバーが、目撃したのが第一報だったようです。近くの山、えと、チョ・オユーです。
こういうニュースは、おそらく一般的なメディアでは報道されないのですよね。インターネットの力ってすごいですね。あらためて。
情報はこちらから見て下さい(英文)
ナンパ・ラはチョー・オユーより少しく西だと思いますが、それにしても僕もターメに行き、ナムチェの定期市で余りのカッコ良さにシャッターを切ったチベッタンに再開しました。彼はターメで収穫後の畑にテントを張っていて、チベットへ帰る途中だと。勿論この辺り、中国語というより何と無くな無茶苦茶な会話ですが。で、ナンパ・ラと言ったら僕等にとっては夢の峠みたいなもので、しかも氷河を渡ったり長いモレーンを歩いたリの大変な行程なのだと思うけど、彼らにとっては日常のルートでもある訳で。なんでそんな場所で今更銃撃? 中国政府はチベッタンの流失を(チベット支配の得策から)黙認しているという情報の陰で、実はこういうことがしばしば行われているのだろうか…それとも、最近の情勢に何かそうさせるものがあるのだろうか。
いずれにせよ、また憂鬱な情報です。
なんでもナンパ・ラは、トレッキングルートとしても開放されているらしいですね。もちろん、リエゾンオフィサー付きの特殊パーミットだと思いますが(未確認)。
私もターメの辺りから北へ続く道を見て、ああ、この道をずっとたどっていけばチベットなんだなぁ、と、そこを越えていく自分を夢想しました。今となってはホントに夢想なんだけど・・・。
それにしても、あんな場所で銃撃をするなんて、一体どういう事情なんでしょうね? 近くに外国人が多数いるであろうということぐらい、わかっていたはずなのに。
続報ですが、この銃撃の模様はチョー・オユーのBCにいたおよそ60名が目撃、亡命者グループは77人、2人の死亡が確認され、30数名が中国側に逮捕・連行されたということです。
おはようございます!昨日から、コメントのコーナーに書き込んでいるのですがどうしてか送信できません。困っています。めげずに再チャレンジします。
今晩は!
その後、やまねさんのブログの方にコメントが送れる用になりました。
時間に流され、もう8月に入ってしまいました。庭の雑草を抜いたり、ラヴェンダーの剪定をしていると、あっと言う間に一日が終わってしまいます。もっと、ゆっくり時が流れるといいのにナーと思います。
おわり。