『ネパールに生きる』

『ネパールに生きる-揺れる王国の人びと』 八木澤高明
よく見るとすごいタイトルで、一瞬腰が引けますが、読んでみるとそんなことはない、ネパールの人々の暮らしが淡々と、誠実にルポされています。
この手の本は著者の思い入れがたっぷりすぎて、「も、もう結構です」と言いたくなるものが多かったり、あるいは、「おいおい、ほんとにそんなに深いところまで話してくれたのか?」とつっこみたくなるような、ストーリー性の高いものになってたりで、実は最近はほとんど手を出さないジャンルでした。
ネパールは世界最貧国のひとつ。美しいヒマラヤからは想像もつかない、腐敗した権力構造とがんじがらめのカースト制度でドロドロの国。
その国が今はこれまた泥沼の内戦に陥っています。
ほんとうに、ネパールは、これからどうなっていくのでしょう・・・。
私にとって愛着の深い国ゆえに、悲しい気持ちになりました。
★★★★☆ 星4つ
ウソっぽくないルポルタージュに拍手
この写真家の人間性が透けて見えるモノクロの写真もよかった

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