日曜日にうっかり林の方にノーガードで散歩に行って、モロに今年の花粉症が始まりました。徐々に来ているのはわかっていましたが、トリガーがそこだったという感じ。単に飛散量がどかっと増えたのかもだけど。
もう本当に、毎年同じことを思うけど、何とかしてほしい。国策で花粉の出ない杉に植え替えるとか、杉は伐採しちゃって別のもの、災害に強い広葉樹に植え替えるとか、できるんじゃないのと思うのですが・・・。くだらんことに使う予算があるのならここへ回してくれー!
『アグルーカの行方』 角幡唯介
先日の『極夜行』に続いて同じ作家の本を読みました。時系列としてはこちらのほうが先に行われた旅です。
19世紀初頭に行われた北極探検(というかここを通過する航路を探していた)の中で、隊長以下129名が全員死亡するという悲劇が起きた。どこでどのように人びとが死んでいったのか解明されていないのだけれども、その当時後続の探検隊がイヌイットから聞き取った証言の中に、アグルーカ(大股で歩く人の意)が生きて国へ帰ったはず、というものがあったそうだ。アグルーカとは誰で、その者は遭難地点からどの方向へ向かい、どこでどうなったのか。その足跡を追いかけようとした探検行の話。
単独行ではなく相棒がいたせいもあり、こちらのほうが読みやすかった。
☆5 文句なしにおもしろい
そうそう大事なこと一つ。
私に会いに来た早稲田の学生さんはこの人じゃなかった、ということがハッキリしました。この本の中にありました。学生の時に成都に行ったのはチベット西部カイラス山狙いではなく、ツァンポー(ヤル・ツァンポー、チベット東部を源とする大河)探検のためだったそうです。よかった、なんだかほっとした。
というのは、私はこの作家をすごくいいと思っていて、というかこんなに面白いノンフィクションの書き手で自身も旅をしている人間は初めてだなと思っているんだけど、その人間に対していくら遠い昔の話とはいえ、「けっ! くっだらねぇ!」とか思ったなんてちょっと、やだなと思ってましたの。よかった。
今日は午後歯医者、その後荷物の発送と買い物。花粉が飛んでいるのでいずれも行動はささっと素早く、ぐずぐずせずに車に乗って帰る、的な。春が来るのはいいのですが、花粉は憂鬱だなー。
馬齢をひとつ重ねました。ではまた