これから明日の朝まで雪の予報。
また積もるのかな・・・。
花の影 中国映画1996年公開
チェン・カイコーの20年以上前の映画です。録画してあったのを観ました。
主演がレスリー・チャンと、コン・リー。
1920年頃の中国上海が主な舞台で、王道の悲恋ものでした。
レスリー・チャンはこの約7年後に自殺しています。コン・リーは押しも押されぬ大女優になりました。第一次中国映画全盛期の作品によく顔を出しており、日本で言えば吉永小百合とかそんな感じかも?
コン・リーといえば、何と言っても芙蓉鎮、と今回もまた間違えました。
芙蓉鎮は、リュウシャオチン。ほんと何でコン・リーだと思い込んだのか、そしてその間違った記憶がなぜ抜けないのか!
芙蓉鎮 1986年中国映画
これを観たのは岩波ホール、大学1年だったか2年だったか、どちらか。
何しろ中国が共産党バンザイ以外の映画を作り始めたばかりの頃で(だと思うんですけどね)、そして初めて文革に向き合った作品として大きく取り上げられました。文革は今でも触らないほうがいい題材ですよね、あまり見ないし聞かない。
なんとしても生き抜くという、たしか「豚になっても生き抜け」という名台詞があったと思いますが、中国人の強さしたたかさが強烈に迫ってくる映画でした。
朝外を見て皆が黄色い帽子を被っていたら自分もそうする、皆が赤い帽子を被っていたら自分もそうする、それが中国人だと昔聞いたことがあります。だから文革の時に起きたような悲惨なことが比較的簡単に起きてしまうのだと、この映画を観ても思います。
日本人はそうではない、とも思いませんが。もちろん。
機会があったらもう一度観たいんだけど、なかなか出合いませんね・・・。
因みにこのリュウシャオチンのほうは巨額脱税容疑で捕まった経歴あり。今は復活しているようですが、ファン・ビンビンみたいですね^^;
ファン・ビンビンはどうなったのか。あの最後に撮ったらしいたしか軍が関係する映画はどうなったのか。
この芙蓉鎮、撮影されたのは湖南省の「王村」という実在する村。1993年頃にこの場所を台湾の友人に教えてもらい、行こうとして行けなかった。ある程度の推測はできていましたが、村の名前までは私にはわからなかったな。
2000年代に入ってから、そうだ行ってみようかと調べてみると、既に旅行ブームが始まっていた中国でここはすっかり観光地となり、行っても楽しくなさそうだったのでやめました。あの時行っておけばよかったな~とどれほど後悔したことか。たしか2度、チャンスはあった。1993年(多分)と、1996年。特に96年のときはごく近くまで行っている、というかモロにここを通過したはずですが、長旅の後で疲れ果てており、列車を降りて行く踏ん切りがつかなかった。
ほんと今でも後悔してます。石畳の続く美しく静かな村を歩き、米豆腐なるものを食してみたかったです。米豆腐そのものは、中国のあちこちで似たようなものを食べたことがありますが、なんせ芙蓉鎮の米豆腐は映画の主人公の家業であり、めっぽう美味いと評判だったのですから。
あ、冷蔵庫に杏仁豆腐があるんだった。ではまた