引っ越しました

昨日のネズミ一家。
今日引き出しをのぞくと、ちゃんと引き取りに来て、どこかへ連れて去った後でした。
夫は「死体が入っていたら・・・」と心配だったようですが、私は「ぜったい、ちゃんと連れに来る」と確信してましたわ。急な引越し、どこへ移って行ったやら・・・。
店の「シルクの箱」ではないだろうな!

さて今日も試作です。
だいぶイメージに近づいてきましたよ。あともうちょっと。
今日はそれに近い感じで、ジャケットを1枚縫い始めました。衿の部分でだいぶ時間を使ったので(一度サイズが合わずに裁断し直したし)、出来上がるまでにはいたりませんでしたが。

ジャケットって、普段あまり着ることがないのです、私は。
東京で働いていたときも、あまり着なかったなぁ。
テーラードにしてしまうと、もうほんとにカッチリしてしまって、気軽に着る感じにはならないですよね? かといって、オープンカラーというか、ごく普通のブラウスの衿みたいにしてしまうと、それはそれでちょっと合わせるのに悩むかも。
なんていうことを考えていて、ヤオ族の服みたいな感じで日本の着物にもちょっと通じるものがあって、羽織みたいにパッと上に着られるものができないかなと・・・。ヤオ族の服といっても、何のことだかわからんよね。

こんな感じのことなんさ。この方は、ベトナムの紅帽ヤオ族。
実際のこの服は、かなり長くて、前で交差して後ろで縛って着るものなんだけど、衿から前合わせへの感じがこんな風にならないかなぁと思って、考えたり作ったりしているわけなんですの。
もちろん、これと同じ形なら、同じ形に裁って衿部分を付ければいいだけだと思うのだけど、ちょと違う形なのね。だから悩んでいるのね。
でもだいぶ近づいた。感じとしては、もうロブチェまで来た、あとカラ・パタールまで半日、あたりです。

それにしても、昔からの衣装というのは、とても面白いです。今は立体裁断というのかな、出来上がったときになるたけ体の線に沿うように、あるいはきれいに見えるように、様々なカーブをつけて裁断して、縫製するのが普通です。どんなに簡単そうに見える服でも、直線を裁って縫ってるだけ、なんてことはありえません。
だけど日本のきものもそうですが、アジア各地で人びとが昔から伝えてきた衣類は、直線断ちであることも多く、ああ、なるほどなぁ、と思わされることが多い。服に何を求めるかは人それぞれ、また、状況によってまったく違うのですが、古いものからは学ぶことも多いですわ。できるだけ簡単に、手縫いでできるように、けれども山仕事畑仕事で十分に動けるように、長い時間をかけて作り上げられた形なんですよね。
そうそう、ヤオ族の人がはいているパンツ、私も気に入って何本も買ってはいていますが、ずっとタイパンツのスリム版だとばかり思っていました。が、きのうよく見てみたら、構造が違うのね・・・。今度ヤオパンツを解明しますわ。

ではまた