台風過ぎる・読んだ本など

大型の台風18号、長野県を縦断したと報じられたのでご心配いただいていると思いますが、軽井沢はそれほど風雨とも強くならずに、気がつけば通り過ぎて行った模様です。縦断したのは県の南部で、そこから群馬県に抜けたため、軽井沢の南から東へ通過していった感じでしょうか。今日の夕方がいちばん風が強まったかと思いますが、それでも被害は出ていないと思います。リンコル共和国もおかげさまで大丈夫です。皆さまのところはいかがでしたでしょうか?

雨なので、というわけでもありませんが、あいかわらずサンプル縫製やら、新しいデザインの追求やら。
カッティングする台の様子など。
下に敷いてあるのは方眼目盛つきのカッティングボード。この上で裁断します。布の上に乗っている黄色いのがロータリーカッター、はさみでも裁断はできますが、2枚重ねて切るときなどはあまりずれずに便利です。白いのはチャコ。いろいろ使ってみましたが、結局、最も原始的なこの固まりチャコが使いやすいです。
右手に4枚重ねているのはラオスの布。手織り木綿の後染め。
左に2枚あるのが、下はレンテンの藍、上はタイ北部の藍。
どれも着分ギリギリなので、温存してしまいます。失敗したくないですから・・・。

作るものの方向性もようやく固まりつつあり、行く手が明るく・・・・・・、経済の先行きはまったくお先真っ暗ではありますが、そんな中でもなんとか元気にやっていこうと、んなことを思っているこの頃です。

『あなたが、いなかった、あなた』 平野啓一郎
昨日借りてきたら、たまたま夜のテレビにコメンテーターとして出演してらして、グッドタイミングだと思ったのですが、この短編集(のような)は私にはぜんぜんダメでした。文学的な野心とかまったく新しい文学の形とか、あるいは実験的小説とか、そういうものなんだろうとは思うのですが、既に純文学の世界から遠く離れた者にとっては、さっぱりワケわからん言葉の羅列に過ぎず、読むことが苦痛なものもありました。中にはページの真ん中がごっそりわざと抜いてあって、物理的に「読むことが不可能な」ものすらあり、天才のやることは凡人にはわかりませんわと思いました。
☆1つ半 ナルっぽいところと比較的イケメンなところは好きなんだが、&『決壊』はよかったが

『金門島流離譚』 船戸与一
金門島ってこんなに大陸に近い場所にあったのか。
金門島って、どこにも帰属していない(現状は台湾だが)場所なのか。
の2つを知った以外は何ら収穫のない船戸ワールド。キレもなけりゃコクもない、ように思いました。この人の日本語、ときどきおかしいんだよね・・・。気になる。☆2つ

明日以降天気は持ち直し、連休は晴れそうです! 木々の紅葉も始まっていますよ、ではまた