栗のイガ染め

きのう書き忘れましたが、木綿を牛乳や豆乳で下処理するのは、これら植物性繊維にはたんぱく質がなく染まりにくいので、たんぱく質を加えるため、であります。シルクやウールは動物性のためたんぱく質に富み、いきなり染めても簡単に染まります。


屋外で、主に燻製を作るときに使っている、ボロボロの鉄製時計型ストーブで、栗のイガを煮出します。ストーブの上に薪が乗っているのは、乾かそうとしているだけで、あまり気にしないでください(笑)


最初、うまく燃えなくてえらい時間を喰いましたが、ようやくグラグラ煮え立ってきました。しばらく煮出します。時間は別に計ってないですが、水が濃い色になったらいいんじゃないでしょか・・・。

いったん、この煮汁をザルで濾して、もう一度同じ作業を繰り返しました。液を多めに欲しかったからです。最初にとった液では、シルク糸を染めてみました。後でお目にかけます。

向こうに見えているのがイガを煮出した鍋。ストーブに載っているのはそれより大きい鍋で、2回分の煮汁が入っていることになります。既にシルクの糸は取り出し、木綿の布と糸を押し込んでいます。本当はこんなふうに押し込んではいけないでしょう、私はめんどくさがりやなので、このように万事適当にいたします。たぶん、正しくは、液の中で布がひらひらするくらいがいいんじゃないかと思います。


最初に染めたシルクの糸。ベトナム産をラオスで買った・・・。生まれて初めて買ったシルク糸だったので、相場を知らずにぼられてしまった、今となっては思い出の糸です。
かなりハリがあり、縦糸に使うものなんじゃないかなぁと思います。横糸に使ったっていいだろうけど、なんとなく、縦糸っぽい匂いがする・・・。

乾いてきたら色合いがすこし変わってみえますね。
なんの色気もないただの真っ白の糸が、すっごく色っぽくなったんですけど!

木綿糸と布はまだ染液の中です。熱くて取り出せなかったので。明日、取り出して、ミョウバン媒染して、もう一度染めるかどうするかは明日決めます。


キクタニギクにとまるチョウ。晩秋の気配です。

今朝は4.5℃。明日は3℃の予報です。明日は快晴みたいですよ、ではまた