風がけっこう強かったけど、あったかい一日でした。春の到来を思わせる、実にしあわせな一日。
しかし、「こっからが長いんだよねー」と、昨日も友人宅で嘆息しあったのです。そう、ここから先、下界はどんどん春爛漫に向けて突き進む。ところがここは、あいかわらず最低気温はマイナスだし、下手すりゃ真冬日だってあるし、風が吹けば超寒いし、畑は凍ったままだし・・・・・・。
そりゃほんの少しだけ春っぽい気分も味わわせてはもらえますが、それもまぁ何というか、フランス料理のコースみたいに「早く次持ってきて!」「ああもう、面倒だからぜんぶ目の前に並べて!」って感じで、遅々として進まないのを延々待たされるというか・・・・・・。
そう、覚悟が必要です。ここからゴールデンウィークまでの約2ヶ月は。
とはいえ、しあわせな春の一日、私はパンジーとリムナンテスの苗をすこし大き目のポットに移し替えました。畑の隅で種まきケースのまま越冬した苗です。移し替え、園芸屋さんでもらう苗トレーにずらっと並べ、デッキの壁よりに置きました。ここなら日もよく当たるし、風を遮ることができるので。トレー3つ、ざっと100ほどの苗ができました。
まだまだたくさんの苗が植え替えを待っているのですが、これから種まきがどんどん進行していくので、あまり多くをポットに移すと後が大変です。で、この残りはそのまま屋根へ移そうかと考えています。
今日、久々に花屋根に上ってみましたが、パンジー・ビオラ群のこぼれ種からの苗は、1株しか確認できませんでした。屋根の下の地面では、けっこうしっかりと根を張ったいい苗が見つかったのですが。やはり屋根は環境としては厳しかったのかな。
冬中外にあった苗なので、もう植えつけてもいいかなぁと思います。次にあったかい日がきたら、やりたい仕事です。
そろそろ店の準備も始めないといけませんね。次にあったかい日がきたら(おいおい)、お店を開けて掃除しようかな。これもやりたい仕事その2、ってことで、手帳に書いときます(笑)。
月: 2006年3月
啓蟄。で、畑のパンジーを掘ってみる
東京では春一番だったとか。軽井沢は曇って気温も10度いかなかったです。そんなにあったかいとは思わなかったけど、びっくりすることに、朝の気温はプラスだったらしい。うん、やっぱり啓蟄なんですね。
そんなわけで、畑のバーク山に埋めておいたパンジーの苗を掘り出しました。
例年だと雪の下で春を迎えるのですが、今年は雪が消えてしまったので、仕方なくバークで埋めました。
掘り出してみると、かなり傷んでいます。仕方ないですね。バークじゃあまりにも乱暴だし光は遮るし、だいたい気温の低下をそれほどは防げなかったんじゃないかと思います。
とりあえず掘り出しただけで、今日は終わり。小雨がぱらついてきたので。
明日、小さなポットに植え替えてやろうかと思いますが、土も凍っているしどうしよう・・・・・・。明日の様子を見てから考えます。
そうそう、とうとう我慢できなくて、昨日、レタスとダールベルクデージーとハナビシソウの種を蒔いてしまいました。もちろん室内です。サカタノタネに注文した種も、今週中には届くでしょうから、そしたらまた蒔かないと。そうしないと、初夏に間に合わないんですよね、寒冷地だから。
でも、久しぶりの土いじりですっかりご機嫌になりました。早く発芽しないかなー。
博士の愛した数式 小川洋子
映画化もされて話題になっていたところに、タイミングよく友人から貸してもらって読みました。ちょっと前なんだけど、忘れてしまうのでメモだけ。
うん、おもしろかったです。
映画のキャスティングもいいんじゃないでしょうか。読んだ後で考えると、そう思います。
小川洋子さんは、たしか芥川賞をとった『妊娠カレンダー』だけ読んだことがありました。
文化果つる町の、新しく作られた町民文化センターの、誰も行かない図書室で、担当者が何を購入していいかわからずとりあえず過去10年の芥川賞と直木賞作品と、話題の新刊本を揃えてみましたっ! って感じの場所で、これを借りて読みました。考えてみると高村薫の『マークスの山』も、篠田節子の『女たちのジハード』も、桐野夏生の『OUT』も、みんなここで読んだのでした。誰も読んでいないまっさらの状態で。それだけは幸せだったなぁ。
でまぁ、『妊娠カレンダー』ですが、正直なところ、つまらなかったという以外、何も覚えていません。それ以来、小川洋子さんの小説は、一度も読んでいないと思います。けっこう好き嫌いが激しいのかな、私は。一度だめだと思うと、なかなかもう一度がない。
でもこの小説は、よかったですよ。しみじみとあったかいです。
いい小説です。
★★★★☆ 星4つ
作家の重ねた年月に。
砂漠の舟 篠田節子
実は私は、砂漠の舟を見たことがある。ラクダのことではない。本物の客船が砂漠の上を音もなく走り、地平線のかなたに消えていくのを見た。その砂漠はカシュガルのエイティガール寺院横にあるバザールのはずれから唐突に始まり、どこ果てるともなく広がっていた。私はその舟に乗ることができなかった。なぜか自分は乗ることを許されないと知っていた私は、ただ黙ってその舟が遠ざかっていくのを見ていただけだった。
その夢を見たのは、敦煌。町でいちばん安い招待所の、1ベッド4元のドミトリーに泊まった夜だった。私は敦煌の前にトルファン、カシュガル、ウルムチといった西域を旅してきており、砂漠の風景や出会った旅人やウイグル人の青い目などが記憶に焼きついて離れず、あんな夢を見たのだろうと思う。朝、目が覚めると、自分の体にも寝具にも砂がうっすらと積もっている、旅だった。
私はいつか、この砂漠の舟をモチーフに何か書いてみたいと思ってきたが、残念ながら才能不足でなにひとつ形にできない。
だから書店で最初にこの本を見たとき、「やられた!」と、不遜にもつぶやいてしまったのだ。いやいや、笑止千万。
で、肝心の小説はというと、おもしろかったです。篠田節子さんほど当たり外れのない、書けばまず安打にはするという書き手は、少ないかもしれないなぁと思うほどに。ほんのちょっと物足りなさを感じるのは、贅沢というものでしょう。
一時期この方はネパールやヒマラヤに題材を求め、いくつか長編小説を書いていたのですが(『ゴサインタン』『弥勒』など)、ほんとうによく書けているのにどこか希薄な印象がありました。
今日読んだこの砂漠の舟にも、最後に東南アジアの某国が登場してきます。具体的にではなく、そこへ行けばもう一度やり直せるのではないか、という希望の土地として。
強いて言うならば、こういった日本以外のアジアのどこかに救いを求める安易さには、「うーん?」と思わせられますが、これはきっと作者の思い入れが強い故なんでしょう。
でも、そういうことを差し引いても、じゅうぶんおもしろい小説でした。
★★★★☆ 星4つです
何よりもその読みやすさに。
悲劇週間
読んだ本の感想など・・・
『悲劇週間』 矢作俊彦
いやいやいや、びっくりしました。
私の中の「矢作俊彦」観が一変しました。
重い小説でした。
力作であり労作です。
この作家が内懐に持っている言葉の海の深さを垣間見ました。
饒舌を一切排してこれだけ語れる力量に畏怖します。
この作品については多くの人が実に細かな評を出してます。私には正直荷が重い。
あまりに畏れ多く、これ以上なにも書けません。
矢作俊彦、おそるべし。
『スズキさんの休息と遍歴』以降の作品を、ぜひ読んでみたいと思いました。
★★★☆☆ 星3つです
読む価値は大なれど、読者を選びまする。
スノードロップ開花間近
庭の中でも比較的日当たりのいい場所にある花壇の中で、スノードロップがいつのまにか地面すれすれに蕾をつけていました。明日あたり、暖かくなれば開きそうです。
久々にテツの横顔など。
あいかわらずハンサム。もうちょっと太ってほしいがのぅ。
午前中、まだ日のあたらない小屋から、日当たりの玄関前につれて来ると、こてんと寝てしまうウメ。この犬のマイペースぶりには、いつもいつも多くを学びまする。
今朝はマイナス10度以下まで下がった軽井沢。まだまだ春は遠いですが、確実に動き出しているものもあり。すくわれます。
あっちこっち
午前中は役場と銀行へ。確定申告の書類を出したり、町でやっている共済保険の掛け金を支払ったり、銀行では医療保険の手続きをしたり。滅多にこういった場所には行きませんので、なんか疲れました。
夕方はスーパーと図書館へ。矢作俊彦の新作(かな?)が「新着図書」の棚にあったので、迷わずゲット。この作家の『スズキさんの休息と遍歴~またはかくも誇らかなるドーシーボーの騎行』、まだ東京にいたころに読んだのだけどすごくおもしろくて記憶に残っている。その後、この人のものを何か読んだだろうか、そっちは記憶にない・・・・・・。
ほかには桐野夏生、篠田節子といったあたりをつまみ食い。直木賞を獲ったころの勢いこそないようだけど、とにかくどんどん書きますな、このお二方は。
久しぶりに図書館の棚を見渡すと、ずいぶん知らない作家の名前が増えていることに気づかされる。中上健二の娘さんも新作を出していた。どういう作風なのだろう、新着図書はひとり1冊という約束事があったので、今日は借りられなかったけど。有吉佐和子の娘さんも作家活動を続けているようで(こちらは新聞の広告)、なにやら安心する。なんで私が安心するんだ、大きなお世話ですよね、はい。
ツルヤの駐車場から浅間山を見ると、真っ白の山体が西からの陽を浴びて、淡いオレンジ色に染まっていた。風が強く、晴れたけど寒い一日。浅間が元の灰色に戻る春が、早く来ないかなー。
3月ですが寒いですね・・・
今日の最高気温は3度ちょっと。明日はなんと真冬日の予報です。まだまだ寒いですねぇ・・・。
でも、日差しはどんどん強くなってきています。
昨夜降った雪が、今朝世界を覆っていたのですが、気温の割にはどんどん解けました。晴れてくれたのがよかったですね。
はやく春が来ないかなーと、鳥の餌台にひまわりの種を追加しながら、ともかく日々待っております。
さてー、今日はこのブログに写真をアップできるように調整してました。いろいろとサーバー側の調整も必要で、時間がかかりましたが、なんとかできるようになりました。って、写真ないんだけどね・・・。
トップページがちょこっと変わったんですが、どうですか、動画は見えていますか? 広告もぜんぶはずしました。まだ一部残ってるかもしれません、手動で取らないといけないので、見落としがあるかもです。
それと、皆さんにはきっとどうでもいいことだと思いますが、URLが短くなりました。wwwを取ったんですけどね、え、ほんとにどうでもいい? 失礼しました。
なんてことをやっている間に、ちょっといい感じのカメラが出てましたよー。新聞で発表を見てから、ときどきチェックしていたんだけど、ようやく評価も固まってきたようですね、欲しくなるカメラです。
これ
レンズが2つあるってのが最大の特徴です。
こんなカメラ見たことないよー。
ひとつのレンズで広角も望遠もってみんな考えて、無理に無理を重ねてレンズを作るんでしょうが、コダックさんは「えーいめんどくさい、レンズ2つのっけちゃえ!」って考えたのか、この形に。広角が23ミリ! ズームはどうでもいいんだけど、39-117ミリです。
なんだか相当に楽しそうなカメラです。23ミリで撮ってみたい!
復旧のお知らせ
移転早々いきなり壊してしまいましたが、なんとか復旧できました。
びっくりさせてすみません・・・・・・。
メールいただいたxさま、ありがとうございました。
ああいう画面をごらんになったのは初めてでしたか・・・・・・。初めて見るとぎょっとしますよね、確かに(すっかり慣れっこになっている自分です)。
何のことやらわからない皆様に、説明。
サーバーエラーという、初歩的なエラーが起きてしまい、英語と数字がずらずら書かれている画面が出てしまったのです。ブログに飛ぼうとすると。
英語がわかる方だと、もしかするとあの画面は、
「×××が777で間違ってるだろ、ボケ! それから○○○が666で間違ってるだろ、しっかりしろっ!」
と読めるのかな? 私は英語わからんちんなので、理解不能です。
というわけで、今後ともどうぞよろしく!
ああ、疲れたんで、寝ます。
ブログのお引越しです
3月1日(水) 雨
朝のうちに雪は雨に変わり、その後ずっと降っています。今はけっこうな本降りで、屋根をたたく雨の音を聞いています。
さて、やっとこさっとこ、ブログを移転しました。
今までエキサイトブログでお付き合いいただいた皆様、ありがとうございました。場所は変わりますが、今までどおりよろしくお願いします。
近日中に、このブログの中から、過去の記事(アーカイブ)にリンクするようにしたいと思っています。
今日、佐久へ買い物へ行く途中に御代田町あたりを走っていると、早くも春起こしをすませた畑がいくつも見られました。早いですね・・・・・・。きっともう、レタスの種まきは始まっているんでしょうね。うちも今月半ばころには、室内で種まきを始めようかな。
と、気分も盛り上がったので、ジャスコで久々にガーデニングの雑誌なぞを購入してしまいました。早く春よこい!