今年も今日で終わり。
いつになくいろいろなことがあった1年だった。
とまれ元気で今年も終えられることを喜びたい。
来年は気持ちも新たに、
・今までの仕事を淡々と続ける
・旅をする
・いま考えている新しいことに挑戦する
粛々とひとつひとつ、こなしていきたいと思う。
それから五十肩もはやく治したいと思う(-_-;)
今年も一年、どうもありがとうございました。
来年が今年より少しでも明るい年になりますように。
また、皆様のご健康を何よりもお祈りしております。
**
**
『羊は安らかに草を食み』 宇佐美まこと
またホラーかな、と思って読み始めたがぜんぜん違った。この人こういうものも書くんだな。
80歳を挟んだ3人の老女が旅をする物語。認知症になった最高齢の友人のため、彼女の住んでいた場所などを訪ねていく。彼女は満州からの引き揚げ者。その記憶も間間に挟まれて、読むのが辛くなる。それでも最後は大団円。
☆4 最後ちょっと急に火サスになっちゃうけどご愛嬌かな
敗戦後の満州・朝鮮半島の混乱は私のいちばん古い記憶では『流れる星は生きている』だけれども、こうして語り継がれることは大事なことだとあらためて思った。もう当事者が書くことはないだろうけど。
それにしてもたかだか75~80年前のことなのだと、自分の年齢から考えて慄然とする。侵略者であった日本人は、兵士も民間人も敵国に取り残され、そこで流浪の民となった。歴史に書き残されることのない数多の悲劇があった。人の強さと弱さをしみじみと考えた。
『三度目の恋』 川上弘美
伊勢物語をモチーフに何か書きませんか、と請われて書いた小説らしい。伊勢物語、在原業平やね。なんて知ってるように書いてるけど読んだから知ってるだけで、いきなり言われたらわかりませんわな。
現代を生きる女性が江戸時代や平安の世に夢の中で生きるという、不思議な話だった。何とも静かな、美しい絵巻物のような、小説だった。
☆4 不思議なのに納得してしまう
澁澤龍彦の『高丘親王航海記』も、いつか読んでみたいと思った。
澁澤龍彦といえばサド裁判だけど。なんか変な人ってイメージしかなく、読んだことはないように思う。
ではまた、よいお年を