リハビリとか

先週、整形外科のリハビリに寄ってからこっちに来た。1対1のリハビリで、初回だったので状態の確認が多く、特に運動はしなかった。理学療法士さんの見立ても、そんなにひどくはないような? というもので一安心。肩の腱がいたまったところを、腕などの大きな筋肉がカバーしようとしていて、それが痛みにつながっている……、というような感じに見えるようだ。
さっぱりわからないけど、しばらくは通ってみるつもり。MRIの結果は今週後半に聞きに行く。

昨日の夜からかなり冷え込み、今日散歩で出かけた公園の池はお昼だったのに氷が張ったままだった。さすがに寒い。薄着で出ていたのでラーメンとか食べたくなった。油断しすぎるのもまずいな。

 『涅槃』上下 垣根涼介
戦国武将・宇喜多直家の一代記だった。戦国武将にはまったく詳しくなく、信長=キチガイ、秀吉=草履温めるサル、家康=漁夫の利、程度の認識だ。宇喜多直家という人はとんでもなく冷酷無比で残忍な男、として名をはせているらしい。そんな先入観抜きで読んだので、この武将の優れたところ、よきところ、を素直に楽しめたと思う。
☆4 こんなにまでしてお家の安泰を考えたのに……

ものの20年で滅んでしまうとは、戦国時代はおそろしい。
ところでこの小説、久しぶりに「変態涼ちゃん」節が展開され、ちょと人に「よかった」と勧めづらい(-_-;) そこまで詳しく書かんでも(-_-;) いやだからこその垣根涼介なんだけれども。

 『まっとうな人生』 絲山秋子
おぉ、新刊ではないか。コロナ禍のこともからめて書かれている。この作家がコロナという未曽有の災厄をどんな風に書くのか、興味深く読んだ。『逃亡くそたわけ』の後日譚である。あの、精神病院を脱走して九州を走り回った二人が、それぞれ結婚し子供ももうけて再会する話。インパクトは弱かったが、こういう佳品も好きだ。
☆4.2 変な☆だけど垣根よりは上、的な……

ー---あたしには決定的に「マダムみ」が足りない。

という一文があって、ものすごく頷いてしまった。それだ。私にないのも、足りないじゃなくて完全にないのは、「マダムみ」だったのか! と思った。実際に私という人間に会ったことがある人も今、激しく頷いていると思う・笑

初めてネパールに行った23歳の時、レストランに一人で入ったところ、ウェイターに「マダム」と言われてびっくり仰天したのを思い出す。向こうにしてみればほかに何と言えば、ってところかな。でもマダムって少なくとも40代以上のお金持ちっぽい女性のことだと認識していたから、ほんと驚いた。今ではすっかり年を取ったので、インドあたりでは当たり前に受け流せるようになったけれども。

ではまた

Back to the…

先月あたりだったと思うが、アマゾンで紙の本を自費出版できることを知った。電子版があるのは何となく知っていたけど、紙の本も作れるとは! 本当にびっくりだ。

しかも注文されてから印刷するので在庫を抱えなくてすむし、そもそもが最初に100とか200とか刷るものの印刷代を払わなくてすむ。つまりコストは限りなくゼロ(らしい)。

これは、やってみたいなと思った。

自費出版なんて……、と長い間思っていた。商業出版するレベルにないから自費出版なんだよね、というのが、昔出版界にいたことがある私の考えだった。実は自費出版部門に携わった経験もあり、数名の著者さんの本を出版までフォローしたことがある。うーん……、確かに自費でなければ出版は無理、な内容だったと記憶するし、あくまで著者さんの意向に限りなく沿う、というのが編集者としての私の仕事だった。こうするべき、と私が考えても、著者さんがそれを了承しなければ無修正で通す。うーん……、と思う所以だった。
当時の自費出版はお金のある人の自己表現の場だったと思う。たぶん1冊出すのに200万は下らなかったと思うし、大手(朝日新聞社とかやってた記憶)ならもっとかかったのではないかな。そして最初に大抵は300とか刷るわけですよ。それ配ったり、買ってもらったり、大変だと思う。
そんなわけで長い間、自費出版なんて考えたこともなかった。まぁブログとか作ってりゃいいんじゃね? みたいな感じだった。

しかし時代は進む! コスト0(あくまで多分)で紙の本ができるなら、やらない手はないなと思う。ブログなんて作ってる場合じゃないよ! 何より自分の手元に置けるのはいいなぁ。
ブログはその性質上どうしても降順になってしまったり(もちろん昇順にもできるとは思うけどほかの問題が出てくる)、やっぱりそのあたりは常に気になっていた。私は写真を撮るのはまぁ好きだし機械としてのカメラも好きだけど、そんなに写真で見せる、ってことには向かない。多くの人に見てほしい! ってわけでもない。もうそんなトシじゃない。自分の手元に製本したものが置けたらうれしい。動機はそんな感じ。

そんなわけで、今はそれに向けて勉強中。どうせなら一緒に電子版も出せればどうなのかなと思ったり。というのは紙版は白黒なので。昔よくあった一部分だけカラーを挟むって出来ないのかな、現時点では情報なし。となるとさすがに旅の本だとつまらないかなと思うから、電子版ならカラーで出来んのかしらと、そんなことを調べてみたりしている。書籍版は売価が高くなり正直利益はない。電子版は売価も低く若干なら利益も出せる。でも私は電子版で本を読むことにはまだ抵抗があるので、どうかな……。
もう絶版になった自分の本も、出せる、んだろうか? 権利関係がわからないけど。もちろん大幅に修正すると思うけど。

長い長い道を歩いてきて、遠い昔に戻る気がしている。戻りたいと思っているように思う。
旅を始めて間もない頃、もちろん出版界にはまったく無縁で、そこに行きたいという気持ちもそんなにはないまま、旅をしたらそのことをワープロで書いて印刷してコピーして冊子を作っていた。フリマで売ったこともある(-_-;) 「加徳満都通信」という新聞も作っていて旅仲間に送り付けていた。今思えば迷惑な話だったかもしれない(-_-;)(-_-;)
あの頃に戻ってみようかなと、たぶん今の自分は思っている。どこから手を付けるかまだ決めていないし、決める前に見切り発車して後から「この拡張子のファイルではダメ」とかなったら最悪なので、もう少しじっくり考えたいと思う。それがこの冬の最大の仕事になればいいなと思う。