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先月あたりだったと思うが、アマゾンで紙の本を自費出版できることを知った。電子版があるのは何となく知っていたけど、紙の本も作れるとは! 本当にびっくりだ。

しかも注文されてから印刷するので在庫を抱えなくてすむし、そもそもが最初に100とか200とか刷るものの印刷代を払わなくてすむ。つまりコストは限りなくゼロ(らしい)。

これは、やってみたいなと思った。

自費出版なんて……、と長い間思っていた。商業出版するレベルにないから自費出版なんだよね、というのが、昔出版界にいたことがある私の考えだった。実は自費出版部門に携わった経験もあり、数名の著者さんの本を出版までフォローしたことがある。うーん……、確かに自費でなければ出版は無理、な内容だったと記憶するし、あくまで著者さんの意向に限りなく沿う、というのが編集者としての私の仕事だった。こうするべき、と私が考えても、著者さんがそれを了承しなければ無修正で通す。うーん……、と思う所以だった。
当時の自費出版はお金のある人の自己表現の場だったと思う。たぶん1冊出すのに200万は下らなかったと思うし、大手(朝日新聞社とかやってた記憶)ならもっとかかったのではないかな。そして最初に大抵は300とか刷るわけですよ。それ配ったり、買ってもらったり、大変だと思う。
そんなわけで長い間、自費出版なんて考えたこともなかった。まぁブログとか作ってりゃいいんじゃね? みたいな感じだった。

しかし時代は進む! コスト0(あくまで多分)で紙の本ができるなら、やらない手はないなと思う。ブログなんて作ってる場合じゃないよ! 何より自分の手元に置けるのはいいなぁ。
ブログはその性質上どうしても降順になってしまったり(もちろん昇順にもできるとは思うけどほかの問題が出てくる)、やっぱりそのあたりは常に気になっていた。私は写真を撮るのはまぁ好きだし機械としてのカメラも好きだけど、そんなに写真で見せる、ってことには向かない。多くの人に見てほしい! ってわけでもない。もうそんなトシじゃない。自分の手元に製本したものが置けたらうれしい。動機はそんな感じ。

そんなわけで、今はそれに向けて勉強中。どうせなら一緒に電子版も出せればどうなのかなと思ったり。というのは紙版は白黒なので。昔よくあった一部分だけカラーを挟むって出来ないのかな、現時点では情報なし。となるとさすがに旅の本だとつまらないかなと思うから、電子版ならカラーで出来んのかしらと、そんなことを調べてみたりしている。書籍版は売価が高くなり正直利益はない。電子版は売価も低く若干なら利益も出せる。でも私は電子版で本を読むことにはまだ抵抗があるので、どうかな……。
もう絶版になった自分の本も、出せる、んだろうか? 権利関係がわからないけど。もちろん大幅に修正すると思うけど。

長い長い道を歩いてきて、遠い昔に戻る気がしている。戻りたいと思っているように思う。
旅を始めて間もない頃、もちろん出版界にはまったく無縁で、そこに行きたいという気持ちもそんなにはないまま、旅をしたらそのことをワープロで書いて印刷してコピーして冊子を作っていた。フリマで売ったこともある(-_-;) 「加徳満都通信」という新聞も作っていて旅仲間に送り付けていた。今思えば迷惑な話だったかもしれない(-_-;)(-_-;)
あの頃に戻ってみようかなと、たぶん今の自分は思っている。どこから手を付けるかまだ決めていないし、決める前に見切り発車して後から「この拡張子のファイルではダメ」とかなったら最悪なので、もう少しじっくり考えたいと思う。それがこの冬の最大の仕事になればいいなと思う。

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