氷点下14℃

今朝の気温。もう、キンッキンに凍りついてます、何もかも。寒い。タイに行って「暑い」と言ってみたい(笑)。

キンキンに凍りついてる写真w
今日、「そういえば、約束していた仕事をまだやっていなかった!」と思い出し、写真を探していて見つけました。
2000年のチベット自治区、ラサからカトマンズに抜ける道の、公共バスがなかった区間。バスがないので、多くの旅行者はこれに写っているようなランクルをラサでチャーターして、途中で観光もしながら国境へ向かいます。このランクルは私がチャーターした車で・・・・・・、は、ありません。私が乗っていたのは、右側の青いトラックだよ悪かったな!(笑)
私は天邪鬼なので、「へ? チャーター? このプチブルがっ!」と、そんな誘いは蹴っ飛ばし、行く先にはバスがないのをわかっていて、行ける所までとりあえずバスで突っ走るのです。で、そこで困って(笑)、ヒッチするとこうなる・・・・・・。
凍った沢を越えた所で完全にスタックして動けなくなったので、飛び降りて写真撮りました。
おわかりとは思いますが、荷台に乗っているのは、荷物&人間です。

いやぁ面白い旅だったなぁ。もう13年も前のことなんですね。
この旅は、2ヶ月半くらい、ほぼチベットエリアを右往左往バスやヒッチで走り回り、最後は国境を越えてネパールに抜けるというものでした。相当に過酷で、5キロ痩せました。そして、驚くことに、その減った体重を戻すのに5年以上かかりました。旅を終えても数年は、まったく体重が戻らなくて困ったのを思い出します。
今は戻るどころか、ちょっと行き過ぎてるので、そろそろチベット行く? って感じです。もちろんウメが旅立ってからですけどね。
あー、でもこの時はまだ、私は腰をそんなに傷めてなかったんだなぁ。今は頑張れるかちょっと不安。てか、こんな状況がそもそももうないか・・・・・・。

今日も夜会本を読みました。今日は「花の色はうつりにけりないたづらにわが身世にふるながめせしまに」っす。4人の女が、それぞれ別の時代の別の状況で、カフェで人を待つ、相手は来ない、というオムニバス形式の劇で、最後に「時間泥棒」つう概念が現れて、このところがよくわからなかったという作品だったのですが。
「雨月物語」だったのね・・・・・・・・・・・・、どっひゃーっ。
そんなことまるっきりわからなかったよ。
というか、「雨月物語」ってなんだっけか・・・・・・。
その前に、「花の色は・・・・・・」、うんうん知ってる知ってる百人一首だよね、えーと、紀貫之?
というレベルなので、ほんと、目が点になったわ。ちなみにこの歌は、小野小町ですね、そうそうそうでしたわよ。
で、雨月か。駄目だわからん、近世? 古代中世近世、ぜんっぜん興味がなくて勉強しなかったもんなぁ、みーさんは古典専攻だったのかなぁ。
4人の女が、全員靴を履いていないのですが、これは、この女たちはどこから来たのでもなく、どこへ行くのでもない、ただ待ち続ける存在だということの象徴として、そうなのかと思ってましたが、現身ではないと、そこまでは考えなかった。

しかし参ったわ。
来る、来ない、来る、来ない・・・・・・、と、延々と繰り返す変な歌だと思ってろくろく聴いたこともない「人待ちうた」という歌が、雨月物語と密接に関わってるなんてね~~~~~。お釈迦様でも気づかないと思うわ。いや、私に古典の素養がないだけなのかな。

因みに、「雨月物語」、上田秋成、近世文学。9編のお話からなるいわゆる怪奇読み物。この夜会で使われているのは、9編の中の「浅茅が宿」というお話です。戦乱の世、一旗挙げるため妻と別れて故郷を立ち京に行った男が、7年後に幽霊となった妻と再会するという話で、待ち続ける4人の女は、この、夫を信じ待ち続けて幽霊になった妻をモチーフにしているのだと思われます。

さてさて、明日も寒そうですが、日中は予報ではプラスになるとか、ほんとかな。ではまた