うすうすのブラウス


神様が降りてるってほど調子がいいわけではないのですが、とても薄いコットンでフレンチスリーブのブラウスを作りました。
この形は好きでいろんな素材で作ってます。袖つけがないのに、袖があるっぽいのがいいですよね~w
同じ形ですこし形を変えたりサイズを変えたりして、2枚追加作成中です。
ほかにも何色か買った生地なので、色を変えて作ろうと思ってます。

すこし前にペグトップのパンツを作ったときにも、同じことを書いてますが(笑)

裁縫仕事をしている間は、たいていCDをかけています。普段は飛ばしてしまう曲も、ミシンをやりながらだとわざわざ飛ばしに立つのも面倒で、聴いては「ふーん」と思ったり「へーぇ」と思ったり。
『パラダイス・カフェ』(1996年)というCDでは、最後から2番目の「阿壇の木の下で」は、聴かないことが多いです。題名から想像がつくと思いますが沖縄を歌ったもの。なんでだろう、重いと感じるのかな。
子どもの頃から本の虫で、読む本に困ると「少年少女太平洋戦記」まで読破した(しかも数回)私にとり、沖縄は、リゾートではなく戦場です。今でも。観光で沖縄に行く気分にはなりません。それは現在の沖縄の人からすれば迷惑な考え方、感じ方だとは思うのですが。

さんざん振り回されたあげく、またしても捨てられた。
かの島の人々は、そう感じているのではないかと思います。もちろん、基地に依存して生活している人もたくさんいる、基地があることで落ちる様々なお金・仕事が必要である人もたくさんいる。それは前提として。
今回の流れはたいへん残念でした。
沖縄に基地が過剰に存在すること、そもそもアメリカの基地が日本にあること、国を守ること、憲法9条、自衛隊・・・。そういった、普段は考えないことを考える機会になったと思うのですが。そもそも、そういうつもりで民主党がことを運んでいくのだろうと最初は思っていたのですが、ぜんぜん違ったようで残念、というか唖然。
ほんとうにどうにかする気があったのなら、今ごろになって知事を招集して発言しているわけがない。政権をとったその日から、あらゆる場を通じて、沖縄の基地問題について一緒に考えてくれ、と言えばよかった。国民を巻き込めばよかった。どうしたらいいと思いますか、と、国民一人ひとりに突きつければよかった。私はそう思います。
敗戦後65年にして訪れたせっかくの機会を、もったいない。
あまりにも酷い。無策で無能だ。
残念です。

とまぁ、こんな日に聴くと、沁みました。下に歌詞を載せておきます。
明日も最低気温4度の予報で霜注意報。夕方雨になるかもしれません。ではまた

「阿壇の木の下で」 中島みゆき

波のかなたから流れて来るのは
私の知らない貝殻ばかり
波のかなたから流れて来るのは
私の知らない寿歌(ほぎうた)ばかり
遠い昔のあの日から この島に人はいない
みんなみんな阿檀の木になった
波のかなたから流れて来るのは
私の知らない国歌ばかり

遠い昔にこの島は戦軍(いくさ)に負けて貢がれた
だれもだれも知らない日に決まった
波のかなたから流れてくるのは
私の知らない決めごとばかり

陽は焼きつける 阿檀は生きる
大地を抱いて阿檀は生きる
山の形は雨風まかせ
島の行方は波風まかせ
遠い昔にこの島は戦軍(いくさ)に負けて貢がれた
だれもだれも知らない日に決まった
誰も知らない木の根の下は
主(ぬし)の見捨てた貝殻ばかり

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