昼前から雨

そんな予報だったかな。結局午後は雨になった。

午前中は服のアップ作業。3点上げてぐったり疲れる。この作業がもう少し楽になるといいのだけど(たぶん無理)。
カメラで撮った時点で使える画像であれば無問題だが、大抵はそのままでは使えない。難しいことはわからないので、トーンレベルで調整するだけにしても、1点ずつだから手間がかかる。なぜ一発で撮れないのか、ずっと謎だ。

午後は読書。

 『天路の旅人』 沢木耕太郎
昭和初期、戦時中に内モンゴルからチベットへ、そしてインドへと極秘の旅をした西川一三氏を追ったルポだった。実におもしろかった。
☆5 旅とは何か、なぜ(ある種の)人は旅をするのか、その答えそのものではないにしても示唆に富む内容だった

諜報活動のために動いていたはずの人が、いつの間にか旅そのものが目的となり、ひたすらに旅をしていく。ゴアテックスもGPSも何もない時代、お金がなくなれば托鉢したり何かの仕事(大抵は力仕事)にありついてはその日その日を生き抜いていく。日本の敗戦を知っても尚旅は続く、それはもう仕事ではなくその人の願望そのものだ。最後は無念だったろう。
帰国後は黙々と働いて生きたという。旅は終わったのか、やり切ったからそういう風に生きたのかと考えたが、死の間際に「もっといろいろ行きたかった」と呟かれたそうだ。終わってなどいなかったんだな。胸を衝かれる言葉だった。

沢木氏は西川氏の足跡をたどる旅をするそうだ。いいね、ぜひ行ってほしい。おそらくチベット(中国領)からインドへの国境越えは難しいだろう、私が知る限り開いていないはずだ(間違いだったらご教示を)。でも取材(?)であれば許可が下りたりするかもしれない。本当は普通に越えられれば一番いいのだけど。

ではまた