寒水魚

珍しくタイトルずばり。
ちょうど今、聴き終わったところです。
最後の「歌姫」がやっぱりいいですね~、8分と、長い長い曲だけど、長さを感じさせない。最後のところはいつもいつも胸を衝かれる。
この曲は、ずっと後にロスライブ(?)で歌い直してて、映像もあるのでそちらバージョンも大好きだけど、この、30年以上前の歌声が、私にとっては「歌姫」だなぁと改めて思いましたよ。私17歳、高校3年になる春、体育会的に言うと人間以下→奴隷→ヒト、となれた春(笑)。リアルタイムで聴いた最初のアルバムがこれ。

「寒水魚」という言葉があるのかな、と、ふと思って調べてみたけど、みゆきさんの造語のようですね。冷たい水の中の魚、この次のアルバムに入る「ファイト!」の一節にも通じますね。なんだかこの言葉、この人そのものを表しているように思えてきた。

あんま関係ないけどそういえば思い出した。
この頃、みゆきさんをよく聴いてた友人がいて、時々ANNのテープを貸してくれたりしていたんだけど。あ、オールナイトニッポン、のラジオ番組のテープです。ヒトにはなったけど一日中部活に走り回っていたことには変わりはなく、深夜のラジオなんか聴けるわけがない私のために、録音してくれたりしてたやさしい友人。
ある時、教室でみゆきさん聴いてた時、みゆきさんの声でハモってるところがあって、んで私、言ったんですよ。
「プロの歌手ってのはすごいよね~、いっぺんに2つの声が出せるんだもんね~」
「は? 何言ってんのオマエ?」
「いやだからさ~、ほらここんとこ、声が2つ入ってるじゃん?」
「おお、だから?」
「いやだからさ、これ、両方ともみゆきさんの声でしょ、違うの?」
「違わねぇよ!」
「いやだからさ、両方出してるんでしょうがさ、同時にさ、すっごいじゃん?」
「オマエ、正気で言ってんのかよそれ! それ録音しといて後で合わせてんだよ!」
「は? まじ? そんなことできんの?」
「できんの? じゃなくて、ふたつの声が出せるわけねぇだろよく考えろバカマヌケ死ね!!!」
(実際空手チョップされてノド輪されて教室の壁まで押されて叩きつけられてゲホゲホするかわいそうな私・・・)

女子校ですから・・・・・・。この友人ってのは空手やってるヤツでしたから・・・・・・。

いや~~~、実際、この時まで、歌手は2つの音を同時に出してるんだと思ってた。思ってたというか、録音して後でくっつけるとか、そういう発想がなかったな。
モンゴルのホーミーか、って。
ホーミーだって「あ~」とか「う~」とか言ってるだけで言葉は発してないよ!

で・・・・・・。無理やりなんかシメるとしたら。久しぶりにあいつに会いたくなった。生きてんのか何やってんのか、久しぶりに「オマエ」呼ばわりされてみたいな。
ではまた~

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