ヤブカラシ染めと藍染

祝日の昨日は、一晩放冷したヤブカラシ染めの生地と服を媒染し、返す刀で藍染の重ね染めをしました。

染液から出した状態、うっすらと淡黄色、ごくごく淡い

鉄媒染、渋い色に変化中

衝撃の銅媒染、黄色になるなんて聞いてないっす

鉄媒染の生地と銅媒染の服、向うは藍染

5度染め、だんだん濃くなってきた 真っ白い精錬済みの白生地を木綿糸で縫って、藍で染め重ね中です。厚手なので無理かなと思ったけど頑張ってます

縫い絞りした手ぬぐいも藍の染め重ね中

コットンストールのグラデ、ちょっとバランス悪いかな

絞りを解いてみた手ぬぐい5枚

草木染めの銅媒染は、あまり黄色になることはないと聞いていたのだけど、衝撃のイエロー! 黄色はアルミ媒染、つまりミョウバンでよく出ます。去年か一昨年か、ヤマグワのミョウバン媒染で鮮やかな黄色が出ました。そんなわけで、銅で黄色が出た時は、思わず間違えて購入したかと確認してしまった。
思い通りの色が出ない、こともある。このへんがおもしろいところなのかな。
乾いたらそれなりに落ち着いた深みのある山吹色(辛子色)になったのでよかった。
次はヤマボウシで染めてみる予定です。いろんな木を植えてきてよかった♪

ちょうど昨日、県内で染めをやってらっしゃるプロの作家さんが数年ぶりに来店してくれて、調子に乗って藍染も見ていただきました。「やさしい色ですね~」。褒め言葉と受け取ります(笑) 本当はもっともっと濃くした方がいいのかなぁと思いつつも、染め重ねる根気が続かず、まだほかに染めたいものもあるし、適当なところで切り上げる「歩く適当」。

藍染を自分でやってみてわかったこと。
今まで、藍染製品を購入して、洗うとすさまじい青色が出て、洗濯機で他のものと洗うと色が移ったりしているのを、「藍とはこういうものなのだ」と認識していました。化学藍でも天然藍でもこのように色が出ると思っていました。
違うね。
藍の桶から染めたものを取り出し、絞り、酸化させるために水桶に放り込むと、その時はもちろんばーっと色が出るけれども、よく目にしてきたおぞましいほどの濃い青色ではない(青みがかった緑です)し、その水に、ほかのものを染めるほどの力はないと見えます。そして一度そうやって水洗いして、再度洗う時には、もうほとんど色は出ません。特別に色止めなんてしていないけど、色は出ない。
あの、おぞましいほどの濃い青色が出る「藍染」製品は、インジゴピュアと呼ぶ科学的に生成された藍色物質、による染めだったんですね・・・・・・。
よくわかりました。
これからは、植物藍100%の藍染なら、後でいつまでも色が出ることはない、と人にも言おうかと思います。

ではまた~