今日の軽井沢は雨

空から降るものは雪、になるのももうすぐの軽井沢です。今日はまだ雨、しかし浅間は雪でしょうね。
昨夜は半分くらいの月がよく見えました。

「蜩の声 紫折戸ひとつ」
という「月はそこにいる」の歌詞を初めて神戸で聴いたとき、頭に浮かんだのは藤沢周平の『三屋清左衛門残日録』でした。なんでだろう。
会場に入る前に知人と話していたとき、この歌がどこかで時代劇の主題歌として使われる、と聞いたからかな。
時代小説は好きでそれなりに読みますが、やはりいま考えても、池波正太郎ではなく、藤沢のイメージに合うと思います。説明は難しい・・・、強いて言えば「影」かなぁ。

ところで「しおりど」って、通常は「枝折戸」または「栞戸」と書くのじゃなかろうか? と思ってぐぐってみたらば、それ以外にこの「紫」を当てている用例もけっこうあるんですね。文字として美しい、そしてどことなく艶やかさも漂う気がする。持っている岩波国語辞典には紫を当てる用例は出ていなかった。

『とにかく散歩いたしましょう』 小川洋子
久々に本を読みました。長いブランクの後にはこんなエッセーでリハビリするのがよかろうかと。
毎日新聞に連載されていたものだそうです。
エッセーなので評価はなしですが、読後感はいいです。

『虚報』 堂場瞬一
新聞社を舞台にした小説。
それは普通見落とさないだろう? とか、 そこ気づかなかったらバカだろ? 的な箇所もなくはないけれど。特にラストはそりゃないだろと思ったけれども、でも面白かったのでマル。★3.5

ではまた

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