コンサートは生ものだー

きのう、行ってきました、東京へ。
2回目の中島みゆきさんのコンサートです。

銀座で友人と落ち合って、会場近くのカフェで軽く食べて、それから会場に。今日も販売コーナーは大盛況で、CDを買う予定だった友人も、「アマゾンで買う・・・」と言ってました。

当日まで席を知らなかった(知らせないでと友人にも言ってた)のです。
「実は、1階5列センターなんです!」
という奇跡がおきんもんだろかと思ってね(笑)
おきなかった(笑)
でも初めて1階には下りられた。後ろの端っこだったけど。
しかし、悟りましたよ。すごくいい席以外は、どこも同じだわ、と。たとえクソ席と呼ばれる席でも、ちゃんと見えるし聴こえるもん。無問題だわ。たしかに、みゆきさんの表情は見えない、わからない。でも、聴こえればいい。すごい、新年早々悟りを開いちゃった。

中島みゆきさんは絶好調で、前半からガンガン歌ってとってもよかったんです。「二そう」も素晴らしかった。「動物園」も「時代」もよかった。「鷹」も泣けた。「たかが愛」もすさまじい迫力だった。
一緒に行った友人には初聴きの曲も多かったらしいのだけど、楽しかったみたい。よかったよかった。

でも、昨日は、前のコンサートや一昨年の夜会とはすこし会場の雰囲気が違ったなぁ。
一曲ごとに「み゛ゆ゛き゛ぃー」と叫ぶオヤジがいたり。
大変うるさくて不快ではあったけど、曲の間だから許せる。
歌っている最中にしゃべる夫婦が席の近くにいて、こっちの方が参りました。だって、「二そう」と「時代」で喋るんだもん。ファンでもないのに来る人もいるのか、ファンではあるけど自宅の茶の間とコンサート会場の区別がつかないほど頭のねじが大量に欠落している人たちなのか。
ほんとに、歌唱が素晴らしかっただけに、玉に瑕だったー。
あれは確実に、前後左右周囲30人ほどを不幸にしたと思うよ。

でもってね。
1階の真ん中くらいのところに、なにやら機械がたくさん並んでいて、そこに専門っぽいスタッフの人たちがいたんです。私は「あ、とうとう撮影するのかな? あれは撮影機材なのかな」と思って友人に言ったら、「ミキサーじゃないですかね・・・」ってことで。ああいう場所で音の調整なんかをするんですね、知らなかった。2階からはなんも見えなかったので、前回は気づきませんでした。
そしたら、どの歌だったか、比較的客席が明るくなる歌のときに、ステージのまん前に2台カメラがあって、スタッフが撮影しているのが見えたんですよ。
DVDの撮影かな・・・? なんてね。
でも、もしも昨日、撮影をしていたんだとしたら、あの
「み゛ゆき゛ぃー」 が、入っちゃってるってことなのかな。
そういや友人が「携帯も鳴ってましたね・・・」と言ってた。私は電話の音が聞こえない体質なので、気づきませんでしたが。

悟り。
席なんかどこでもいい。
叫ぶオヤジと、喋るバカがいなけりゃそれでいい。
しかし、それすら選ぶことはできない。
コンサートは博打だ。

そうそう、前回見たときよりも喋りにさらに磨きがかかり、たくさん喋ってました。そのせいか、終わったら9時15分を回っていました。
「鷹」の前、「時代」の前、アンコールの前、に、去っていくお客さんがちらほらいて、最終便に間に合わせるために今帰るのだろうかと思いつつ、とりあえず最終新幹線には間に合うって幸いだわと思ったのでした。

軽井沢は今日も真冬日。ではまた