7月スタート

(既に1日遅れ!)

今年も早いもので下半期に入りました。この半年、いったい何をしていたのか・・・・・・、忘れた~。

昨日、今日と雨は降らず、でもどんよりとして少し蒸し暑いです。冷夏の長期予報が変わり、それほど冷たい夏にはならずにすみそうな? どうですかね。

私は相変わらず、ロックミシンと格闘したり(もうだんだん匙投げてきた)、布を裁断したり、パソコン仕事をしたり、ご注文メールにお返事を書いたり、しています。ここ1週間ほどは原稿書き仕事もあり、悶々と悩んで悩みまくりましたが、どうにかこうにか逃げ道を見つけた感じで、ほぼ出来た。あと1日ほど寝かせてみるつもりです。
原稿も、寝かせると発酵していい具合になったりします。たまに腐ったりもします(笑)

で、また写真をスキャンしたので、ちょこっと載せてみます。

彝族の方々

彝族のご家族

彝族というのは中国の四川、雲南、貴州、多分国境を挟んでタイやラオスにもいると思いますが、広範囲に渡って暮らしている中国では第8番目に人口の多い民族です。住んでいる場所によってまったく衣装が異なる、これは色々な民族に言えることですが、実におもしろい。
この写真は、大涼山と呼ばれる雲南北部から四川南東部にかけてのエリアに暮らす彝族の人々。祭りがあると成都で聞いてえっさか出かけた、許可証とるのがめんどくさく、しかも、開放都市のはずの西昌で泊まっていたら、公安に夜討ちされた思い出が。
なぜ公安は必ず夜討ちしてくるのか! 女一人で泊まってるんだからまじ怖いんですけど!
で、着いた村では、1つしかない宿泊所に行ったらば、「解放以来初めて外国人が宿泊する」と言われ、当地を通過した外国人は解放以後たったの5人であるとリストを見せられ、歓迎したいと昼食に招待され、地区の共産党委員の歴々とご飯を食べ、なぜか請求書は私に回ってきた・・・・・・(笑)
金持った珍獣扱い?
で、まぁ、彝族の祭りを見て、帰ってきたわけです。
因みに地区の共産党委員なんてのは全員漢族だからですね。
町の中心の交差点が祭りの中心部になるんだけど、そこに彝族がわいわい押しかけて押しくらまんじゅう状態に。前の方にいる女子供は前に押し出されちゃって、それを公安が押し戻す、通りに立ってる拡声器からは威嚇するように注意する声が鳴り響き、それでもどんどん人が来ちゃうからやっぱり前に押し出される女子供たち、それを公安が警棒でぶっ叩きはじめたりして・・・・・・。
そういう町でした。
彝族は怖い民族じゃないし、独立運動などしていると聞いたこともない、けれど、たくさん集まってくること自体が少数派の漢族にとっては怖いことだったのかもしれないですね。

下の写真で、左の人が着ているマントみたいなもの。羊毛をかちかちに織ったものを藍で真っ紺に染めて、さらに木綿糸でびっしり刺子をしてある。だから形が崩れずかちっとしてる、それを袖をとおさずに引っ掛ける。かっこよかったな。
きらびやかな民族衣装の人々もいたけど、この紺のマントは忘れられない。
この女の人は私と同い年で、シャヘイシェンマさんという名前です。一緒に麺を食べました。彼女は20年以上前に会った私のことを、覚えているかなぁ。まさか私のほうが名前まではっきり覚えていて、今も思い出すことがあるなんて、想像もしていないだろうな。
中国はもうあまり興味がない国になってしまったけど、そう、どこに行ってももう何もないだろうと、全ては漢族の思うがままになってしまったのだと思うのだけど、彼女の町にはもう一度行ってみたい。そしてこのマント、羽織ってみたいなぁ・・・・・・。

夜9時半、雨になりました。ではまた