タルティン・トゥリー

今朝の軽井沢、氷点下13.3度。
この数字部分をインド風に発音すると、「タルティントゥリー」。
去年結婚した旅友が、初インドの時にレートが14.13だったそうなのだけど、窓口の人が「フォルティンタルティン」と言うもんだからさっぱりわかんなかった、と、100回くらい聞いた(笑)。

昨日ザックの話を書いたので、今日はその続き。
物置きにしている部屋の隅からザックを引っ張り出し、記念撮影して重さまで計りました。暇だね。詰め物して撮れ、とかのご指摘はなしで。雑誌じゃないからw


人生最初に買ったザックがこちら。1987年頃ではないかと思われます。東京の「さかいや」オリジナル、マウンテントークブランド。当時は「五竜」とかなんとか、山の名前がついたザックが多かったような記憶があります。88、89、90年と3年続けてネパールに連れて行きましたが、意外と高いところへは行ってなくて、最高所はたぶんランタン谷のキャンジンゴンパ3840かと。ウエストベルト紛失。35?でほぼ1000g。

この途中にカトマンズ購入の偽ロウアルパイン70があり、これはゴラクシェプ5200まで行っている。シェルパにあげてしまった。そのシェルパも故人になってしまいました・・・。

3代目が91年に購入したモンベルのこちら。潰れているのでそうは見えませんが細長い形。背面パッドを取ってしまったんでした(笑)。最もよく使ったザックですが、細身なので振られることは否めない。これはラサ行ったりカイラス行ったりラダック行ったり、いいとこ独り占め。去年まで使ってた。経年変化で内張りのナイロンがベタベタし始め、ジッパーも限界、そろそろ卒業です。たぶん55?、1550g。


もらい物のカリマー。サンプル品だったと思います。撮影用に編集者を介してもらったのですが、結局その企画は日の目を見ずに、微妙な気分と共にこのカリマーが残ったという感じ。データ上は65+10ですが、実際に使った感じは55+10です。非常に細身で、これも振られる。あと雨蓋部分が不自然にデカくて使いにくい。1650g。


昨日は書き忘れたラテラ。ノースフェースを扱うゴールドウィンが出していたブランド。今もあるのかな?
メイン室にジッパーでアクセスできるザックが出てきた頃で、爆発的に売れたミレーの涙型のやつ(開口部がジッパーのみで紐がない形)を覚えている方も多いかと。ラテラはどっから見ても2本締めの普通のザックなのに胴体部分がぐるっとファスナーで開くことができ、画期的だと思って旅行用に買いました。上から詰め込むだけのザックって、旅には不便な面がありますので。45?1700g。重い! 結局、大雪のゴーキョピークへ行ったのを覚えているくらいで、あまり使っていません。もう使うことはないでしょうね・・・。


カトマンズで購入した偽ロウアルパイン。あら、偽ロウ2代目なんですわね(笑)
2000年に購入。そのとき荷物を持って帰国するのに使い、この間タイとベトナムへ行くのに使ったのみ。ウエストベルト紛失したまま。軽くていいけど、それ以外には何のメリットもなし。たぶん55?、1000g。

昨日のオスプレイのザックを写真で見た夫のひとこと。
ゲストハウスとかで立たないぞ、これ。
うーん・・・。言われればそうかな。確かにころんと転げそう。駅や空港で自立してくれないザックはたしかに困るが。
今日はもっと安くてよさげなザックを見つけましたが、物欲にかられた自分を見せるのが恥ずかしいので(笑)、買ったらお知らせします。まだ何を買うかは決めていませんが・・・。

明日も氷点下10度の予報。しかし、今日が氷点下13だったので、10と聞いても何だかほっとしてしまう。ではまた

とうとう氷点下2ケタに

今朝の最低気温が氷点下10.3度。軽井沢測候所の観測なので、ここはもうちょっと低いかも。日中も氷点下3.4度と寒かったです。
今朝も雪。午後まで降りましたが、それほどには積もりませんでした。除雪というほどではなく、箒で掃く程度。軽井沢に来るまで、「雪が箒で掃ける」ということを知らなかった。というかね、箒で掃ける雪なんてものに、お目にかかったことがなかったような気がする。よくスキーに行っていた新潟の雪は重かったし、どかどかっと降ったし。

雪が止んだ午後、近くの山屋さんが訪ねてくださり、ひとしきり山の話で盛り上がりました。ええ、某バカの6000m峰チャレンジ話と、最近このブログで話題のエベレスト単独無酸素について。さすが山屋さんだけあって私なんかよりエベレストのルートを熟知していて、話を聞いて勉強になりました。
このブログは、山に詳しい人、旅に詳しい人、世界情勢に詳しい人、いろんな分野の知の塊みたいな方が時どき見てくださっているようで、そんな方からのコメントやメールにはいつも勉強させられます。適当なこと書いてちゃいかんな、とかも思いますが、筆も頭もすべりまくり(笑)。

夕方、この近くでは唯一のスポーツショップに、アタック用の靴(笑)を見に行きましたが、そんな特別な靴は売っているわけもなく・・・・・・。東京さ行ぐしかねぇべか。なつかしの神田神保町あたりに。変わりましたかね、あのあたりも。もう何年行っていないんだろう。古書街と山旅道具街が同居している、私にとって最もワンダーランド的エリアでありましたが。

靴を探してネット街を彷徨っていたら、こんなものを見つけました。

オスプレーというメーカーの、エクソスという名前のザック。55?で1.1㎏だそうで、軽い! 日本ではもう少し軽いデータが出てますが、何で違うんだろ、因みにこれはREIのデータです。
ちょうど、かれこれ20年ほど前に買ったモンベルの55?が、ナイロンがべたつくようになり、同じくらいのサイズでうんと軽いのを買おうかなと考えていたところでした。候補としてはモンベルのバーサライト50が上がっていて、決めるつもりでしたが、こいつを写真で見る限り「か・・・、かっこエエ・・・・・・」。少なくともモンベルよりは(失礼!)。
モンベル製品には今でもずいぶんお世話になってますが、別に義理があるわけじゃなし、こっちにしようかな。値段はこちらのほうが高いですけど。

私のザックときたら、最初に買ったのがさかいやオリジナル35。次がカトマンズのなんちゃってロウアルパイン70(シェルパにあげて今はない)。次がモンベル55かな。次がもらったカリマー60(使いにくい)。次にまたカトマンズのなんちゃってノーブランド60。そんな感じ。何やってんだ、私ときたら。
でもこのザックはよさそう。こんど東京に行って背負ってみようっと。わくわく。

脳内お花畑状態です。
どっかで見かけたら、足引っ掛けて転ばせといてくださいw

夕方6時半頃に家に帰ってテレビをつけると、ちょうど天気をやっていて、軽井沢の現況気温氷点下9.4度! どうりで寒いわけですよ。明日も今日と似たようなもんです。ではまた

雪と風

朝起きると、また雪が積もってました。
今年は一度にたくさん降ることはまだないけど、ちょっとずつちょっとずつ、降り続けています。また庭はすべて雪で覆われ、除雪が必要でした。昨夜の積雪は、8センチくらいかなぁ。

で、日中は強い風。
♪ ブリザード ブリザード なんちゃら~かんちゃら~ ♪ (ユーミンの歌なんでサビしか覚えてない)
歌のように、地吹雪でした。寒かった。最高気温は氷点下2.5度。ひぃぃぃぃ。犬の水、凍りっぱなし。
出かけようかと思っていましたが、強風と低温にめげてひきこもりました。

きのう書き忘れたのですが、二人目のエベレスト単独無酸素登頂者のアリソン・ハーグリーブスは、女性です。記録を打ち立てたのは95年。比較的新しいのですね。そして同じ年、K2の山頂付近で雪崩に巻き込まれ、消息を絶っています・・・・・・。この前にも欧州六大北壁の単独登攀などをやっている、卓越したクライマーですね。K2は魔の山と呼ばれるのがよっくわかる。

こうして見ると、メスナー氏にしてもハーグリーブス氏にしても、クライマーとして十分すぎる実績を積んでエベレスト単独無酸素をやっているわけです。このお2人の山歴や技術・能力に疑問を挟む余地はないし、この2人をトップクライマーと認めない人はいないと思います。逆に言えば、これほどの人にしかできない超人的なことが、エベレスト単独無酸素なんですよね・・・・・・。
たくさんの名のある登山家がいるのに、その人たちは為しえていない。決して無理だと思っていたからではなく、機が熟さなかったり、タイミングが合わなかったり、資金が捻出できなかったり、あるいは既にエベレストの単独無酸素には意味を見出せなかったり、したからなのでしょう。天候に阻まれた人も多いでしょうね。

だからまぁ、何が言いたいかって、たくさんの人にとって特別な山であるヒマラヤ、エベレスト、そして特別な思いを抱く「単独無酸素」という行為をね、あまり軽々に扱って欲しくないなと、そういうことです。

と言いながら、ド素人のくせに6000mを狙うような、神をも恐れぬ所業をいたしておる私であります。でも6000だからね、8000じゃないから(笑)。それにスポンサーとかないですし(笑)。
今日もひきこもりながら、雪山用の登山靴など物色していたのですが、1足へーきで5万とかするのね・・・・・・。
バンコク往復できるんですが、靴1足の値段で。
すごいのは10万とかする。
ビジネスクラスでバンコク往復できるかもしれないんですが、靴1足の値段で(笑)
昔は革のどた靴で登っていたんだよね。それが今では「プラじゃなきゃ」「ダブルじゃなきゃ」「○○じゃなきゃ」と、すごいのね。
悩む・・・。

悩みつつ、ではまた。
あ、明日は氷点下10度の予報です。ついに来た。

雪になりました

昨日、タカタカと文章書いてパチーンとエンターして、寝たのですが、何か引っかかって眠れませんでした。
その登山青年のことを「素人」と書いてしまったので、さすがにそれは失礼だわねと思ったり。
朝、出先でコメントを拝見して、わかりました。
エベレスト登山について、まるっきりピントをはずしたことを書いてしまっていたのでありました。ごめんなさい。

エベレスト(8848m)への、単独無酸素による登山は、可能です。それは人間にとってほとんど極限に近い挑戦であり、並外れた体力と精神力と、そして登山技術を持つ人であれば、挑戦したいと思う人も多いのではないかと思います。今まで達成した人はお2人だそうです。1人はラインホルト・メスナー氏。もう1人はアリソン・ハーグリーブス氏。
これについては後述します。

ただ、エベレストは昔とは違って、今ではごくごく選ばれた少数精鋭だけに開かれた山ではなくなりました。毎年数多くの登山隊がエベレスト登山に挑みます。公募隊もたくさんです。それらが短いシーズンに殺到するので、冗談ではなく、上の方では順番待ちの行列ができたり、自分が張ったロープを勝手に他の隊が使っていたり、など、いろいろと混雑の問題が生じています。
このような中で、単独登山が可能なのか? ということを書きたかったのに、逆に書いてしまった、すみません。
単独行の規定は、きっと登山界ではある程度あるのでしょうが、私は細かくは知らなくてアレですが、多分、こんなひしめきあっている中で登ったとしても、「単独」と認めるには無理があるような気がします。

つまり、この時代に「単独」とうたうには、ノーマルシーズンならばノーマルルート以外(人が行かない道)、ノーマルルートであればノーマルシーズン以外(冬とか)、ノーマルじゃない季節のノーマルじゃないルートであれば、完璧でしょうね、誰も文句のつけようがない。・・・・・・大変な時代になっちゃったんですね。

メスナー氏は78年にペーター・ハーベラー氏と組んでエベレストへの人類初無酸素登頂をなしとげました。これより前に無酸素で登ったシェルパはいないのかな、ふと気になりましたが、調べきれない・・・。その後80年に単独で無酸素登頂を果たし、86年には8000m峰全14座制覇をしています。すごいね・・・。
因みに私がルクラでメスナー氏に助けられたのは1989年4月。別に私が遭難していたわけではなくて、飛行機が飛ばなくて難儀していたところに、メスナーが自分の遠征のためにチャーター機を一気に7便も飛ばしてくれて、おかげでカトマンズに帰れたのでした(笑)
もひとつ因みに、私このハーベラーさんには、オーストリアでお会いしてるんですよね。なんかご縁があるわ。
メスナー氏は、いま、お城に住んでるんだって(どうでもいい情報)。

メスナー氏がエベレスト単独をやったときは、装備を極限まで減らし、食料などもポケットに突っ込んだりして、とにかく時間を短縮することを第一にして突っ走って(無理だけど)行った、と、昔山ヤから聞いたことがあります。いや、ハーベラーさんから聞いたんだっけか、忘れました(ごめんなさい)。今までの最短登頂時間記録は、シェルパが打ち立てた8時間10分。5300のベースキャンプから。頂上に21時間滞在したシェルパもいるんだって、これも記録として残っています。あ、因みに、エベレストは通常、ベースからキャンプ1、キャンプ2、とキャンプ(テント)を押し進めて行って、最後にキャンプ5とか、そのあたりからえいやっと登るようです。つまりベースからは何日もかかるんですよ、それだけで大変さがわかりますよね。

いろんな記録が見つかっておもしろかった。
それにしても、メスナーはすごいな、やっぱり超人ですね。

さてさて。
長らく待機していた父親の特養入所がようやく決まり、今日、そちらに入所する手続きやら引越しやらをしてきました。3年待ちましたので、長かったですね・・・。それでも決まって本当によかった。たまたまなのですが、角部屋に当たって、とても幸運でした。明るいし、遠くの山(里山ですが)もよく見えます。スタッフの方たちもとても熱心で、安心してお任せできそうです。
とにかく、ほっとしました。
たくさんの家庭が、直接的または間接的に、介護問題には直面していると思います。私のところは、とりあえず一段落ですが、そろそろ要介護に認定されそうな母もおります。いろいろなケースがあって、一概にどれがいいとは言えないのがこの問題だと思いますが、いまご苦労されているたくさんの人に、一日も早く最良の道がみつかり、ご老人、ご家族共によりよい日々が暮らせればいいなと願っています。

帰ってくる道々、雪になりました。あまり積もりそうではありませんが、明日も日中は雪の予報でした。ではまた

7サミットか・・・

天下のNHKで放映されたのでご覧になった方も多いでしょうか。
年若い方が、7サミット無酸素単独登頂に挑む、とかいうような番組。成功すりゃ世界初、なのかな?
ザッピングしながら時どきちらちらと見て、わーわー泣きながらエベレストから降りて来るところでドン引きして、見なかったんですが、それだけで十分おもしろかった(失礼!)。

7サミットって、何?
と思われる方もいるでしょう。私も一つ一つは知りませんでしたので、調べてみましたよ。

アジア大陸 エベレスト 8848m
ヨーロッパ大陸 エルブルス山 5642m
北米大陸 マッキンリー 6194m
南米大陸 アコンカグア 6959m
アフリカ大陸 キリマンジャロ 5895m
オーストラリア大陸 コジオスコ 2228m
南極大陸 ビンソンマシフ 4892m

へぇぇぇぇぇぇぇぇ。
この、コジオスコっていうのには登れるな、きっと。
標高的には、ビンソンマシフとエルブルスもいけそうだけど、多分標高とは関係なく難しい山なんだろうな。
キリマンジャロは登れそうな気がするけど、アフリカにはとんと興味がないから行かない(笑)

エベレスト以外の6つの山は、酸素吸って登る人はいないと考えていいかと思います。つまり、エベレスト以外の山の「単独無酸素」には意味はないです。他の山は知りませんが、キリマンジャロは単独登山そのものを禁じているはずですし。単独の定義も難しいので突っ込みませんが。

ところでエベレストの単独無酸素って、メスナーしか為しえていないのではなかったかな。
うーん・・・・・・・・・・・・。
挑戦するのは自由なんだろうけどね・・・・・・。
この人、「エベレストの単独無酸素登頂」について、何も知らないんじゃないのかな? というか、エベレストの標高すら知らなかったんじゃないの? ありえんが、そもそも、素人レベルのエベレスト単独無酸素云々がありえないことだからね。

もちろん、エベレストの、ノーマルシーズンのノーマルルートにおける、無酸素単独登頂の可能性は、あると思いますよ。ただし、それだけの力量を備えた登山家に限定して。この人は率直に言ってその力量は持っていないから、現時点で可能性はありません。

 (上の部分について、間違えた記述をしてしまいましたので、新しい記事で訂正しました。ただしこの部分にコメントを頂いたので、こちらはこのまま残します)

なんか山の話がつづいてしまいました。

昨日、ようやく、使えないシェアウェアをだましだまし住所録を整理し、さて印刷しようと思ったら、ブラザーのプリンターが逝っちゃってました(泣)。電気系統のエラーが出まくりで、印刷できないんです。これはもう、間違いなく入院です。6000円の機械を入院させるべきなのか・・・? やっぱり安すぎるのはダメですね。たまたまかもしれませんが。
キャノンに切り替えたら今度は「インクがありません」エラー(泣)。でも、キャノンはえらいなぁ、そのうちに「ま、できるとこまでやりますわ」と印刷してくれました。何とか間に合った、セーフ。
でも切手がないので、まだ発送はしていません。もうちょっとお待ちください。

明日は雪の予報です。どのくらい積もるかな。ではまた

犬とひつじ

なんと心あたたまる、癒される風景なのでしょうか。
冬の短い晴れ間、陽射しの中で、
わが家の犬が、羊コートの上で昼寝をしております。

羊の毛と犬の毛が混じっちゃって、もう、どうでもいっか。
中国人民解放軍防寒コート。総裏羊毛皮張り。
2000年にチベット文化圏(中国内)をふらふらしていたときに、たしか夏河で買ったものです。
すごく重いです。
これを背負って中国国境からネパール国境まで歩いた人がいます。信じられん。

今日は晴れて、気温もなんとかプラスにこぎつけました。
明日も寒そう。毎日寒いけど。ではまた

春までなんぼ

お寒うございます。
今日の軽井沢は最低気温氷点下5度、最高気温2.8度という気温でした。
明日は氷点下8度が最低で、真冬日になる予報です。真冬日って、一日中気温が0度を超えないという意味なのですが、おそろしいですね。慣れたとはいえ、やっぱり寒いものは寒いです。
そういえば今朝は霧氷がものすごく綺麗でした。壁を突きに来たキツツキに叩き起こされました(笑)


値札付け作業。
ベトナムで買ってきた少数民族の衣服などに、タイの手漉き紙を裂いて作った札を付けました。縫いつけです。エコっぽいでしょ~。


山積み・・・・・・
服だけではなくて、ベルトとか、古い赤ちゃんキャリーとか、何だかいろいろあります。
これ背負ってハノイまで戻るのが重かった。これだけではなくて、ほかに布とか、モンのバティックロールとか、ほんとに山ほど買ってしまいましたので。

春はまだまだ先とはいえ、やることをきちんとやっていかないと、いざ来た時にオタオタしてしまいます。オタオタするだけならいいけど、売るモノがなくてどうする共和国。ですよね。早く縫製にかかりたいのですが、まだ年賀状も作っておらず・・・(いい加減もう、寒中見舞いに切り替えるしかない)。家の中の片付けとかやっていると、一日はあっという間です。

あ、そうそう。
知人から「ヒマラヤ情報を見て」、とmixiのリンク先を教えてもらったのですが、アカウント持ってないので入れない。その知人に招待状を出してもらって登録しようとすると、携帯メールアドレスが必要なのだそうで。適当に捏造してみたけど、ダメ。私はメールの出来る携帯を持っていないのですよ。
つまり、あれか。
携帯持たざるは人に非ずと、そゆことですか、mixiさん。
困っていたら、そういえば、数年前にタイである人から「使わないからあげる」とmixiのアカウントを貰ったことを思い出しまして、何とか入れました。
それにしても。携帯持っていない人だっているじゃんね。もうごくごく少数なのかもしれないけど。

もひとつ「あ」。
タイトルはみーさまの歌なんですが、危険度Aランクなのでご注意。無理に捜さないほうが無難です。

そんなこんなで。明日は晴れるけど寒そうですよ、ではまた

山のこといろいろ

メラピークに一日でめげた私ですが、ラダックの山をご推薦くださる方があったり、「メラピークは大丈夫、最初はそこがいいんじゃないか」とお勧めくださる方あり・・・。またやる気になってきましたよ(笑)


やる気な靴たち。ちょと虫干し。
左がこの間ゴーキョピークへ行った時の靴。HI-TECというメーカーで、このメーカーの靴でなければ歩けない私にとってはまさに生命線。大きな声では言えませんが、一生分に3足持ってますの(笑) あ、モデルは別々ですけれど。
真ん中と右はアゾロのシューズ。真ん中はあまり使っていません。右はそこそこ、ときどき、使います。ゴアテックス内蔵(?)の革製。これにアイゼン付けちゃだめですかね・・・? というか、本当はHI-TECにアイゼン付けたいんですけど、それはさすがに皆さんに怒られるかなと。厳冬季用の靴を、6000を越える1日のために買うというのも、何だかなぁと思って。

私はヒマラヤを何度も歩いている、というのは事実なのですが、皆さんに誤解されると困るので書いておきますが、ヒマラヤトレッキングというものは、いわゆる「山歩き」であって「山登り」とは違います。そこには鎖もハシゴもないし、手をついて登りたくなるような急な場所も、どうでしょう、カラパタールやゴーキョピークの最後の最後に少しありますか、って感じです。日本の北ア縦走のほうがはるかに過酷で危険で私は行きたくないです(笑)。
そんなわけで、私は登山用具をあまり持っていません。ザック、テント、シュラフ、は持っているけど、全部20年選手なので、そろそろザックは買い換えないと。靴もいわゆる重登山靴、あるいは冬山用の靴は持っていませんし。ピッケルやハーネスや、雪山用のスパッツやアイゼン、何も持ってない・・・・・・。

とりあえず、ユマール(ザイルが張ってある場所を登るときに、ザイルをつかむための道具、自分をザイルに確保するために使います)は1個買うべきかなとネットサーフィンしていたら、とある8000m峰の公募登山隊の記事にぶつかりました。
「ユマールの使い方の講習、これで安心、明日からアタック」
え? えええええええええ? アタック?
C1での様子を伝える記事だったのですが、C1でユマールの使い方講習って、それは笑い話ですか?
うーん。
まぁ、好意的にいろいろと補足しながら考えて、みんな使えるのだけど暇だし体を動かした方がいいから、ユマールの使い方のおさらいをしました、と、そういうことなのでしょう(であると祈りたい)。
例えるならば、免許を持っていない人を高速道路に連れて行き、エンジンのかけ方を教え、「さ、これで大丈夫、行きましょう」と走り出しちゃうことに近いくらい、ありえない話に思えるのですがね。
でもこの人たち、ほとんど登頂されたそうで、よかったですね、おめでとうございます。

公募登山は何年前だったか、エベレストで大量遭難事故があって、日本人女性として2番目のサミッターとなった難波さんが亡くなったときに一躍人びとが知るところとなりました。その後、どうなってるんだろう、そもそも公募登山っていくらくらいするんだろ、とまた検索していて、2007年のエベレスト公募隊の事故を知りました。その公募隊を率いた人が知人だったので驚きました。もう15年以上前になるか、その頃毎日顔を見ていた人だったので。
3人のお客さんの隊だったようですが、1人が登頂後に亡くなったのだそうです。もう1人の登山者は山頂直下で完全に危ない状況にあるところを、たまたま同日登頂していた他の隊に救助されたのだとか。

8000m峰が手の届くものになった。
公募隊というシステムがもたらした最大のものは、それまで先鋭的な登山家にしか門戸を開かなかった高峰が、ガイドをふんだんに付けることによって登山家ではない登山者にも登れるものになった、ということでしょう。
しかし、公募登山ってどうなんだろ・・・。
登るだけの実力のある人が、今まではあまりに高額な登山料その他諸々の事情で登れなかった、それが登れるようになったのであれば、それはいい。
しかし、登るだけの実力のない人まで、そこに向かうことになっているとしたら、それはよいこととは思えません。
C1でユマールの講習を受けて8000m峰のサミッターになる人も現実にいる。でもそれは、すべての条件が幸運にも揃ったことによるもので、一つでも条件が暗転すれば一足飛びに死につながる。
大きなお世話、かな。

昔、ヒマラヤの虎と呼ばれたシェルパを取材したことがあります。エベレストに無酸素で10回登頂したそのシェルパは、残念ながら貧乏で、その時もスペイン隊を率いてベースへ出発する直前でした。そのスペイン隊はターメ谷の壁でクライミングの練習をしていた。彼は「今ごろ練習なぞやってやがる、どうせダメだろ」と笑い飛ばしていました。その彼の足元はと見れば、いわゆる革靴。登山靴ではありません。日本のサラリーマンが履いているような、私の父が毎日それを履いて会社に行っていたような、靴なんです。その靴で、ルクラからターモまで1日で歩きとおしてくる。引退が囁かれていた年齢であったはずですが。
そんな彼だから、エベレストに無酸素で登れるんです。誰にでもできることではないんです。
彼は「どうだ、エベレスト、行かないか? なに、何てことない山さ、そうだな、あんたの体なら、大変なところは俺が背負って行ってやる、どうだ?」と言ったものです。実際、あのときの彼ならば、私を背負って行くこともできたかもしれない。もちろん私にはその気もなかったし、そもそも高額の登山料が払えるわけもなく、笑い話として聞き流しましたが。

夢を持つのはいいことだし、それがでっかきゃでっかいなりに楽しいし挑戦するにも張り合いがありますよね。
だけど私は8000は無理ですわ(笑)
今まで多分5600は越えてる。それに500なら足せるかもしれない、そしたら6000か。で、6000に挑戦するというあたりが、自分に許される範囲だろうなと思います。もちろん、ユマールの練習は日本で、知り合いの山ヤさんに頼んでやっていきますよ。あと滑落したときの制動ね、あれもちゃんとやっときます。

午前中はふんふん鼻歌気分で靴の写真なぞ撮っていたのに、その後何だか暗い気分にもなってしまいました。でも自分は自分の手の届きそうなところにある目標を持って、それに向かってやっていこうと思いました。何だかんだ言って、私は本当に、ヒマラヤが好きなんですよね・・・。

ビタミンC摂ってがんばれ。
てわけではないですが、夫が展示会のときに知り合った方が送ってくださった、広島の島でとれたかんきつ類。放っておいてもできちゃうんだそうです。もちろん、プロの農家が「放っておく」のと、私が放っておくのとは、ぜんぜんレベルが違いますが。
それにしても。山でミカンができちゃう土地、いいなぁぁぁぁぁぁ。

今朝は氷点下9度、明日は氷点下6度。ではまた

一日でめげるメラピーク

昨夜、ブログを更新してからネットを徘徊したのですが、メラ・ピーク、かなり大変そうです。

画像の真ん中あたりにぽっこりしてるのがピークだと思うけど、違うかな。
いずれにしても、この雪と氷の世界は何なんだ・・・
斜度はそれほどでもないのかな、でもやっぱりザイルは張りますよね。
もうちょっと岩場が上まであって、最後の数百が雪かなと思ったら甘かったですね、ハイ。
あれ、これが最後の数百なのかな、もしかして・・・。
しかも、メラピークへの道はけっこう険しくて、それはともかく、バッティがあまりないのでテント泊になるのだとか。うーん・・・・・・。
ただでさえよく知らない人との同行はあかんのに、テントとなるとポーターの数も増えて、すごくややこしくなりそうで、いきなりめげてしまいました(笑)。こっそり、ちゃちゃっと、やりたいんです。最少人数で。一杯ついてこられたら、それだけで私、ベースに入る前にダメになるわ、間違いなく。

昔、仕事でヒマラヤに入った時、やはり小屋がないエリアで全部テント泊まりだったので、シェルパやコック、ポーターと、総勢20人以上のスタッフが一緒で、20日間近くの山歩きになりました。シェルパたちはそれが仕事なので、私のそばから離れてくれないんですよね。それまで集団での山歩きをしたことがない私には、常に誰かがいるってことがプレッシャーで、最後の方はもう「お願いだから見えないところまで離れてくれ」とか懇願してました。体調も最悪で、それほど高い峠があったわけじゃないのに、生涯で一番きつい峠越えになりました。
ポーターさん1人が同行するだけでも、なんか疲れるんです。自分のペースじゃなくなるから。そのポーターが山小屋を取ってくれたりするんだけど、それも有難い反面、自分で選びたいなと思う部分もあって。やっぱり一番いいのは、勝手にふらふらして好きなところで好きな宿に泊まる、ってことなんですよね。
協調性ゼロ(笑)

で、方針を転換して、別の山をと考え始めたらこれが難しい。当分考えます。
とりあえず、ザックだけは新調すっかな。

今日は晴れ。ただし風が強かったので寒かったです。犬の散歩のときに、数年前に買った雪用のブーツみたいなものを履いてみたら、これが思いっきりダメで、いきなり膝にきました。この体たらくでメラ・ピークとか言ってる私もすごいなと、思ってしまいます。
ベトナムで買ってきた藍色の布(藍かどうかは微妙なところで・・・)を洗って干しました。これでほぼ全部洗えましたかね。あと麻布が残ってますが、これもぼちぼち洗って。
そろそろ製作にもとりかからないと、春まで長いようで、実際に作業できる時間はそれほどないですよね。
はぁ。
片付けもしないとならないし、まだエンジンかかりません。
明日も今日より寒くなりそうです。ではまた

ピークハント

セゾンから、元旦に新しいカードが届きました。
マイレージプラスというカードで、文字通りマイルを貯めるためのカードです。
いまさら・・・・・・。
年に2回は仕事で海外に行く暮らしを10年以上続けているのに。
誠にもってお恥ずかしい限りですが、いまさら・・・・・・。
マイラーになりました(笑)。
さっそく公共料金の引き落としカードを変更して、国民年金もカードで払える用紙をダウンロードして(画期的!)、買い物に行ってもカードが使えるかどうか確認したりするようになりました。
おまけポイントに目がくらんで結局アメックスにしたのですが、今日行ったスーパーじゃ使えなかった。大抵のカードは使えるらしいけどアメックスはダメ。人気ないですねぇ、アメは。でもいいの、わが家の食生活を支えるツルヤでさえ使えれば、後はダメでもあまり問題ないです。

こんなことをしていてナンですが、リンコル共和国ではクレジットカードはご使用になれません。申し訳ありません。
手数料が高くて、ウチのような小規模店舗ではその手数料が痛すぎて・・・。
ニコニコ現金でよろしくお願いします。

さてさて。
今年の目標など考えてみました。

今年は、腰をいたわりつつ体力の維持増強につとめ、4年ぶりのヒマラヤ、めざしたいと思います。
いや、めざします(笑)
で、どこに行くか考えました。
エベレスト街道・・・・・・、次に行くとなると5回目となり、そろそろ飽きてきた。
アンナプルナ界隈・・・・・・、次に行くとなると4回目となり、しかもこちらは敷居が低い分トレッカーが多く、多分すごく疲れそうなので嫌だ。
ランタン谷・・・・・・、次に行くとなると4回目となり、ランタン谷はサブルートがないのでさすがに全く同じルートをただ歩くのはめんどくさい、却下。
となると、どこがあるんだろう。カンチェンジュンガ? マナスルは行ったしな。マカルー? シミコットルート?w
どれもいまいちピンときません。

そこで、考えましたよ。
あたしは今まで15回以上ネパールに行き、たぶん6回か7回か8回、5000mを越えました。添乗員でもないし写真家でもない、つまりオール自腹でやってる者としては、かなり多めの経験じゃないかと思います。
しかし、一度もピークを登ったことはありません。登ろうと思ったことがなかった。あれは自分の世界とは別の世界で、自分ごときが足を踏み入れていい場所だとは思わなかったから。
前回のトレッキングの最後に、知り合ったガイドが実に不思議そうに私にこう聞くまでは。
「なぜ、ピークをやらないんです? 誰だって行けますよ、簡単ですよ」
もちろん、「誰だって」と「簡単」という2つの言葉には、たくさんの「いや、そうではない」がくっつきます。誰だって行けるわけがないし、簡単であるわけもないのです。それはもう、暗黙の了解としてください。
しかし、たしかに、もう何度も何度もヒマラヤを歩いて、峠を越えたり丘に登ったりしてきて、一度くらい名のあるピークに挑戦してみてもいいんじゃないか、と、思うようになりました。

てことで、今年の目標。
ヒマラヤの6000メートル峰を目指します。
多分、一番簡単だと言われているメラ・ピークにすると思います。まだわからないけどね。
頑張るぞ。
渡航費も捻出しないとね(ここ大事)。

雪が降って、足元はトレッキングブーツ、スパッツつけて、上にゴアのマウンテンジャケットを着て、これだけは旅を始めた時からなくさず盗まれず使い続けているサングラスかけて、犬の散歩に行くとですね、もうヒマラヤ気分が盛り上がってしまうのですよ(笑) 単純なヤツ。

ではまたっす!

注)
ネパールではトレッキングの許可の範囲内で行ける場所と、別の許可を得て登るピークが分けられています。ここで私が言うピークとは、「クライミングピーク」のことで、現在33座が指定されており、難易度なども発表されています。ほとんどが6000m台前半の山で、すこし経験があれば登れるとされています。エベレストやダウラギリなどはエクスペディションピークと呼ばれ、クライミングピークとはまったく別格です。