真夏のような

28度まで気温が上がり、真夏の暑さになった軽井沢でした。
みなさんコメントありがとうございます。
まだテツがいなくなったことが不思議で、外から帰ったりすると何かを咥えて出迎えに来てくれそうな気がします。テツが好きだったソファを見ては思い出し、ジャーキーの袋を見ては思い出し・・・、しています。
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夫が作ってくれたテツの最後の首輪。というか、首飾りですね。迷わず行くんだよ。
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お棺に入れた木のおもちゃ。ずいぶん前に夫がヤマザクラの枝で作ったものです。
そういえばテツは車に乗るのが好きでした。後部座席から身を乗り出し、運転席と助手席の椅子の肩に前足を乗せ、真正面から前方を飽きずに見ていました。ウメが来てからはウメが車に酔うためあまり乗せることもなくなって・・・。もっと乗せてやればよかった(泣)
テツは亡くなった翌日の夕方、畑の隅に埋葬しました。
ここに来た年に亡くなった先輩マリの隣です。
いつかこの隣にウメが眠るんだろうな・・・・・・。
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キャベツ初どり。虫にもたくさん食われましたがおいしい。
ブルーベリーも早い品種は熟しはじめました。夏ですね。
軽井沢の梅雨明けは来週以降になるらしいです。明日も夕方からは雨の予報。
ではまた

ただ春の夜の夢・・・

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今日、テツが逝きました。
午前9時半過ぎ。
10年と2ヶ月ほどの一生でした。
テツは1歳になってからわが家に来たので、共に暮らしたのは9年と少し。
柴犬のブリーダーのところで生まれ、小さな時は蝶よ花よと育てられ(オスだからちょっと変ですが)、しかし柴犬としては標準の体に育たなかったためよそへ預けられ、預けられた先では可愛がってくれる人と虐待する人の両方がいて、さらに時々はブリーダーのところに戻ってテツでも無理やりいけるコンテストに出されたりして、そういう1年を過ごした犬でした。
いつも人間の顔色を伺うところがあり、常に不安を感じて生きていたのではないかと思います。犬なんだけど。
その過剰なまでの「愛してオーラ」をうとましく思ったことも正直ありましたが、かわいいヤツでした。ハンサムだった。柴犬のかわいらしさが完璧に出ている顔でした(親バカ)。
テツを飼いはじめて半年後、同じく柴犬としては傷物のウメを引き取ったのですが、テツにはこの点では本当にかわいそうなことをしたと悔いています。自分だけを愛してほしかったのに、もう1頭がいつも邪魔をする。最初はチビだったウメがあっという間にテツを追い抜いて、体格でも体力でもテツを圧倒するようになり、嫌だっただろうなと思います。何事につけエネルギーが強いウメの陰で、テツは少しいじける犬になってしまったように思います。
この春、だんだん歩けなくなり、立ち上がれなくなり、最後は支えても立てなくなって寝たきりになりました。そこから2週間と少し。それでも食欲はあって食べたがりましたが、最後の3日ほどはお腹も悪くして、この状態が続いたら大変だなと思っていたのですが。
昨日からそれまで間遠だった呼吸が速くなり、人で言うところの「下顎呼吸」のように若干顔を動かしながら懸命に息をするようになりました。それでもまだ目は人の動きを追ったりしていたのですが、深夜になって様子を見ると、もう意識はないように見えました。お漏らしをしていたのでシーツを替えてやろうと抱き上げると、首がだらんと落ちて、あ、これはもう、すぐだな、朝まではたぶん持たないな、と思いました。
人一倍甘ったれで小心で泣き虫のテツですから、電気を消した暗い部屋でひとりで逝かせるのは忍びなく、小さな灯りをつけて添い寝をしてやりました。弱い呼吸を続けながらそれでもずいぶん長く持ちこたえ、夜が明け、そのうち夫が起きてきたので私がちょっと油断して眠ってしまったときに、逝ってしまいました。目を覚ましてはっとテツを見ると、もうお腹の動きが止まっていました。
結局ひとりで逝かせてしまいました。ごめんな、テツ。
今までテツを可愛がってくれた皆さん、ありがとう。
今夜はテツのお通夜なので、写真もテツ三昧です。昔の写真は小さくてよく見えないかも、です。
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来たばかりの頃のテツ
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これもまだ2歳になる前のテツ
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夏の日、木陰で侵入者を警戒するテツ
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居間に上がらせてもらってご満悦のテツ
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珍しくお座りの写真
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4年くらい前の、座椅子に上がってみるテツ
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05年、骨ガムを食べているテツ
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外から人間が帰ったとき、おやつがほしい時、手近にあるものをくわえて持ってきた
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ハンサム~!
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去年の秋のテツ
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ふわ~ぁ。じゃあまたね!

感謝をこめて

1998年7月10日にオープンしたヒマラヤハウスは、本日、満10歳になりました。
もうじき名前は変えることになると思いますが、それはともかくとして、
みなさん、10年間ありがとうございました。
こんな辺鄙な場所で、年間4ヶ月は人っ子一人通らないような寒冷の地で、
よく持ちこたえてきたと思います。
ともかく、ありがとうございました。
そして今日も、ここに来てくださってありがとう。
これからもどうぞよろしく。
ではまた
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第14世ダライ・ラマ法王を支持します

あほやな・・・

際限のない水ぶくれの増殖には歯止めがかかってきたようです。痒みと腫れは相変わらずで、少しは広がってもいますが、数日前よりはずっとよくなりました。
マキロンのかぶれ、怖ろしいらしいですね。「マキロン かぶれ」で検索すると、かなりおそろしい画像付きの症例なども見られます。って、見たくありませんよね、そんなの。
私はその方たちよりはマシでしたよ・・・。
博識でガンガン文章を書く知人からメール。
永井荷風の『墨東奇譚』にまつわる話をいつものようにユーモアたっぷりに語っているのですが、その中の「かつての玉の井のような紅灯の巷{ちまた}」という一節に目が釘付けに。
「紅灯」って、そうか、盛り場の灯火のことだったのですね!
あたしゃ全然そんなこと思いつかずに、ビアラオで酔っ払って歌ってたんですよ、中島みゆきの「紅灯の海」を。
「足は千鳥となりはてて 遠い月夜を物語る 嗚呼、紅灯の海に漂い ひとつふたつの思い出を抱き~」
実在する海じゃないとは思ってましたが、うーん、盛り場とは思わなかった。
そうわかって歌詞をよくよく見れば、まさにこれは、そのとおりの歌じゃないですか。
あほやな。
めちゃくちゃ、あほやな。
がっくり・・・
本日の軽井沢は午後から激しい雨でした。テツはかろうじてまだ頑張っています。私も頑張って新しいサイト作りなどしておりました。うまく移転させられるか、心配ですが・・・。
ではまた

そんなはずは

おやまあ。
また何日か放置してしまいました。自分ではそんなつもりはないのですが。
ダニの毒が脳まで回りました・・・・・・
腫れがとうとう肘に到達し、痒みと、見た目のグロテスクさで何もかも萎える日々。
先日友人が教えてくれた、「近所に出来た新しいクリニックに皮膚科が」情報は、皮膚は皮膚でも「美容皮膚科」で、そんなところに行ったら何されて何薦められてどんだけふんだくられるかわかりません(いや、相手はインド商人じゃないか)。
で、今日は母親の病院に行くので、途中どこかにないかと検索し、隣の県で何とか見つけ出しました。で、そこでの会話。
「あー、かぶれですね」
「いや先生、ダニです、ダニに刺されたのが最初で」
「でも今はかぶれですね」
「は・・・?」
「何かつけましたか?」
「えー、刺されたすぐはウナとか。それから水ぶくれになってきたので消毒薬とか。どんどん広がったのでステロイド入りの軟膏も何度か。さらに広がったので赤チンとか。それから3日ほど前にはドクダミもつけました・・・」
「うーん、消毒薬かもしれませんね、他のものはみな、こうなり始めてからつけたんですね?」
「そんな気がします」
「消毒薬は?」
「たしかマキロン」
「ああ、あれはかぶれる人が結構いるんです」
「え、消毒薬で・・・・・・?」
「しかし先生、これはダニのアレルギーじゃないんですか?」
「アレルギーならこんなにはなりません」
「むぅ・・・、刺された直後はこんな感じ(左腕のたまたま刺されて2日目のポチを見せる)、数日経つとこんな感じになり(ズボンを脱いで右太ももの拡大しつつあるやつを見せ)、これがさらに成長してこうなるんです(右腕の悲惨な現場を指差す)」
「これと(右腕)これは(右太もも)、ぜんぜん違いますから。これはかぶれ、こっちは虫刺され」
「むぅ・・・(納得いかねぇ、だってこれが成長したらこうなっちゃうんだもん)」
「先生、これはトビヒとは違うんでしょうか?」
「ここから広がっていくのがトビヒですからね、今はまだ」
「はぁ、そうですか(納得いかねぇ、だって最初は米粒みたいなものからこんな前腕半分くらいまで広がったんじゃん、それってトビヒじゃないの?)」
なんか禅問答みたいでした。
結局、よくわからない(笑)。消毒薬かぶれ、なんでしょうか。違うような気がするんだけどな。
塗り薬と飲み薬ともらってきましたが、今のところ、まるっきり効かない・・・。
あ、いきなりズボン脱いだりして大胆な人、と思われるかもしれませんが(これだからオバサンはさ・・・的な・笑)、女医さんだったんですよ。
治りますように。
ではまた
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第14世ダライ・ラマ法王を支持します

病院がない

うーん・・・・・・。
ダニに刺されたほんのぽちっという赤い点から始まった今回の水ぶくれ騒動、すでに前腕の六分の一は侵されてしまいました。とほほほ。
広がるというのが、最悪。
痒いというのが、最低。
おまけに痛いし腫れてもいる。
我慢も限界。
で、どこぞの病院(もちろん医院でもいいのだが)に行こうと検索してみると。
軽井沢病院の皮膚科は木曜日オンリー。
御代田中央記念病院の皮膚科は廃止されたらしく、もしかすると「総合診療科」なる「全部一緒に診ちゃいましょ」的な科で診てくれるのかもしれないが、いささか不安。というか、塗り薬出されるだけとかだったら、行く必要がないような気がする。
浅間総合病院は・・・、あるにはあるが、あんな遠くの混んでる病院まで、たかが「とびひ」、たかが「ダニに刺された」くらいで行きたくはない。
ああ、首都圏なら、皮膚科なんて掃いて捨てるほどあるのにな。
こんな時には、地方の医療崩壊って本当なのね・・・、と思い知らされる。
夜、テレビでルアンパバーンを見ました。ラオスの北部にある世界遺産の街。去年行きました。1995年に多分最初に行って、次が去年だから2007年。街は激変していて驚いたのだけど、それでもチェンマイなどに比べればまだのどかな街でした。
予定では、今ごろはこの街にいてもおかしくはなかったのですが、今季の東南アジア仕入れ行は無期延期にしました。親は入院中だし、犬は要介護度5の完全寝たきりです。
寝たきりになったのはもちろんテツ。ウメは相変わらず絶好調です。
それにしても、最後の最後まで起きて歩いた雑種犬マリから考えると、テツは本当に彼らしいというかね・・・。なんというか、最後にたっぷり世話かけて甘えて、それから・・・、って考えてるんだろうな。考えてやっているわけではないでしょうが、遺伝子がそうさせてるのか。
今日の軽井沢は28.5度まで上がり、真夏のようでした。明日も晴れそうです。ではまた
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『メタボラ』とか

数日空けてしまいました。身内に病人がいたり、犬が要介護になってみたり、夫婦間で戦が勃発したり(一勝一敗で痛み分け終戦)、ダニに刺されてその後とびひ(普通オトナは感染しないらしいんですよね、私は子どもってことか)になってリンパ液垂れ流し状態の包帯腕になってたり・・・・・・。避暑地で長閑に暮らしているだけと思われている私ではありますが、そしてそれはほとんど事実であるのですが、ま、それだけじゃないってことよ(笑)
だって、人間だもんね・・・。
で、現実に背を向けてものすごい勢いで読書をしております。
帰国後、2週間で10冊というペースをほとんど崩さずに本は読んでいて、しかしあまりに読みすぎなので感想も記さずに来てしまい、自分が何を読んでいたのかもはや覚えてもいないのでありますが、それにしてもどれだけ暇なのか、私は。仕事しろ。
今週はまず桐野夏生の『メタボラ』。よかった。マル。
『柔らかな頬』、『グロテスク』をタイで読んでダークな気分になっていたのですが、これはいいんじゃないでしょうか。楽しかった。もちろん、楽しい本じゃないけどね、桐野さんですから。
それから池澤夏樹の『星に降る雪/修道院』という短編が2編入ったもの。この人は私、ちゃんと読んだのは初めてかな。芥川賞を取ったときに読んでいるかもしれないけど、他には記憶がありません。で、これですが、ええ、マル。文章が美しい。エンターテイメントではないので好みは分かれると思いますが。
それから角田光代の『しあわせのねだん』を読んで、今は貴志祐介『新世界より』を読んでます。先週は船戸与一やら谷甲州やらの長編を読み漁っていました。次に狙っているのは高村薫の『新リア王』とか、船戸与一の『砂のクロニクル』あたりです。しかし、この『砂の~』は三段組なんですよね・・・。いくらなんでも三段組って、読みづらそうだな。
そんなことより、だから、仕事しろってば。
ええ、店のほうは変わりなく営業しているので、ご心配なくどうぞお出かけください。
明日は晴れて暑くなりそうです。ほんとにもう梅雨明けしちゃうんでしょうか?
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