偏愛的・・・

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ラオス・ヤオ族の布
3月にラオス北部を旅した時に、とある町の市場で求めたヤオ族の布。
写真はパンツに仕立てられているものの一部分。
この汚れ具合といい、へたり加減といい、手縫いの糸目の不ぞろいさ加減といい。
もう、たまらずにノックアウト。
売り手は英語もタイ語も話さない人で、手帳に数字をお互い書きあって何とか売ってもらえました。
これはもちろん自分用(笑)であります。ちょっと古すぎるし、縫い目も怪しいので。ミシンで縫い直したりするのはもったいないなぁと思います。
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タイ・モン族の布
チェンマイで求めたモン族のスカート。
実はちょっと怪しいと思ってます。モン、かなぁ・・・。みんな何を聞いても「モン」だから・・・。
まぁともかく、古いものです。藍のろうけつ染めの布と、刺繍とを組み合わせて仕立ててあります。何にも模様の無い地布こそに惹かれたのですが。
この状態で売ってもいるし、分解してロールにして売ってもいます(数は少ない、手間がかかりますから)。地布だけ売ってほしいんだけど、見かけません。
ながら仕事で2本ほどきました。プリーツスカートなので、さすがにこのままでは、着られないと思いますので。何か別のものに仕立てようかなと思ってますが、さて、いつになったらミシンに近づくのやら・・・(ただ今縫製作業場はストック置き場と化しており、まずそれを片付けないと)。
このところ、今まであまり食指が動かなかった山岳少数民族系にはまりつつあります。今までは、もっと地味なもの、単なる織物の方に目が向いていて・・・。タイでもラオスでも、いわゆる平地に暮らす民の布を主に見て歩いていました。インドはまたまったく違うアプローチの仕方をしているので、ここでは横に置いといて。
数年前に中国の苗族の刺繍を偶然バンコクで見る機会があり、それ以来そちら系も気になるようになり、前回の滞在時に初めて訪れたラオス最北部の風景にも心惹かれ、極めつけはあちこちで見かける古い藍布の美しさ。美しいと言っても、新品の美しさではなく、よれよれのぼろぼろの美しさに、すっかりやられてしまいました。
中国の南部からミャンマー、タイ、ラオス、ベトナムのそれぞれ北部にかけての一帯を、布を探して旅してみたくなりました。
昨夜からの雨が降り止まない軽井沢。夕方にはあられも降りました。
ではまた