虫のようにコツコツとフィルムをデジタル化している。随分やったようにも見えるし、まだまだ半分もやっていないとも見える。紙焼きのフィルムは1スリーブ6枚(日本現像分)と決まっているので、それなりに捗るのだが、リバーサルは切り出しているので、3枚、2枚、1枚、というコマが分断されて残っており、これが大変。ピンセットでつまみ出してセットしなきゃならないし、そうなると誤作動も増えてやり直しが多くなる。
そもそも切り出さなかった残、はねもん、もデジタル化する必要があるのか? ということも迷いながらやっている。
そんな残ポジの山から今日はこんなの。
康定~徳格 のバス 2000年
標高5000近い峠で雪になった。徳格は四川省からチベットに入る道、川蔵公路の四川省側最後の町。外人が行ける最終地点だ。徳格では色々なことがあった、それは別の場所で書いておこうと思う。
2000年 アムドの紅原北部
バスが壊れて簡単な調整をし、いざ出発となったらエンジンがかからない。男どもが総出で押す!
伝統的なチベット服の下にジーンズを着ている、そういう時代に既にこの時入っていた。
小さな村、2000年
トラクターを改良した通称トラジがみんなの足。
四川と甘粛の境にある朗木寺という村 2000年
お寺の周囲を回るコルラ道。登っていく二人の見事なチベット服に目を奪われた。
ちょうど20年前の写真だ。この辺りも激変しただろうな。
※
『約束された移動』 小川洋子
安定の小川洋子。
☆4.2 この人にしか書けない世界
『不愉快な本の続編』 絲山秋子
珍しく男性一人称の小説。クール。頭のいいクズの話なのだが、いろんなページに自分がいて驚かされる。(性癖ではないよ念のため)
☆4.5 誰もが見ないふりをしている絶望……
明日も真冬日、最高気温-3℃の予報 ではまた