電話が鳴っても誰も出んわ

高校生の頃、同期の部長がこういうことをよく言う子で面白かった。

昨日の夕方、録画していた「欲望の資本主義2021」という番組を見ていた。毎年正月に放送される、世界の知識人が経済や資本主義などについて語る内容で、よくわからないなりに面白いのでこの数年は毎年見ている。2020は見たかな、帰国後に再放送に気付けば見たかもしれない。

あるダンディーな学者がパソコンのカメラに向かって語っている最中に、彼のスマホが鳴り出した。その瞬間に彼がピクッと動いたので間違いない。しかし彼は冷静さを失わずに語り続ける。

切れよ!
その音邪魔だよ!
何でバイブにしとかないの!
とりあえず一瞬出て切りなさいよ!

と思いつつ見ていた。電話はなかなか鳴りやまない。よほど大事な連絡なのだろうが……。
ようやく鳴りやんだ。彼もほっとしたような顔をしている。よかったな。

番組も終わり、食事も終わり、さてそろそろ寝るかとスマホを見ると、ラインのアプリにマークが付いている。おや珍しい、と思って見てみると、「不在着信」の表示が。その時は、うーん家にいたのに気付かなかったのかなと思っただけだったが、寝てから思いついた。

その時間、そうだ夕方のその頃、私はテレビを見ていた。テレビの中で話している学者のスマホの着信音がガンガン鳴っていた。

違った。
鳴っていたのは自分のスマホだった。2階で。

気付けよ!

どうもすみませんでした。

 

今日はちょっと暖かくなったけど、明日はまた寒くなりそう。天気もいまひとつで週末にかけてまた降るかもという予報。ではまた