ランタン村のことなど

連休もぼちぼち終盤ですね。昨日はぐずつき、夜は雨、そして今朝には上空の空気が入れ替わったのをはっきり感じる寒さ。軽井沢は異常な暖かさの連休スタート~中盤でしたが、ここにきて普通の状態に戻った感じかな。でもヤマザクラもすっかり葉桜となり、なんだか季節を損した気分です。あまりにも早すぎた・・・・・・。

ネパールの大地震、エベレストの被害は伝えられていましたが、より震源に近いランタン・ゴサインクンド・ヘランブーといった地域はより被害が大きいのでは? と思っていたら、今日ランタン村の情報を目にしました。雪崩と地すべりでほぼ壊滅。住民の3割が命を失うという大惨事だったとのこと。未だに外国人客を含む多数の人が埋まっているとか。やはりそうでしたか・・・・・・。

ランタン山郡は、カトマンズに入った観光客にとって最も近い開かれたトレッキング・ルートです。往復10日(7日でも行けるかな)あれば美しい氷河を抱くランタン・リ・ルンの直下まで入れます。川沿いの比較的湿潤な緑深いエリアから、チベット的な高地までを歩くルート。それでも最高点で4200とかじゃなかったかな、5000は越えないのでまぁまぁ楽なルートです。入山にあたって飛行機を利用する必要がない、そもそも空港がない(?)のも利点。
私が行ったのは1988、1991,2002の3回ですが、最初は2軒ほどだったゲストハウスが最後に行った時は10軒くらいになっていてびっくりした、それが今は55軒だそうです・・・・・・。いかに人々がヒマラヤに向かったかがわかる。このエリアだけではないけど、観光収入はすごかったんだなぁと思います。

検索していたら、このランタンに義援金を届ける団体を見つけました。ランタン村は日本のどこかの大学が小型水力発電をやっていて、けっこう早い時期に電気が点いていたのを覚えています。募金しようかと思って、募金の使い道というところを見てみたら、呼びかけ人の渡航費、現地滞在費、とある。もちろん、呼びかけ人はちゃんとした人で、身元や職業も公開していますし、「使い道」を事前に公開しているのはたいへん良心的だと思います。でも。
うーーーーん・・・・・・・・・・・・。
そこはあなたが支払えばいいんじゃないでしょうか、あなたにそのお金がないとは思えませんが、と思うのは、私の根性がネジ曲がっているからなんでしょうか。
NGOでもNPOでもこの手の話はどこにでも転がっていて、故に私はちっともそれらを信用しないのだけど、それでもどこかに寄付をしようというときには、どこにするかはだいたい決めています。
一つは、キリスト教の海外医療関係の団体。主に修道女の方たちが海外の貧困地域に「神の手」となるために赴く活動をしている。この人たちはそもそもが金銭を得るための仕事をしていないので、身銭で行きやがれという考えは成り立たない。多くの場合彼女たちは一生をそこに捧げ、紛争に巻き込まれてもその地に「見捨てられた人たちと共に」留まったりする。そうして命を落とす方も多い。自分には絶対にできない活動をされている方たちの団体。寄付をして生きる場の一つだと思います。
もう一つはこれもキリスト教系ですが、曽野綾子さんが主催している団体。今もあるかどうかは不明。ここは、集めた寄付からびた一文として自分たちの経費を出さないことを謳っている。寄付金をどこに使うかを見極めるために渡航するのも全員が自費、各種活動のために集まる交通費やら何やらも当然自費、全てを自費で行い、募金は1円の間違いもなく現地に確実に届ける。ここも寄付をしたらそれが全額生きる場です。

何のために目の前の箱があるのだと、いま検索して調べましたら、曽野綾子さんの団体はJOMASという大きな団体になっており、現在も活動していました。現在も運営費の一切を無償奉仕で補うという精神に変りはないようです。
ご興味のある方はこちらから  JOMAS
なお、曽野綾子さんは現在は代表を退かれています。

何だか話が変な方向に。ではまた