先週術後6か月となり、昨日は病院で検査を受けてきた。
肺のレントゲン→放射線科診察→両胸エコー→乳腺外科診察
という流れ。割とスムーズに進んで1時間半ちょっとくらいだった。
異状なし。
ほっとする。
次回は放射線科が3カ月後、外科は半年後に決まる。今からマンモが恐怖で出来ることならどっかに逃げたい……。
その前日はリハビリと診察。どちらも「ちょっと悪化した……?」とな。
えー---。悪化って。
でも仕方がない&よくあることらしく、確かに仕方がないよなぁと思う。
出されていた薬が変わる。前はノイロトロピンなど2種の飲み薬+漢方薬1つだった。それを終わりにして鎮痛剤に切り替わった。
今日は小田原でヒアルロン酸注射を受けてきた。
何でもいいから効いてほしい。
来月半ばに台湾に行く予定なので、今よりはいい状態になっていてほしい。
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『綾峰音楽堂殺人事件』 藤谷治
廃止が決まった音楽堂での最終公演中に起きた殺人事件。殺されたのは誰で、犯人は誰なのか?
というまぁミステリーなんだろうか、そんなような小説。
☆3 狂言回しの2人にまったく魅力がなくてつまらなかったという評になる
文化に使う金は無駄ですか。という問いは重いと思った。
『今も未来も変わらない』 長嶋有
装丁もおもしろい、小説としてもおもしろい。登場人物は少なくて、例によっての日常小ネタ満載の話。いろんな歌が出てきて、私の世代にストライク。この作家は7歳下のはずだが、意外にずれがないような気がした。「あー縛り」カラオケとか笑った。私もすぐ思いついたのはプリプリの「ダイヤモンド」だし♪ あるいはクリキンの「大都会」とか。この辺までは私も誰かが歌っていればお約束の「あぁ♪」の合いの手を入れる程度の社会性は身につけていたんだが。
☆4 なんちゅうことなくおもしろい
この小説、最後まで迷ったタイトル(連載中はこちらだったらしい)が「歌を友に レジャーをともに」だそうだ。「ともに」だよ。
『化物園』 恒川光太郎
短編集。化物、でいいのか、異界のものが出てくる。それぞれ関連性はないのだが、唯一ある「化物」が共通項だったりする。どれもおもしろかったが、中でも最後の2編は大変よかった、気に入った。
☆4.5 久しぶりの光ちゃんワールドに酔った
恒川光太郎は「夜市」という短編集で日本ホラー小説大賞を取り、私もこの作品から読み始めた。分類が難しい、ホラーのような作風だが、怖いとかグロテスクとかそういうものではなく、静かで奥深い。悲しみや寂しさや諦念に加え、不思議ななつかしさを感じるような小説だ。
そういうものを何作か読んだ後で、方向性が変わるのを知る。それ以来縁がなく(よく行く図書館に入庫しない)、読まなかったのだが、今回久しぶりに読んで快哉。よかった。
今ググったところ、前出の賞以外には候補となりつつも縁がないらしい。それはまた意外な……。意外すぎるぞ。
「夜市」では直木賞候補になっているが、その時取ったのは東野圭吾。うーんこれまた、ねぇ……。
そういや芥川&直木賞の発表が。昨年読んだ『地図と拳』が直木賞に。私の☆はというと3.5だった、ははは。
ではまた