暮れも押し詰まり

もう明日で大晦日。1日は存外長いけど、1年はおそろしいほどの速さで消えて行ってしまう。

FC2というところに持っていたアカウントを全削除した。
エキブロの方が投稿数が多かった。こちらもコピペしているところ。
どーでもいいやつはただ消してしまえばいいし。
というような掃除の作業をまだ続けている。永遠に残ったりしたら困る(-_-;)

 『泣き童子』 宮部みゆき
手練れの時代もの。
とある商家に居候しているお嬢さんが、持ち込まれてくる怪談話、怪談までいかなくてもあやかし話を聞く、という設定で物語が進む。すでに何作も出ているもののようだが初読みだった。
☆4 とにかく安定のみゆきさん、だね

 『あたしたち、海へ』 井上荒野
ラノベっぽいなと思いつつも読んでみたらラノベじゃなかった。
3人の仲良し女子中学生の話。同じ住宅街に住んでいて、いつも一緒。その中の1人の子がいじめのターゲットにされてしまい……。
きつい話だったが、最後にたった1人だけ、強い大人が現れてくれて救われる。子供たちも読者も救われる、そんな小説だった。
☆4 今まで読んだ中ではいちばんよかったかな

助けを求める、って、実はとても難しいことなのだと、あらためて思う。助けを求めてもいいんだよと、人に悩みを相談してもいいんだよと、言われて育った子でなければできない。そして案外親はそれを教えないんじゃないかと思う。

よく店に来てくれたご家族がいる。お嬢さん2人、まだ高校生や中学生だった頃に毎年来てくれていたのだけど、ある時こんなことを言われた。
「子どもには財産ではなく人を残したいの。何かあったときに頼っていい人、相談していい人、そんな人を一人でも多く子供に引き合わせたい。もちろんその人選はきちんとしているつもり。親だから言えないこともあるし、地域が同じなら言えないとかもある。だからヤマネさんたちにもその、大人たちの一人になってほしい。いつかそんな時があったら、どうぞよろしくお願いします」
あぁ、なんて健全な、正しい、考え方なんだろうと思った。そうだそうなんだよ。相談できる人を一人でも多く子どもに引き合わせておくことは、親ができる大きな一つだ。子ども連れで友人知人に会いたくないという人もいるし、親戚なんかを引き合わせることを嫌う親もいる(私の母がそうだった)。でもね、その人たち、他人に近いその人たちが、わが子を救うことだってあるんだよと、思う。

大人たちが、しっかりしなきゃね。

ではまた

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