ちまちまと

着物をほどいてます。まだ続いてます。複数あるんです。すっごく細かい針目もあれば、びっくりするほど大雑把な針目もある。でも最初と最後の頑丈さだけはみな一緒。あんなのほどけないです。やり方があるんだろうけど。特に袖付けの端っこと、襟付けの端っこ。かんぬきどめ、なる用語を遠い昔に学校で聞いたような気がするけど、そんな用語が連想されるくらいにすんごい留め方なんです。ここだけは難しい。あとは根気だけ。

ほどいたら、手洗いもしくはネット→洗濯機で洗って、アイロンで伸ばします。
♪ ダダダーダッダー ダダダーダッダー ダダダーダッダーダッ ダダダッダッ ♪
と歌いながらやると、はかどります。
みゆきさんのコンサート、北海道も終わって次は広島? 
楽しみだなー、楽しみだなー。
私が行くのは嫌いな東京だが(笑)

『沈黙博物館』 小川洋子
ちょっとホラーな、西洋のどこかが舞台の寓話。
とっても面白いとか、すごく楽しいとか、ドキドキとか、そんなのはないんだけど、地味に面白い。
ほんとにこの作家は、『博士の愛した数式』フィーバーがなければ、「二度と手に取らない作家箱」から出ることはなかったと思います。それほどまでに芥川賞受賞作の負の衝撃は大きかった(私にとって)。
☆3.5

『誘拐』 五十嵐貴久
総理大臣の孫娘を誘拐する、という話。企業のリストラの悲哀もよく書かれています。
私は基本的に、先を予測して本を読むことをしないようです。推理小説などでも、犯人を早く知りたいと思わないし、結構最後まで漫然と読んで「あらそうだったの」が多い。将棋も弱いし、麻雀も多分弱い。たぶん、基本、アタマは悪いと思います。
そんな私が珍しく、犯罪の重要な初期段階で、「あ、こいつがグルなのね」と思っちゃったのだから、プロットが甘い! んだろうな。それと後半の謎解きでも、こんなミスするわけないだろ的な個所がある。
突っ込みどころはあるけど、でも、ヒューマニスティックで私は好きです。☆3.5

『糸的メイソウ』 糸山秋子(糸は糸ふたつの糸)←謎w
芥川賞作家糸山さんのエッセイ集。だいぶ前に書かれたものらしいです。面白いが、苦渋の後も忍ばれる・・・。
☆は特になし、エッセイなので。
しかしほんとにこの人の本は薄いなぁ。いつかこの人が厚い本を出したら、すっげーニュースになりそうだ。

ではまた

東京はくたびれる

朝1番の新幹線で東京へ行ってきました。この時間の新幹線はさすがに余裕で座れますね。
行った先は病院。ちょっと心配事があって春先から何度か通いましたが、今日で無事に放免。あとは地元の病院でフォローしていけばいい、ということになりました。よかった、ほっとしました。

その病院はとにかく患者数が多くて、待合室(廊下だったりする)に座ってると、駅のコンコースかというくらいに人が右から左から流れていくのです。
ふだん滅多にヒトを見ない暮らしなので、じーっと見てしまう。
ヒトというものは実に多様だな、とか。
病んでいるヒトも多いのだな、とか(病院ですからね・・・)。
ヒトは必ず老いて病むのだ、とか。
人の服装も様々だし、髪の毛の色も様々だわー、とか。
隣にどすんと座った紫のジャケットのばーさんは、絶対水商売だ、とか。
3時間半、病院の中にいました。診察は多分2分? 1分かも? でも、安心のために行ったのでいいのです。

そこからJRで東京に戻り、構内の窓口で軽井沢までの切符を買うと、往路よりも高い。聞いてみたら、私が乗った駅から通しの切符になり、その金額から既に払っている在来線の金額を引くので、こうなるんですとのこと。こうなるんですと言われても、こっちは切符を買って東京まで来て、そこで新たに新幹線を買うんだから、なんで東京発にならないのか? がわからない。
距離が長くなることで、もしかすると利用者にお得になることもあるのかもしれないけど、少なくとも今日の私にとっては、納得いかない差額が130円だか。
ちょっといい豚肉が100グラム買えるじゃないか。
納得いかない。
改札をいったん出りゃよかったのか。めんどくさい。

軽井沢で降りようと車内の通路を歩いていくと、前方に巨大なバッグが3つ通せんぼしている。その横で、そのバッグの持ち主であろう揃いの背広のわけぇオトコが何人か、座席をひっくり返して向き合わせにしようとやってる。何がおかしいのか、ゲラゲラ笑いながら。通路には私を先頭に数人がつっかえたはずで、そいつらは私が立ち止まっているのを見ているにも関わらず、何のリアクションもない。急ぐでもなきゃ、せめて通れるように荷物を動かそうとするでもない。列車はもうホームに滑り込んでいる。

バカなのかもしれない。

野球だかバレーボールだか知らないが、今どきのスポーツ選手ってのは、礼儀も習わないのかね。
これがラオスや中国なら荷物踏み越えて通るけどね。さすがに踏んづけたらまずいわね。
バカ押しのけて通りましたけど。その瞬間に「どいてくれない?」とぼそっと言ってやったけど。

もしかすると、ああいう人たちには、自分たち以外の人間はヒトとして感知されていないのかもしれないですね。若いからダメってことはないんだが。むしろふだん店をやっていると、若いほうがマシだったりするのだけど。

たまに大勢のヒトを見ると、いろんなことを考えたり感じたりするので、どっぷり疲れました。その意味では、私はもう立派な田舎モノ。デパートに寄ろうとか、久しぶりに新宿で東急ハンズでも、とか、行く前は思っているのだけど、疲れちゃって行く気になりませんでした。そういえば、東京駅八重洲口近くの構内にあった書店が畳んだのね。その隣の無印良品も一緒にシャッター閉めてたけど、こちらも閉店かな。あの書店が列車待ちのオアシスだったのに。

こちらは晴れましたが風が強く、寒い一日だったそうです。最高気温は10度そこそこ。
明日も晴れそうです。ではまた

紅葉盛り

カラマツがいつの間にかまっ黄色になり、どんぐりなどもだいぶ黄色くなってきました。今年は赤がいまいち? 毎年、軽井沢では同じことを言っているような気がします。でも例年よりも遅いのは確かですね。

剥いた柿をずらっと吊るしてありますが、いつもよりも大きい気がする。
暖かかったぶん、成長したのかな。成長? 成熟? ナンカチガウ?

昨夜は珍しく、外でひとりで寝たウメさま。最近はいつも家の中なんです。たまにはいいのかな。
今朝入れてやったら、さも被害者かのようにふるまい、「介助犬ですか」ってくらい足元にくっついて歩く。
んで、これは午前中の幸福な昼寝タイム。ミシンの近く。
犬のキモチは・・・・・・、よくわかりません。今も外なんですよ。

綿入れの着物には本当に参りましたと頭を下げたいくらいでした。和裁特有の糸の留め方があるんだろうな、何だか糸端を縒ってからげてあるような。解けないことこの上なし。一部やっぱり布が切れたというか穴が開きました。
それでも何とか表裏に分けて真綿を抜いて、それから全部バラバラにして糸も抜いて。
いやぁ疲れた。
30代前半までにやりたかった(笑)。

夏はなんとなく、布屋店主っぽい着るものがあるんです。行っている先が暑い国だし、暑い国用の布ばかりだから、自然と服も夏物が中心になります。サロンとか。そんなのはいっぱいある。
だけど冬物がない。
冬になると、裏フリースのナイロンズボンばかり着るようになるし、上も化繊のタートルにフリースにダウンのような中綿入りナイロンジャンバーばっかり。それはそれで、いいんですけどね。実用的でこの極寒冷地には合っているとも思います。
がっ。(♪まけんもんねー♪)←わかる人にしかわからない・・・w
やっぱり何となくかっこ悪いような気がしてきました。年齢的なものもあると思う。若いときは何だっていいんですよね、ほんとに。若けりゃ何だって。でも、だんだん、そう若くもなく・・・(ていうか、とっくに若くはなく・・・)。
で、何とかちょっと、真冬は無理でも晩秋から初冬くらいには着られそうなものを作ってみようかと。
それで手に入った着物をほどいたりしているわけなのです。
別にタイやインドの布で作ってもいいのですが。どうせ裏を付けるわけだから。どうなるかわからないけど。

日本シリーズ、おもしろいことになってますねー。今日はどっちかな?
ではまた

里の秋

朝からよく晴れました。

寝具をもう冬用にするので、秋用のシーツなどを洗濯しました。
窓の外側の掃除は昨日した。年末大掃除の時期には寒くてやりたくないので・・・。
店に出ている商品で、思い切り暑い時期のものは日に当ててからしまいました。また来年です。ウチは商品を年内に売り切ることをしませんのです。セールとかやってもそもそも人口が少なすぎるし。流行を追っているわけではないので、いいんです。

それから柿を剥きました。
尖閣諸島問題の流出ビデオをテレビで眺めながら。
あまり穏やかじゃないですな。
しかしすごい時代になったもんです、と、年寄り風慨嘆。ビデオが流出してみんなが見てしまうんだから。
そして、パックス・ロマーナは終わったのかも、という意味でも。
揺さぶられますね、小国日本。「小」日本ってのは、悪口なんだけど、確かに「小」ではある。これから先、どんな時代になっていくのかなぁ・・・。

午後から、ひょんなことで手元に来た古い木綿の着物のほどき。(解き、ですか)
簡単だと思ったら(手縫いで針目が大きいだろうと思って)、これが手強い。ぜんぜん終わりません。針目は大きいんだけどね、布がしっかりしていて、糸をがっちり掴んでいる感じなんです。それに、本当に丁寧にしっかり縫ってあるの、和裁おそるべし。
表が絣で、裏が藍なんです。布好きにはたまらない。両方使いたいです。
なんと、間には真綿が挟まってた。これもちゃんと取っておいて、何かに使いたいな。

そんなこんなで、一日。
肩は凝るし目は疲れる。
慣れない老眼鏡をかけるから悪いのか、嫌がって老眼鏡を使わないから悪いのか。
どちらが「より」悪いでしょうか・・・。教えて、眼科医さん(いないか)。

明日も晴れ、行楽日和らしいです。ではまた。

笑わない

いつも午後1時のテレビニュースを見るのだけど、今日はその後の番組(トークショー?)に浅田次郎が出ていたので続けて見ました。
この番組、NHKの建物内のどこかからか、その日出演する人が花道みたいに見学者の間を歩いて行ってスタジオ入りする趣向。
いつもはみんな笑顔を振り撒きながら、握手しながら、手を振ったりしながら、歩いていく。
浅田次郎はというと・・・。
まったく笑わずに、手も振らず、もちろん握手もなく、ただしゃっしゃかとスタジオに向かい、にこりともせずに用意されていた椅子に座った。
聞き手役の若い女性アナが座っても、紹介されても、1つ2つ話を振られても、にこりともしない。ようやくちと笑うまでに、何分かかったろうか。計っちゃいないけど。

つくづく思ったのは。
今の時代、人と接する時、人に見られる時、誰も彼も、笑いすぎだということ。
面白くもないのに、楽しくもないのに、笑っているということ。
特にテレビの中では、笑っていない人を見ることなんてあるだろうか? ドラマは除くけど。
ほんとにどいつもこいつも笑ってる。
猿みたいに手をパンパン叩きながら全員が同じように笑うなんてのは、いつ頃からのお約束なんだろうか。
笑ってないとダメ、笑ってないと視聴者に好かれない。
だから俳優だろうが物書きだろうがなんだろうが、とにかく笑ってるんだよね。

ぜーったいに、自分が面白くない時には笑わない浅田次郎、かっこよかったよ。

浅田次郎の小説でいちばん好きなのは、実は「きんぴか」。3部作。デビュー作。今日の番組では、「編集者の意向などもありまして」と語っていたから、まぁ、そんなに好きで書いたわけでもないみたいだけど。ただし、お笑いには自信があるとも語ってた。「きんぴか」はいい、笑えるしちゃんと泣ける。
次に好きなのは「蒼穹の昴」。後半こちらが息切れしたけど、前半の主人公・春児の子ども時代の描写なんかは、これでもか、っていうくらい泣ける。断言しますが、いま再び読んでも、絶対に泣きます。
この「蒼穹の昴」の続編「中原の虹」については、去年か今年、レビューしたはずですが、そう、ありえない終わり方をして「続編ですか」と書いたんだっけ。そしたらほんとに続編が出たみたいですね「マンチュリアン・リポート」という小説らしいです。図書館で検索したらまだ購入していないようでした(?)。

浅田次郎、今も原稿用紙に万年筆で執筆するんだそうです。尊敬する。文字を落とすときに、既に組み上がっているということ、本当に尊敬する。面白い小説をまた書いてほしいです。
そういや、同じ時期に同じような満州あたりを舞台に書いていた、ジャナイ船戸与一は最近何か書いたのかな?

明日も晴れ。今日はマイナス2度少しまで下がりました。ではまた

やっと新作

やっと新しいのが1つできました。

植物染めと織りを頼んでいる北タイの村の布。厚手の木綿です。
色があまりにも可愛くて、ずっとどうしようか悩んでいましたが、いつものパターンでチュニックを。
やっぱりあまりにも甘い雰囲気になったので、ポケットをパッチワークにして何とかかんとか。
新しいシリーズにするので、まだホームページが出来てない。
詳細のアップ等は後日。
しかし、写真で見ても「ほっこり系」だ、ほっこりは嫌いなのに(笑)


店前のもみじ。毎年よく黄葉するのは別の木で、でもそっちはほぼ終わり。
これが遅れて黄葉し、今日きれいに見えたので撮りました。
元々ここにあった木です。動かしましたが。


柿収穫。
収穫はいいけれど、剥くのがね・・・。

布の整理などしています。
これは日本の古い藍木綿。
日に当たっていた部分と、折り込まれていた部分とでこんなに色が違う。
木綿が好きだな、やっぱり。

PCを仕事部屋から吹き抜けに引っ越したのを機に、バランスボールを椅子にしています。
いいのかどうかはわからないけど。
無闇に長時間座らなくなるので、その点はいいかと思います。

明日も晴れ、マイナスの予報です。ではまた

強風

数日振りに青空になりましたが、風が強くて寒い感じの一日でした。気温はそれほど低くはなかったと思うのですが。

もうまっ黄色になっているカラマツがあるかと思えば、ウチのなんかはまだ緑が優勢。
木といえども、そうそう単純にみんな一緒というわけではないんですね。

いろんなことをしているのですが、なにひとつまとまったことをしていないので、
(変換しろ)
何もしていないのと一緒みたいな感じです。

エストロゲンが足りないのか(昼間見たテレビの豆知識)。
明日は祭日なんですね。
週のど真ん中なので、遊びに出かける人も少なそう。
天気はそこそこいいんじゃないかな、予報見てないんです。ではまた