時は今よりわずかに後の近未来。ところはネパールの首都カトマンズ。どこだかはわからねぇ町外れの煤煙に汚れた空気の沈むでっけぇ交差点に私(わちき)が立っていると思いねぇ。
と、ここまでは昨夜読んだ浅田次郎のパクリ。下手ですいません。文末の「思いねぇ」が気に入ったので、ちょっと書いてみましたんでやす。
わちきは東京生まれではありんすが、残念ながら古い町に生まれたわけではなく、江戸弁ってぇものを全く知らずに育ちましたんで。へぇ。
交差点の続き。
信号が変わるのをぼーっと待っていると、どこからかわらわらと群集が湧いてきて、あっという間に交差点の向こうは人で埋まってしまいました。何か怒っているようで、どうやらデモの模様。ネパールの治安は悪くなっているらしいってのは本当だったなぁと思いながら、身を隠す場所もなく見ていると、デモの人々は自分の背中に火をつけたり、走ってきたバイクを奪ってそれを高々と持ち上げてかざしたり、狼藉三昧。背中に火のついた人はたくさんいて、でも熱がるでもなく、ヘラヘラとしています。
そこからどう逃れたのか、ゲストハウスの食堂で人々と雑談していると、そこへ群集が押し寄せて、食堂がロックアウト(うーん、ロックイン、でしょうか?)されてしまいました。どんだけいるかわからない群集が食堂の入り口をふさぎ、我々を外に出さないようにしています。中にいたのは白い人黒い人黄色い人含めて50人ほどでしょうか。このままではトイレにも行けないし、食料が尽きたらやばい。ということで、強行突破して外へ脱出することになりました。数人がまず群集に突っ込んでいく。その背中をとにかく押す。私も必死に前にいる人の背中を押すのですが、ふと気づくと、そうやって闘っているのは私を含めて5人ほど。残りはただ見ているだけなのです。私はカッとなって「押せ! 押せ!」と叫んだり、そうかこいつら日本語は通じねぇと思って「プッシュ! プッシュ!」などと檄を飛ばすのでありますが、だれも動かない。結局、強行突破は失敗し、あえなく押し戻される我々・・・・・・。
その後、動かなかった人々に対して延々と文句を言い続けているところで、夢は終わりました。
♪闘う君の歌を 闘わない奴らが笑うだろう~♪ (笑)
今日も寒かったですが真冬日は免れました。
最近祝い事のあった友人宅へ一升瓶を持って訪問。
酒屋で越野寒梅があったので、それにしました。我が家には八海山。
新潟の人は、有名な越野寒梅よりも八海山や久保田を好むような気がします。昔、南魚沼のスキー旅館で住み込みをしていたときに、みんなが飲んでいるのは八海山でした。
友人「この間、不気味とか言っちゃってごめんねー、口が過ぎたわー」
私「え、いつの話、そんなことあったっけ」
友人「だからさー、毎日中島みゆき歌ってるって不気味だわ、って言っちゃったのよー」
私「あはは、何それ、ぜんぜん気にしてないしー。たしかに不気味だしさー」
などと喋りつつ、ご飯食べたりコーヒー飲んだりしつつ、午後一杯過ごしました。
私はあまり人付き合いが得意でないので、友人の数も少ないのですが、今年もこうして何人かの心易い友人にたすけられてきたなぁと、しみじみ感謝しています。ただ話を聞いてくれるだけの年上の友人、必要最小限の気遣いだけしてくれる同年代の友人、行き来が多く姉妹みたいな感じの年下の友人。みなさんありがとう。何とか無事に年末までこぎつけました!
明日も晴れて寒くなりそうです。
皆さん風邪など引かれませんように、ではまた