この暖かさもそろそろ・・・

何日か暖かい日が続きました。軽井沢でも最高気温が10度を越えたりして、この時期にしてはずいぶん暖かかったです。日差しもありましたしね。
暖かいうちにと、夫が犬小屋の解体を始めました。
テツとウメが住んでいた、それぞれ寝室付きの見かけログハウスっぽい小屋。
テツがいなくなり、その後ウメは玄関やデッキで過ごすことがほとんどになりまして、撤去してその跡に果樹でも植えようかということになりました。
何でも自分で作れる人なので、解体も自分でできるんです(笑)
形あるものはいつかは……。寂しいけど、仕方ない。
時代物三冊一気。
『早刷り岩次郎』 山本一力
新聞の連載小説。江戸時代の瓦版の話です。
山本一力さん、好きでよく読みますが、このところ、何を読んでも一緒なんだよね……。感情移入できなかった。この人なりに見つけた方程式に、設定と人物はめこんでポコポコ製造してる、って感じがします。きんたろあめ、☆は2つ半(ただし、山本一力さんを多読していなければ、すんなり読めるかも)
『魚の棲む城』 平岩弓枝
平岩弓枝さんは、ずっと縁がなく読まなかったのですが、最近『御宿かわせみ』のよさを知りまして。子どもの頃にテレビで見た、主人公を演ずる小野寺昭(?)がどうもピンと来ていなかったようで……。
で、本作ですが、こちらも新聞の連載小説。こうも違うか……。
田沼意次が主人公の痛快時代群像劇。非常にさわやかで、あっという間に田沼のお殿様のファンになってしまうこと請け合い、です。そうね、大事なのはやっぱり、魅力的な主人公なんだろうな。田沼のお殿様は『剣客商売』(池波正太郎)でも好意的に描かれていますが、これもよかったです。☆4つ半
『独り群せず』 北方謙三
幕末の大阪が舞台の話。『杖下に死す』という作品の続編だそうで、例によってその最初のものを読んでおりません……。
この人は、時代劇を書いても、北方謙三なのですよね……(笑) 会話文だけで何ページも回してしまうなんて力技、そんじょそこらの物書きじゃおそろしくってできませんわ、おそらく。
北方三国志をまだまったく読んだことがないのですが、この人は、中国歴史モノを書いても、きっと北方謙三なんだろうな……  ☆3つ
ではまた