とうとうきた

朝、頭が寒いなぁと眼が覚めました。
頭の上には窓があり、もちろん二重サッシに厚手のカーテンをかけてあるのですが、すーすー寒い。寝ているよりも起きてしまったほうがよさそうで、珍しく早々と起きました。
最低気温、氷点下10.8度。
ついに来ました、氷点下2ケタ。
寒い。
日中はなんとかプラスになり、真冬日は免れました。しっかし寒い。雪もとけない。
『失われた町』 三崎亜記
『バスジャック』『となり町戦争』と読んで3作目。
町が意識を持っており、ある日忽然とその町に住む住民がすべて消えるというSF小説。はるか彼方の世界を描くSFではなく、この世のすぐ隣の、もしかしたら本当にありそうな世界を描くSF。好き嫌いがはっきり分かれる作家かもしれません。ダメな人は徹底してダメそう。悲しい話なのですが、どこかさばさばとした雰囲気、透明感があり、私はこの人の作風は好きですね。
☆4つでした
『いつか陽のあたる場所で』 乃南アサ
警察モノで有名な人ですが(出世作は直木賞受賞の『凍える牙』警察犬の話)、これはそれに関係なくはないけれど、ほのぼのシリーズとでもいいましょうか、犯罪も謎解きも犯人追跡も逮捕もない小説。『ボクの町』などと同じ路線なのかな。犯罪を犯した側の女の、出所後の日々を描いています。おもしろく読めました。シリーズになるなら次も読みたいです。
☆3こと半分
『天切り松闇がたり』 浅田次郎
往年の名ドロボーが留置場で夜毎語ってきかせる、遠い昔の粋なやつらのお話、という仕立ての小説。浅田節全開、ちょうど油がのっていた時期なのか、冴えわたります。
気持ちよく泣ける。とにかく浅田次郎は泣けないと困るんだな、私は。
☆4つ
うー寒。
ではまた