三連休も今日が最終日。昨日のうちに自宅に戻られた方も多いでしょうし、今日はもう別荘地はいつもの週末の感じでした。
セキヤノアキチョウジが満開。
咲き誇ったブットレアはもうほぼ終わりです。
シソも実を取ってほとんど片付けました。何本か残したのは、種を落とさせたいから。
急速に秋に入っていく軽井沢です。
今日は一日曇りで、なんとなく寒々しい一日でした。特に夕方からは。
夏の間それほどとも思わなかった蚊が、このところえらく活発にしており、どこにいても刺されます。長雨で、あちこちでボウフラが育っちゃったのかな。
本2冊。
『切羽へ』 井上荒野 ☆4つ
直木賞受賞作だったのですね、読み終わるまでこれは候補作だと思っていました。
平凡に静かに幸せに暮らす田舎の夫婦の元にある日都会からワイルドなヤツがやってきて・・・・・・。というよろめき小説。非常によくあるパターンなのですが、まぁ、結局寝ないところが小池真理子との違いでしょうか。それは冗談ですが。文体は簡潔明瞭ドライであり、私は好みでした。こういう静かな小説も直木賞を取るんだな、と、あらためて。因みにこの方、井上光晴氏の娘さんです。
『東京タワー』 リリーフランキー ☆3つと半分
非常によくできた本です。だと思います。だからあそこまで売れたのだと。
井上荒野さんの後に読んじゃったりすると、その文体や、意味ありげに挿入される奇妙な格言めいたものや、あちこち飛ぶ構成などに辟易させられますが、そうですねぇ、一時期流行した「へたうま」かと思えばそれはそれで。小説じゃないのだと思えば読めるし、読ませる力はある。などと冷静なことをぬかしつつ、しっかり泣いている(オカンが強烈)私は、しょせん凡人なのねとしみじみ思いました。凡人の壁、東京タワーよりも高く聳え立ち。
さて。
台風が近づいているようです。こっちまで来るのでしょうか。ではまた