泣けない浅田次郎

軽井沢は本日も上天気。朝からからっと晴れて、夕方すこし薄雲が広がりましたが、いい天気でした。
しかし、最低気温は6.2度。
ずんずんずん。
迫り来る冬の足音(まだ早いか)。
今日は所要で郵便局へ行き、追分宿の古本屋さん「追分コロニー」に初めて立ち寄り、他にたまたまお客さんがいなかったのでご夫妻とお喋りしながら本を選ばせてもらいました。夫は阿佐田哲也の『麻雀放浪記』全巻セット。これは名作らしいですねぇ、私もいつか読みたいと思っていました。たしか中野翠さんご推薦。私は倉橋由美子の『アマノン国往還記』。お亡くなりになっていたとは知りませんでした・・・。
私が中学、高校あたりまでは、東京のどんな私鉄沿線の駅にも、駅近くに1軒は古本屋があり、文庫や新書などがずらっと並んでいたものでした。店主は店の奥で座ったまま動かない。ただし立ち読みには容赦なくハタキを持って意思表示。一日中本が読めそうで、新刊書店と違って忙しさとも無縁で、いいなぁと、子供心にたいへん憧れた職業でした。
で、浅田次郎ですが。
『月下の恋人』 ☆3つ
泣けない・・・・・・。
短編集なのですが、泣けたのは3編、かな。後は泣けない。
浅田次郎の短編で泣けないってのは、納得いかない。
だって、浅田次郎といえば、泣かせでしょう。それ以外にないでしょう(失礼を承知で)。
『蒼穹の昴』なんか、冒頭からしばらくの春児(チュンル)のセリフだけで1冊分号泣ですもん。
『地下鉄に乗って』も『日輪の遺産』も『プリズン・ホテル』でさえ、泣きでしょう。『きんぴか』シリーズだって泣かずに読むやつは心が枯れとる。
泣きたいから読んでるのに、泣かせてもらえないと、裏切られた気分・・・。
酒でも飲むか(笑)
ではまた