花粉酷い

帰国の日、飛行機に乗ってすぐに花粉症用の薬ビラノアをのんだ。団地にたどり着き、その日はまあよかったが、翌日から少しずつ症状が出始め、今日軽井沢に戻る途中でいきなりマックスに! 神奈川西部から山梨南部あたりはかなり酷く飛んでいるみたいだ。山梨も西部、そして長野に入ると多少マシになるが、軽井沢まで来ると群馬から来る花粉様ご一行が居座っているので、かなり辛い。
花粉の時期にどっか海外に行っている、というのは(私の場合)有効な解決策なのか……。それより友人が効くと言っている舌下なんたらを試すべきなのかな。でもこれ、費用はともかく、必ず月1で通院なんだよなあ。そこがネックだなと思う。

てなわけで軽井沢。
梅さんが最初半信半疑だったようで、数分は家に入ってこなかった。その後入ってきて、以後はべったりべったら漬け。ちょっと寝袋かけて昼寝してたら、顔のところに来て「中に入れろ」と。寝袋持ち上げるとすっと入って、中で寝ている。いつの間にかすっかり甘えっこになった。あんなに逃げ回って、隣の家のカーテンとか壁紙とか破壊しまくったのに!

車もそこそこ出ているし、何より先日寄った横浜では平日の昼前なのに人がわんさか出ていた。あちらでもこちらでも行列して何やら買う人が多かった。コロナはもう終わったなと実感できた。
その人々の服装のちゃんとしていることときたら! こちとら海外しかも自転車旅行の帰りなのでズタボロの恰好してて、ただでさえ「マダムみ」に欠けるうえ、あまりの場違いぶりに自国なのにオタオタしてしまった。日本は好きだが、溶け込めない自分も感じたりする。

飛行機の中で「CONTRALTO」を聴いた。好きな曲が多いアルバムだ。タグボートという歌を聴きながら、いつも思うのだが、中島みゆきはどこにいるのだろう、と思った。大いなる甲板の上、ではないのだろう。タグボートでもない。港だろうか。港を見下ろすどこか高台?
中島みゆきが好きでこの歌を聴く人に、自分は大いなる人々の一員だと思う人はおそらくいないだろう。どちらかと言えばタグボートの側にいると思う人が多いのではないか。
自分は? 自分はどこだろう。その船の甲板ではないが、最下層の喫水線すれすれの三等船室(大部屋)に乗っているように思う。日本に生まれたというだけで、日本人の多くは(全てだと言うつもりはない)大いなる船の側にいると、私は感じる。アジアばかり旅してきた私にはそう感じられる。
最後に「ヘッドライト・テールライト」を聴いた。

数日はこちらにいる予定。ではまた