戻り梅雨、ウメ逝く

今日も午後に強い雨が降り、軽井沢は何だかずーっと梅雨空です。明けたはずの梅雨が実は明けてなかったとか、あるいはこれが戻り梅雨なのか。台風が南でうろうろしているらしいし、まだ当分は夏空にはならないような週間予報。
藍の収穫がほんとに困った・・・。

 

2012年頃

7月30日の夜に、ウメが旅立ちました。
お世話になったり、可愛がったりしてくださった皆さん、ありがとうございました。

あと少しでまるまる18年、ずいぶん長いこと一緒にいた。
でもあっという間だったような。
テツが逝ったのが2008年の同じ7月でした。それからもう9年が経ったのか・・・。
ウメだけになってからは室内にいることが多くなり、その後完全な室内犬になり。人生で犬は4頭飼いましたが、私との距離が最も近かったのはウメでした。すごく大変だった時期に、近くにいてくれたのもウメ。よくそばに来て、どさっと音を立てて寝転んで、そのまま眠っていてくれたものです。
ウメは甘えるとか媚びるとか、そういうことを一切しない犬だったので、漫画やドラマならそういう時に顔をペロペロしてくれたりするんだろうけど、近くでどさっと寝るだけ。でもウメなりに、何か変だなと勘づいてそうしていたのは間違いないんですよね。その時期以外に、ウメがそういうことをしたのって記憶にないから。
2012年に大きな手術。どうしても助けたかった。本当に大変な術後で何万回も覚悟したけど頑張って生き延びてくれて。でもその後少しずつ痴呆の症状が出始めて、感情や表情が失われていきました。ウメにとってその後の数年が幸せだったのかな? と、ちょっとだけ考えてしまう。
2014年にも大きな手術。いい獣医さんに巡り会えてまた命を永らえました。でもどんどん痴呆は進み・・・。徘徊や夜鳴きなどもありましたが、それでも可愛い犬でした。
最後ちょっと苦しんだ、どの犬もそうだったけど消化管から出血してしまうみたいで、きっと痛かったんだろうな。
テツはその段階から数日生きたので、ウメもそうだろうと、まだ時間があると思っていたのに、あっという間にそこのところは駆け足で、逝ってしまいました。
たぶんテツが迎えに来てくれたのだろうと思います。叔父としては貫禄に欠けたけど、そういうところはテツはね、ちゃんとした子だったから。
不思議なことに最後まで、ウメは背中側から見たら老犬と思えないくらいに毛並みもふさふさで毛艶もよく、きれいなままで逝きました。

柴犬のブリーダーが、傷物ができちゃったとうちに捨てていったのがウメでした。親から早く離されたので犬としてどう生きればいいかよくわからないままにうちに来て。テツがいた時はたまに真似をしてオテとかしてたけど、基本的にはそういうこと何にもしない、何もしなくてもちゃんとご飯はもらえるし散歩も行けるんだよと、悠揚と構えている犬だった。たぶん柴も入ってるけど、秋田の血も入っているんじゃないかな。ワンちゃんじゃなくて、犬として生きられた一生だったと思います。最高、じゃないにしても、そこそこよかったかな、どうかな?

 寝てる写真ばっかり・・・
私の部屋のパソコン机の前で寝てる、ということは・・・、一応なぐさめてるつもりのウメ

 まだまだ元気だったころ

 外にいた頃かな、欠伸してます

 

わが家で飼う犬はウメが最後。ずっと日本にいる、と予定できないから。
夫がお棺を作り、今日埋葬しました。叔父のテツ、先代のマリ、と3頭並んで畑の隅っこで眠っています。

すこし休んで、また作品も作り始めたいと思っています。ではまた

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