よく晴れて寒い


ボディーに着せると変な感じになるんですが・・・、四角いブラウスです。以前にも何点か作り、そちらは完売。きものの解いた布で作ってみました。一部柄の布は、ジャワ更紗。弱っている部分などに補強も兼ねて。首周りちょっと変な風に見えますが、ギャザーが入ってます。

縞木綿数種類をあわせました。
昔の日本の布もおしゃれですね。

さて次は、きのうほどいた木綿の着物の袂の中から出てきたものをお見せしますよー。

古い新聞!
袂の中とはいえ表布と裏布の間なので、縫った時に入った以外は考えられません。まるまって入ってました。

梨本宮妃殿下、お1人のお買い物   の記事。
梨本宮伊都子妃のことと思われます。
「御洋行中の李王妃殿下への贈り物」  とあるのは、伊都子妃の長女である方子妃に贈り物、の意味でしょう。方子さんは国策により朝鮮王家に嫁がされた悲劇の妃殿下なのだそうです。調べてみて初めて知りました。
因みに伊都子妃は昭和天皇の奥さんの従姉妹、らしい。


いつ頃の新聞なのかとさらに裏を見てみると、蒋介石だの、「支那戦線から戻った松井少将の話」だのあって、戦時中のものとわかります。蒋介石が出てくるってことは、第二次世界大戦、日中戦争ですね。
特定はできませんが、「南京政府」の文字があることから、1941年から43年の間ころではないかと思います。何となくですが、44年ではないような気がする・・・。
南京政府は、蒋介石とは袂を分かった汪兆銘が建てた国民党政府、でしたよね。実質は日本の傀儡政権だったわけですが。

昭和16年といえば、まだまだ神国パワーは健在だった頃かな。その頃、どんな地域で縫われた着物なんだろう。縫った人は無事に戦争を生き抜いたかな。その人のご主人や家族は無事だったかな。それほど長く酷使された着物ではなかったので、もしかすると・・・・・・。
いずれにしても、もうこの世にはいらっしゃらない確率が高いですね。
大事に何か着られる服にします。

「坂の上の雲」の再放送を見ています。去年は楽しみにしていながら、途中で旅に出てしまい、見られませんでした。ようやく再放送。
モッくんがカッコいいのね。
今日もあるのかな、着物を解きながら見ます。

ではまた~

2件のコメント

  1. 松井少尉は、先の対戦で亡くなった日中両兵士のために戦後熱海に観音像を建立し、朝夕の祈りを欠かさなかったという話を何かの本で読みました。巣鴨プリズンでA級戦犯として処刑されたのですが、このあたりをいつかよく調べてみたいとかねがね思っております。子どもたちがすでに真偽がさだかではない自虐的日本史の学習をはじめています。脱線しました、すみません。
    それにしても興味深いお話です。南北朝鮮とも今後ずっと仲良くするべきだとは思うのですが、いかんせん。外交はいつの世も難しいし大変ですね。
    頭のいい人が政治家になっているのだから、国内でごちゃごちゃもめるだけではなく早く選ばれた人として外交手腕を発揮していただきたいものです。
    みゆきワールドからちょっと現実に戻っていらしたご様子が伺えます^^

  2. そうなんですか、新聞の切れ端からいろいろなことがつながるものですね・・・。
    A級戦犯か。
    「坂の上の雲」の再放送を見ながら思うのですが、
    とっても平和な地球の上である日突然第二次大戦を始めたわけじゃない、んですよね。
    その頃は欧米列強ロシアも含めてが、アジアを征服してやろうとしていたわけで。
    事実一部は植民地になっていたわけですし。
    俯瞰的に見ることも、歴史を学ぶ上では大事なことなんじゃないかなと、つくづく思います。
    Nobody is Right なんだけどね♪

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