受注品の縫製など

日曜からかかっていた受注品の縫製、今日の夕方で完成。
タックのあるワンピース、ジャワの更紗で作った。
秋らしい、夕焼けのような、柿のような色。模様が割と細かくてうるさいかと思ったが、広げて見た時に「おやイケるかも」と思った直感が当たりで、お客さんにお勧めしたんだけど、かわいいものができたと思う(自画自賛)。

このワンピースのために生地探しをしていて、インドネシア行きたい! となったというわけでございます。

午後早めの時間に散歩。林道一周4000歩コース。
その後曇って寒くなってきた。

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 小田雅久仁

図書館で手に取った時に「うーん、またどうせ読めないだろうけど」と迷いつつもまぁ借りてみるかと借りた本。初めての作家。本屋大賞ノミネートだったと思う。珍しく帯が貼られていない本で、純文学なのかどうかもよくわからず。
3つの作品が収められている。1つは短篇、残る2つは中編。最初の短篇を読み始めてすぐに、これは好きな文体だと思った。ホラーなのか、SFなのか、そんな感じに思った。2つ目はよくわからないなりに面白く読んだ。3つ目の表題作が圧巻だった。すごいものを読んでしまったという感覚を持った。
表題作は広義ではファンタジーなんだろうと思って裏表紙を見たら、ファンタジーノベル大賞を取った人だった(これではない)。なるほどと思った。
☆4.5 恒川光太郎を見つけた時と同じような。久々に静かに興奮した

3作とも月をテーマにした小説。月って確かにミステリアスな雰囲気なので、あっけらかんとした太陽よりも歌や小説によく出てくる。みゆきさんの歌にもよく出てくる。
この本、アマゾンのレビューだとかなり酷評もあって、嘘だろと思った。
お前の読書力が低レベルすぎるのだ、と言っておこう(笑)。
もちろん小説には好き嫌いがあるから、好きじゃない、はありだと思うけど、文章が小学生レベルとか、いくら何でもそれはない。

それと、今から読む人もいると思うので詳しくは書かないけれど、表題作に出てくる設定(政治的な部分というか人物というか)が、日本のここ数年に似ている点があり、予言的な部分もあって少々鳥肌が立った。出版は2021年だから知りようのないことで、ほんとにそれはちょっと驚いた。

ではまた

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