薬とかいろいろ

このところ雨が降ったりしてすっきり快晴という感じではない西湘地域。今日はまぁまぁ晴れた、雲は多かったけど。

昨日は予約していた東洋医学のクリニックに行ってきた。
すごく面白いドクターで、ちょっと楽しかった。漢方薬を処方してもらうことしか考えずに行ったら、腕をぶんぶん振られたり、同じく足もぶんぶん振られたり、「ここは整体なんだっけ?」と思ってしまった。柔道整復師の免許も持っている柔道家だったらしく、ちょと驚いた。
骨密度というのも初めて計ってみたところ若干低めで、骨粗鬆症予備軍みたいな感じ? ついでに糖尿病も立派に予備軍みたいで……(^^; 知ってはいましたが……。
漢方薬と骨粗鬆症用にカルシウムやらと、あと目薬(!)も出してもらえて大変ありがたかった。ドライマウスと違ってドライアイの方は我慢できるレベルだし目薬さしときゃなんとか、という感じだが、専門の目薬(今は市販もされているけど)があると助かる。沁みないし。

全体を見ようとしているドクターだということはよくわかった。運動の重要性や、食生活の見直し(これが難しいだよ)など、色々と指導してもらえて行ってよかったと思った。今はせっせと歩いているけど、やはり筋力も多少は鍛えていかないとダメなんだなぁと。父の部屋だった現在の私の仕事場に、父が遺した鉄アレイが2つばかり転がっていたはずなので、戻ったら色々とやってみようかと思う。こっちにいる間はできることを。

 『奴隷小説』 桐野夏生
短編集。そのどれもが奴隷的な立場に置かれた人が主人公。当然暗いし陰鬱でもあるが、どこか突き抜けた明るさのようなものもなくはない。奴隷たちの中には最後、自ら尊厳のある死を選び取るものもいる。
☆3.5 桐野夏生らしい小説群だと思う

 『熱源』 川越宗一
2020年上半期の直木賞受賞作。この時に実は一度借りているのだが、重いテーマにメンタルが付いていけずに読まずに返してしまった。今回は鋼のメンタルで読むことができた。樺太が誰のものでもなかった時代から、日本領になったりロシア領になったり半分こになったりそして最後はロシア領になる、その歴史をこの地に暮らしていたアイヌを通して綴る壮大な歴史物語。
☆4.5 おもしろく読んだ

アイヌの子どもたちに日本語もロシア語も勉強させる必要はない、と考える古老たち。それに対して、外来者に騙されぬよう、バカにされぬよう、言葉を学ぶことが必要だと説く若いアイヌたち。自分を守るためによそ者の言葉が必要だ、という考え方は目からうろこだった。チベットでも、新疆でも、漢民族の言葉を学習させている、そのことに反対する者も多いし私も反感を持っていたが、その地で生きて行かねばならない彼らにとって、他民族の言葉は自分を守る武器にもなるのだなと思ったことだった。むろん正論を言えば、民族の言葉と共通語と両方を学ぶ場を作るべき、とは思うが。

 『子供は怖い夢を見る』 宇佐美まこと
最近よく読んでいる作家の2021年の作。ホラーっぽいのかと思ったがまったく違って、ちょっとファンタジー(ブラックな?)系だった。コロナが始まってから着想されたものなのか、遠く西域の方から出現したウイルスが人類を襲うという設定。西域! 突厥とか匈奴とか大好きな私にはなかなか面白かった。
ラストもまぁね、途中で完全にわかってしまうけど、それはそれでいいんじゃないの面白いから、という感じ。
ただし。タイムトラベルで過去に戻っていじってしまうと、それに応じてその後が変わってしまうので、全部がなかったことになってしまう、のではあるんだよね。ま、みゆきさんの歌ではないが、ねじれたメビウスの帯ってことにでもしておきますか。
☆4 おもしろかった

ここ数日はわりと気温が低く冬らしい寒さ。軽井沢は雪が積もっているようだ。あとちょっとで寒さも底打ちするだろうと思う。
ではまた