今日は一日雨。しっかり降る時間帯もあった。雪ではないから何も困らなくていい。
1990年の3度目のネパールを振り返り始めた。
この頃は本当にネパールが好きで、山の方に住んでしまう方法がないものかと考えたりしていた。日本の人が開いたロッジがたしかエベレスト街道の割と下の方(でもルクラよりは上)にあったはずだ。理想だ、と思っていた。
旅の写真を見ていると、またネパールにも行ってみてもいいかなと思ったりする。でもメインのトレッキングルートにはもう入りたくない。人の行かないエリアであれば、元気ならば行ってみたい。腰が~、股関節が~とか言ってるなら無理だと思う(^^; もうちょっと状態がよくならないかな。
そしてコロナですな!
『夜のジンファンデル』 篠田節子
かなり前、2000年をはさむ数年に書かれた短編集だった。少しホラーっぽいものもある。どれも面白かった。
中でも「恨み祓い師」がぞわぞわした。何十年経っても老婆のままで死なない母娘の話、周囲は妖怪じゃないかと疑い始め……。この老婆は自分の人生がいかに不遇で不幸であったかをひたすら話し続け、その恨みのパワーで生き続けているのだった。自分の母親が正にこういう感じなのでほんとにぞわぞわとした。団地を舞台にした「コミュニティ」も面白かった、今団地に住んでるし。
☆4 安定の篠田さん、今回もおもしろうございました
小説の中の婆さんは本当に不幸な一生を送ったらしいから、それを自分の娘に話してしまうのはまぁわかると言えばわかる。私の母親は本人は世界一不幸だと思っているのだけど、客観的に見るとそんなことないわけで。まぁもちろん、そういう理性の部分がすぽっと抜け落ちてしまってのことなんだとは思うけれども。
ただこんな風にして「自分の話を否定せずに聞いてくれる娘」を育てよう、囲い込もうとする「母親」は結構いるようだ。その対象が息子になることはあまりないのではないかと思う。親子とはいえ異性だから、息子にはいい顔を見せておきたいのかもしれない。
篠田節子には「長女たち」という小説もある。存外苦労されたのかもしれないなと思ったり(もちろん想像)。
明日は天気が回復しそう。洗濯しなきゃ。ではまた