西友に救われた

天気もいいし散歩に出かけて歩いていたら、無視できない不穏な気配が自らの腹から漂い出し……。こうなると途中でどうこうはできないので、一心に最も近場のトイレであるスーパー西友を目指す。幸いすぐに到着し、助かった~。
油断してジーンズで出かけたのがまずかったのかな? 高原に比べ暖かいとはいえ冷えますよね、気をつけましょう。

気をつけるべきは私だけか(^^;

コツコツと過去旅のしごと。
大理へ~1989.10-12中国の8
大理、沙坪、ベルリン~1989.10-12中国の9

なかなか先へ進まなくなってきた。89年3月のネパールなんか1か月ちょいを1つで収めたのに。書き残したものがあることと、写真を少し撮っていることでずいぶん違う。

 

 『燃えよ、あんず』 藤谷治

久しぶりの藤谷治。タイトルと変な装丁に一抹の不安を抱きつつ。あと帯が激賞すぎてこれもちょっとかなり不安を煽った(^^;
旧題「ぽんこつたち」というらしい。下北沢が舞台で、ここで変わった書店を営む主人公夫婦と、書店に出入りする各種ぽんこつの皆さまが繰り広げる、おかしくも悲しくも美しい愛と友情の物語。藤谷氏は下北で書店を営んでいたはずだが、もう畳んでしまったのかな。
☆4 イライラしたり、腹黒い奴にムカついたりもするんだが、とにかく大団円に向かって収斂していくいい小説だった

下北沢は私の生家にも近いけど不思議と縁がなかった町。演劇とか音楽とかやる人にはすごく魅力的な場所みたい。そういや変な演劇を観に行ったことがあったなぁ、劇団、劇団、えーと、空間演技? 違うか? 30年以上前の話。
世田谷通りの狛江から三茶とか、そのへんから環七を通り越してからの環八とか、懐かしい風景がこの本にもたくさん出てきた。前に読んだ『花のようする』といい、実はこのへんに住んでるだろ藤谷氏?

 『邪教の子』 澤村伊智

初めての作家。
邪教という言葉に魅かれて借りてみた。ミステリーなのか何なのかよくわからないんだけど、つまらなくはない、けど最後のそれはちょっとなぁ。それが「驚愕」とか「戦慄」なのか? いや全く、「へ?」と思っただけだった。
☆2.5 催涙ガスで数百人が都合よく失神し、全員無事に蘇生するなんてありえるのかねぇ ひたすら苦しみ悶えるんじゃないかと想像

 『無垢の領域』 桜木紫乃

2013年の作、直木賞受賞前。
釧路でひっそりと暮らす人々の前にある日不意に現れた25歳の女性。彼女は幼女の心のまま成人してしまった、一人では生活ができない人だった。その無垢なる彼女の言動が、少しずつ周囲の人々に波紋を広げてしまう。というような話で、この作家独特の鋭く深い心理描写がこれでもかと続き、市井の人の悪意や憎悪が立ち上ってくる。
☆4.5 この人も本当に只者ではない作家だと思う
あと、こっちの方がよっぽど最後に「驚愕」し「戦慄」したわ。

と、そんなこんなの毎日。暇なので本ばかり読んでいる。あとは過去の旅を改めてまとめてみたり。
ちょっと薬が強すぎるように感じるので、独断で少し小さくして貼ってみている。今のところ変化は特にはない。

ではまた